教育年報1978年(S53)-343/372page
福島県少年自然の家
第1節 概 要
「よく遊びかつよく学べ」の教育理念のもとに設立された
少年自然の家は、集団宿泊生活を通して、体験的な学習と自
然に親しむ活動によって、豊かな心情と体力を養い、心身と
もにたくましい少年を育てることを目的としている。また、
少年自然の家は家庭教育、学校教育、社会教育それぞれのも
つ機能を統合した教育施設であり、したがって
○ みんなと協力し、助け合い、励まし合う人間(社会性
と連帯性を養う)
○ 自然を愛し、豊かな心を持つ人間(情操と創造性を養
う)
○ 体力を高め、健康を増進して、働くことに喜びを持つ
人間(健康な心身と実践力を養う)
の育成を教育目標に掲げ、その達成に努めている。
1 運営委員会
少年自然の家の運営について、所長の諮問機関である運営
委員会の開催状況は、次のとおりである。
(1〉第一回運営委員会(昭和53年7月19日開催)
・本年度利用申込み状況 ・事業実績報告 ・学校給食米
適用状況 ・食費の改定 ・施設整備計画
(2)第二回運営委員会(昭和53年11月29日開催)
・昭和54年度予算要求概要 ・新しい研修活動紹介 ・福島
県少年自然の家の今後のあり方
(3)第三回運営委員会(昭和54年3月22日開催)
・昭和54年度利用申込み状況 ・新しい研修活動について
・昭和54年度運営方針及び重点事項
なお、運営委員会の委員は次のとおりである。
氏 名 役 職 名 石塚篤 福島県中学校長会理事 (郡山市立郡山第五中学校長) 石川義一 福島県PTA連合会長 (郡山市立郡山第一中学校PTA会長) 今井清吉 福島県市町村教育委員会連絡協議会長 ◎ 大田緑子 福島県青少年教育振興会長 (太田綜合病院副理事長) 菅野健 福島県小学校長会副会長 (郡山市立金透小学校長) ○ 佐久間俊隆 郡山市教育委員会教育長 長谷川慶信 福島県公民館連絡協議会副会長 (石川町中央公民館長) 須藤春一 東北歯科大学教授 野木忠房 福島県議会総務公安委員 森永薫 福島県子ども会連合会顧問 ◎印議長 ○印副議長
2 昭和53年度重点目標と成果
(1)研修活動の充実
利用団体との連携強化により入所目的の達成を援助する
とともに、研修の開発やプログラムのくふう及び指導資料
の整備充実によって研修効果の向上をはかることができた
また、当所の当面する課題の解明を研究協力校に依頼し、
その研究成果の効果的な活用を図った。
(2)施設設備の充実と保全並びに事故防止
待望の乾燥室が完成したため、雨天時の野外活動を積極
的に奨励し、悪条件にもめげず目的を成就する強い意志の
養成を図ることができた。また、つどいの広場の夜間照明
の設置により、冬季間のつどいや夜間及び雨天直後の研修
活動に利用されている。
(3)広報活動の強化と利用の促進
所報の計画的な発行(年4回)や種々の広報活動及び参
観の奨励によって、利用の広域化と促進をはかり社会教育
施設としての認識を深めることができた。
(4)主催事業の効果的な運営
「親子のつどい」を年3回開催し、親子や地域の小グル
ープで入所して、親子の心のふれあいや他家族との交流を
図ることができた。
当所の利用団体及び今後利用希望の団体指導者を対象に
利用連絡協議会を開催し、また、レクリェーションの実技
指導の向上をはかるため、青少年教育実技指導者研修会を
「基礎」と「応用」の二講座に分けて実施した。
3 職 員 組 織
職 名 所 長 次 長 主 事 社会教育主事 指導主 事 用務員兼運転手 人 員 1 1 2 1 4 1 第2節 施設・設備の概況
(1)位 置
福島県郡山市逢瀬町多田野字中丸山54
(2)敷地面積
約330,000m2
(3)建 物
1)本 館
鉄筋コンクリート2階一部平屋建
延べ面積1,57867m2(昭47年3月31日完成)
「旧食堂・旧厨房」を、それぞれ「なかよしホール790
m2・会議室50m2」に改造(昭和53年2月15日完成)
2)体育館
鉄骨造平屋建 面積588m2(昭和47年9月25日完成)