教育年報1979年(S54)-267/319page
3 退職年金、退職一時金
(1)退職年金
1) 年金の進達件数
進達件数は、次のとおりである。
退職年金 減額退職年金 通常退職年金 廃疾年金 遺族年金 計 489件 11件 3件 8件 59件 570件 2)年金額の改定
昭和42年度以後における地方公務員等共済組合法の年
金の額の改定等に関する法律等の一部を改正する法律
(昭和54年法律73号)が、昭和54年12月28日公布された。
その主な内容は、次のとおりである。
ア 退職年金等の年額を恩給の増額改定措置に準して昭
和54年4月分から増額するとともに、昭和52年度の退
職者のうち同年度中に改正が行われた給与条例等の給
料に関する規定の適用を受けずに退職したものの年金
額の改定についても特例措置が講ぜられた。
イ その他の主な改正
(ア)恩給の最低保障額の引上げに伴い、退職年金、遺
族年金等め最低保障額が引上げられた。
(イ)恩給の老齢加算の改善に伴い、年金条例職員期間
等を有する80歳以上の老齢者に係る退職年金等の年
金の算出率の特例について改善措置が講ぜられた。
(ウ)遺族年金に係る寡婦加算の額が引上げられた。
(エ)退職年金等の支給開始年齢を所要の経過措置を講
したうえ55歳から60歳に引上げることとされた。
(オ)高額所得を有する退職年金受給者について、退職
年金の額が一定額を超えることとなる場合には、退
職年金の額の一部の支給を停止されることになった。
(カ)減額退職年金を選択できる場合を限定するととも
に経過措置が講ぜられた。
(キ)退職一時金、返還一時金及び死亡一時金が廃止さ
れ、脱退一時金の制度が創設された。
(ク)初等程度の学校の教育職員を退職した者が、その
後代用教員等になり、引き続き初等程度の学校の教
職員となった場合における当該代用教員等の期間を、
恩給公務員期間又は年金条例期間として組合員期間
に算入されることになった。
(2)退職一時金
支部が決定した退職一時金の給付概況は、次のとおりで
ある。
退 職 一 時 金 廃 疾 一 時 金 人 員 金 額 人 員 金 額 274人 12,283,756円 0人 0円 4 退 会 金
財団法人福島県教職員互助会の昭和54年度における退会金
給付概況は、次のとおりである。
給 付 件 数 給 付 額 828件 92,372,000円 第4節 保健・厚生事業
1 県単独事業
(1)へき地教職員芸術鑑賞会(9年目)
県人事委員会指定のへき地3級以上の学校に勤務する教
職員に、高度な芸術文化を鑑賞する機会をあたえ教養の高
揚を図るため郡山市民会館に招待して鑑賞会を実施した。
期 日 鑑 賞 種 目 参加人員 8月6日 レニンクラードバレエ団「白鳥の湖」 40人 (2)インフルエンザ予防接種(8年目)
教育庁及び県立学校に勤務する教職員のうち接種希望者
について、校医又は保健所並びに最寄りの医療機関等にお
いて予防接種を実施した。
区 分 実 施 校 実施人員 教育庁関係 20所 168人 県立学校 93校 2,722人 計 2,890人 2 県及び共済組合の共催事業
(1)へき地巡回検診
1)検診車による検診(13年目)
県人事委員会指定のへき地学校に勤務する教職員及び
その被扶養者を対象として、公立学校共済組合東北中央
病院の巡回検診車に医師及び医療技師が同乗し13町村17
会場にて延べ15日間検診車を運行して検診を実施した。
検診項目は、聴打診、血圧測定、尿定性検査、胃部 胸
部間接撮影のほか、医師の診断により心電図及び投薬等
を行った。
実施状況は、次のとおりである。
結果 検 査 結 果 受診者 受診者に対する率 検査種別 異常なし 要注意 要治療 異常なし 要注音 要治療 胃間接撮影 416 90 6 512 %
81.3%
17.6%
1.1胸部聞接撮影 535 20 0 555 96.4 36 0 心電図検査 455 53 3 511 89.0 10.4 0.6 血 圧 測 定 482 82 10 574 84.0 14.3 1.7 尿 検 査 524 47 1 572 91.6 8.2 0.2 健 康 状 態 352 203 20 575 61.2 35.3 3.5 なお、巡回検診地は、飯舘村、浪江町、葛尾村、都路村、
川内村、只見町、南郷村、舘岩村、伊南村、桧枝岐