教育年報1978年(S53)-330/372page
個人研修の利用状況
学 校 種 別 利用数学科 延 べ 人 数 高等学校 商 業 科 8 (10%) 工 業 科 5 (7%) 普通科(数学系) 57 (74%) 中学校 数 学 系 7 (9%) 計 77 (100%) 18 教育相談講座
(1)中学校教育相談講座
1)期日・人員等
ア 第1班 9月11日〜9月14日
第2班 10月3日〜10月6日
イ 第1班 中学校教員 30名
第2班 中学校教員 31名
2) 主な内容
○ 学校における教育相談一感受性訓練を兼ねて一
○ 個人面接法
○ 思春期における精神障害
○ 心理診断法
○ 事例研究法
○ 自律訓練法の基礎
3)講 師
○ 郡山女子大学短期大学部講師 林偕子
○ 福島県精神衛生センター所長 上野文彌
○ 千葉県教育センター教育相談部長 相本恒郎
○ 千葉市立第二養護学校長 向後正
○ 教育センター担当所員
(2)高等学校教育相談講座
1)期日・人員等
ア 10月30日〜11月2日
イ 高等学校教員 30名
2)主な内容
○ 学校における教育相談一感受性訓練を兼ねて一
○ 個人面接法
○ 思春期における精神障害
○ 心理診断法
○ 事例研究法
○ 自律訓練法の基礎
3) 講 師
○ 郡山女子大学短期大学部講師 林偕子
○ 福島県精神衛生センター所長 上野文彌
○ 福島大学教育学部教授 工藤正悟
○ 教育センター担当所員
第4節 教育相談に関する事業
1 幼児・児童・生徒・父母との教育相談
(1)幼児及び小学校低学年の児童がもつ問題行動の矯正治療
には、遊戯療法を原則として用い、ケースによっては、行
動療法もあわせて実施してきた。
(2)小学校高学年の児童及び中学校・高等学校の生徒に対し
てはカウンセリングを主として用い、治療に当たってきた
が、自律訓練法や行動療法も取りいれて実施してきた。
(3)父母に対しては、子供の持つ問題行動の矯正治療の効果
を高めるために、親子関係の改善、しつけや養育態度の正
しいあり方を指導助言するとともに、その促進を図るため
に、自律訓練法や感受性を高める訓練等の心理療法を実施
してきた。
2 教職員への相談・助言
(1)来談した幼児・児童・生徒の問題行動の矯正治療の効果
を高めるためには、保育所、幼稚園、学校側との密接な協
力関係が必要なので、特に担任教師と連絡を取りながら、
指導助言の徹底と協力を要請している。
(2)臨床的カウンセリングにより矯正治療を行う場合、学校
における学習状況、友人関係、行動状況を記述した「教育
相談資料」の提供を依頼し、診断、指導方針の確立に役立
てているとともに、指導の方法を研究し合うように助言し
ている。
(3)必要に応じて、知能検査、性格検査等の諸検査を実施し、
その結果を学校に連絡し、指導の手がかりとしてもらって
いる。
(4)学校からの要請によって、学校で行われている教育相談
の諸問題について、研究、助言をしてきた。
3 教育相談の実施状況
(1)相談者の延べ人数
年 度 幼児 小学生 中学生 高校生 一 般 教 員 計 昭和53年度 235 287 216 125 45 57 965 (2)相談者の内容別延べ人数
内容別
年度面 接 相 談 計 知能学業 性格行動 身体神経 進路適性 教育一般 昭和53年度 35 809 102 2 102 965 (3)相談者の地区別延べ人数
地区別 県北 県中 県南 会津 南会津 いわき 相双 計 相談者数 759 143 4 29 0 4 26 965 (4)教育相談の現状と課題
1) 来談者を、対象別にその内容をみると、幼児は自閉症・
自閉性言語発達遅滞、小学生は登校拒否・場面かん黙、