教育年報1979年(S54)-045/319page
(ア)議案第1号 社会教育団体に対する昭和54年度
補助金の交付について
(イ)報告事項
(ア)昭和54年度社会教育関係重点施策について
(イ)昭和54年度社会教育関係予算の概要について
(ウ)昭和54年度の文化行政について
2)第2回定例会
ア 期 日 昭和54年10月2日
イ 場 所 県庁西庁舎5階会議室
ウ 内 容
(イ)議 題
(ア)専門化多様化する成人の学習要求に対応した成
人教育の振興方策について
(イ)補助金交付の要望のあった福島県養護教育学校
PTA連合会について
(ウ)昭和55年度社会教育関係団体の補助金概算要求
について
3) 第3回定例会
ア 期 日 昭和55年2月20日
イ 場 所 えびすクランドホテル
ウ 内 容
(ア)報告事項
(ア)昭和55年度社会教育課重点事業及び予算の概
要について
(イ)昭和55年度文化課重点事業及び予算の概要に
ついて
4) 第4回定例会
ア 期 日 昭和55年2月21日
イ 場 所 えびすグランドホテル
ウ 内 容
(ア)議 題
○ 継続案件「専門化・多様化する成人の学習要求に
対応する成人教育の振興方策について」
(3)専門化・多様化する成人の学習要求に対応する成人教育
の振興方策について(昭55.3.28福島県社会教育委員の
会議建議)全文以下掲載
昭和55年3月28日
福島県教育委員会教育長 辺見栄之助殿
福島県社会教育委員の会議
議長 辺見正治
専門化・多様化する成人の学習要求に対応す
る成人教育の振興方策について(建議)
本委員会議は、本県における専門化・多様化する成人の学
習要求に対応する成人教育の振興方策について、昭和53年10
月25日以来審議しておりましたが、このたび別添のとおり結
論を得ましたので、ここに建議いたします。
はじめに
近年における社会構造の変化によって、県民生活は物質的
に豊かになり、情報や余暇も増大してきたが、その中にあっ
て人間性の回復や生きがいの実現など、心の豊かさが強く求
められてきている。
さらに、地域連帯意識や国際感覚などの必要性もさけばれ
るようになり、成人への社会教育の役割はますます増大して
いる。
これがため、成人教育の領域において種々の施策が議しら
れているところであるが、今後、一層の拡充が必要である。
成人、とくに成人男子が、社会教育の重要性を認識して、
学習活動に積極的に参加したり、青少年の社会教育活動に有
志指導者として参加することにより、自己を充実するととも
に、家庭教育や地域社会づくりにそれぞれの立場で責任を果
たしていくことは、教育的にきわめて大きな意味をもつもの
である。
かかる観点から、成人教育のより一層の振興のため、下記
のような施策の推進を要望する。
記
1 成人教育事業の推進
(1)公民館における成人男子に対する学級・講座の研究推進
成人、とくに成人男子は、強い学習意欲をもつにもか
かわらず、学習参加の面でも学習の継続性の面でも多く
の問題をかかえている。そのため、公民館における成人
男子対象の学級・講座を中心に、他の社会教育施設や企
業などと連携し、成人男子の生活実態に即した学習を組
織的・継続的・体系的に提供するための方策について実
証的な研究を進め、成人男子の学習機会の拡充を図る必
要がある。
(2)放送利用学習の推進
家庭で手軽に活用し、聴講できる放送を利用した学習
は、成人の生活実態に即した学習方法であるので、その
普及を図る必要がある。なお、公民館の成人対象事業に
おいては、放送番組を利用した学習方法を積極的にとり
入れていく必要がある。
(3)文部省認定社会通信教育を利用した学習の提供
専門化・多様化する学習要求にこたえるため、文部省
が認定する社会通信教育を活用した学習を促進する必要
がある。なお、公民館事業の中でも、社会通信教育を集
団で受講するなど、これが普及に努める必要がある。
2 社会教育指導者の育成
(1)社会教育主事、公民館職員、司書など社会教育の専門
的職員の活動は社会教育の拡充のため重要であるので、
定員の増ならびに職員の資質の向上を図る必要がある。
(2)社会教育における有志指導者の活動は極めて重要であ
るので、有志指導者育成のための研修機会の拡充を図る
必要がある。
3 成人のための社会教育施設の整備促進
(1)公民館・図書館・博物館等の整備促進
成人の多様な学習要求に対応するため、公民館・図書
館・博物館・市町村民体育館等の整備充実を促進する必,
要がある。とくに公民館にあっては、地域性を生かした
活動が望まれるので、長期建設計画に基づき、郡部につ
いては小学校区に、都市部については中学校区に一館設
置を目標として整備する必要がある。また、図書館にあ