教育年報1979年(S54)-163/319page
社会教育
第1節 社会教育一般
1 概 要
生涯教育の立場から社会教育をどのように体系化し、充実
するかについて継続検討を進めながら、民主社会の市民とし
ての資質の向上を図り、絶えず自己教育をすすめ、国際社会
に生きる県民の育成を図ることを目標として、県2次長期総
合教育計画ならびに短期計画にもとづき、昭和54年度の社会
教育課の重点施策を次のように策定し、社会教育の機会の拡
充に努めた。
(1)社会教育事業の拡充
社会教育は乳幼児から高齢者にいたるまで、その対象と
なっており、生涯教育の立場から家庭教育、青少年教育、
成人教育の各領域において、各階層の学習要求及び社会の
要請に対応した各種の学級、教室、講座及びその他の社会
教育事業等の整備拡充を図る必要があり、これが実現のた
め市町村教育委員会と緊密な連携のもとにその拡充を図っ
た。
1) 各種学級、講座の拡充
ア 乳幼児学級、家庭教育学級の拡充を図る。
イ 少年教室(ガキ大将教室)の開設を促進する。
ウ 青年学級、教室の整備拡充を図る。
エ 成人学級、学校、講座、成人大学講座等の開設促進
を図る。
オ 婦人学級、講座の整備充実を図る。
力 高齢者教案の整備充実を図る。
2) 各棟事業の拡充
ア 家庭教育(幼児期)相談事業の充実を図るとともに
新たに家庭教育総合セミナーを実施する。
イ 少年団体活動普及を推進する。
ウ 青年学級、教室、リーダー研修事業の拡充を図る。
エ 青年学級生大会、婦人学級生研究大会の充実を因る
オ 高齢者教育指導者研修会、婦人教育指導者研修会等
の充実を図る。
カ ユネスコ活動指導者養成研究会の充実と協会設立を
促進する。
キ 生涯教育研究大会の充実を図る。
ク 視聴覚教育研修藍業の充実を図る。
ケ 村会通信教育の普及を推進する。
(2)社会教育関係職員
市町村における社会教育の一層の振興を図るためには、
新しい社会の進展に即応する専門職員として、ふさわしい
識見と技術とを備えた社会教育主事、公民館職員等を確保
することが必要である。これがため社会教育主事の市町村
派遣の適正化を図りながら、市町村社会教育主導及び公民
館職員等の専任化促進と定数増について市町村指導に当た
るとともに、職員研修事業の改善充実を図った。
1) 社会教育関係職員の拡充強化
ア 社会教育主事未設置町村の解消と専任化の促進を図
る。
イ 公民館長、主事の専任化の促進と定数増を図る。
ウ 社会教育指導員の適正配置を図る。
2)社会教育関係職員の資質の向上
ア 職員教育の拡充と計画的参加を促進する。
イ 社会教育主事の養成確保を図る。
3)県婦人教育指導員の活動の強化
(3)社会教育施設、設備の整備拡充
公民館、図書館、少年自然の家、青年の家等の社会教育
施設は、市町村との連携のもとに計画的に整備充実を図る
必要がある。これがため公民館に、本県における設置目標
をふまえ、国庫補助の確保を図るとともに、県費補助の増
額に努め、建設を促進するよう市町村の指導に当たった。
また、少年自然の家(会津坂下町)の建設を推進すると
ともに、県立図書館については、県立図書館建設委員会の
報告書がまとまり、文化施設建設調整会議において引き続
き検討されることになった。
1)公民館の設置促進
ア 公民館の計画的な整備促進を図る。
イ 公民館設備の整備促進を図る。
2) 公立図書館の設置促進
ア 県立図書館の充実を図る。
イ 市町村立図書館の設置を促進する。
3) 青少年教育施設の整備拡充
ア 少年自然の家の建設を推進する。
イ 少年自然の家の整備充実に努める。
ウ 海浜青年の家の整備充実に努める。
4)視聴覚ライブラリーの整備充実
ア 未設置市町村の解消をすすめ公立化の促進を図る。
イ 視聴覚教育機器の整備充実に努める。
4 民間有志指導者の発掘と養成
社会教育の振興充実を図るためには、民間有志指導者の
参加と協力が極めて重要なことである。これがため指導者
養成研修事業の拡充を図り、民間有志指導者の確保と活動
の活発化を図った。
ア 指導者養成研修零業の拡充を図る。
イ 民間有志指導者の活動の活発化を図る。
(5)社会教育関係団体の育成と活動の助長
社会教育関係団体に参加し、活動することは、自主性、
協調性を培うとともに、今日希薄化している連帯感の向上
のうえからも、極めて重要である。これがため青少年団体、
成人団体への加入を促進するとともに、指導者養成、地域
活動の活発化を図るよう育成助長を図った。
ア 青少年団体への加入促進と活動の推進を図る。
イ 婦人団体の育成と、地域活動の推進を図る。
ウ PTAの活動の推進を図る。