教育年報1979年(S54)-301/319page
福島県少年自然の家
第1節 概 要
「よく遊び、かつよく学べ」の教育理念のもとに設立され
た少年自然の家は、集団宿泊生活を通して、体験的な学習と
自然に親しむ活動によって、豊かな心情と体力を養い、心身
共にたくましい少年を育てることを目的としている。また、
少年自然の家は家庭教育、学校教育、社会教育がもつ、それ
ぞれの機能を統合した教育施設であり、したがって、
○ みんなと協力し、助け合い、励まし合う人間(社会性
と連帯感を養う)
○ 自然を愛し、豊かな心を持つ人間(情操と創造性を養
う)
○ 体力を高め、健康を増進して、働くことに喜びを持つ
人間(健康な心身と実践力を養う)
の育成を教育目標に掲げ、その達成に努めている。
1 運営委員会
所長の諮問機関である運営委員会の開催状況は、次のとお
りである。
(1)第一回運営委員会(昭和54年7月21日開催)
・事業実績報告 ・本年度利用申込み状況 ・施設整備計
画 ・新しい研修活動
(2)第二回運営委員会(昭和54年11月17日開催)
・事業実績報告 ・学校利用申込み状況 ・工事進捗状況
・当初予算要求概要 ・利用の促進
(3)第三回運営委員会(昭和55年3月13日開催)
・事業実績報告 ・利用実績報告 ・施設設備整備状況
・利用申込み状況 ・昭和55年度運営方針 ・重点事項
・主催事業
なお、運営委員会の委員は次の通りである。
氏 名 役 職 名 今井清吉 福島県市町村教育委員会連絡協議会長 江花完爾 福島県議会商工労働文教委員会副委員長 ◎ 太田緑子 福島県青少年教育振興会長
(太田綜合病院副理事長)菅野健 福島県小学校長会副会長
(郡山市立金透小学校長)菅野久俊 福島県PTA連合会長 国馬善郎 郡山女子大学専任講師 ○ 佐久間俊隆 郡山市教育委員会教育長 斎藤正国 郡山市立郡山第一中学校長 武田守 福島県公民館連絡協議会長
(福島市飯坂公民館長)森永薫 福島県子ども会連合会顧問 アイウエオ順 ◎印議長 ○印副議長
2 昭和54年度重点目標と成果
(1)研修活動の充実
利用団体との一体化を基調に連携を密にしながら指導援
助をすると共に、研修活動の開発や活動プログラムの工夫
及び指導資料の整備充実によって、効果的に研修活動を進
めることができる。
また、研究協力校へ当面する課題について調査研究を依
頼し、その成果を所の運営改善や利用団体への参考資料と
して活用することができた。
(2)施設設備の充実と保全
ロッジ2棟が増築されたために、大規模校や複数団体の同
時受入れが可能となり、積極的な利用促進を図ることがで
きた。
地下配管工事により暖房効率が一段と向上し、冬季の快
適な宿泊生活ができるようになり、また、内壁塗装によるプ
ールの新装も喜ばれている。
(3)広報活動の強化
計画的な所報の発行(年4回)や各種の広報活動により、
施設の紹介や利用の促進に努めた結果、各層にわたる見学
団体及び利用団体の増加をみた。
(4)主催事業の効果的な運営
当所を利用する団体指導者を対象に、効果的な利用と理
解を深めるための研修会を開催し、また、野外活動を中心
とした指導者研修会を「基礎」と「応用」の二講座に分け
て実施し、それぞれ青少年教育指導者の養成を図った。
「親子のつどい」を年4回実施し、各回とも県内各地よ
り多数の参加があり、親子および家族相互の親睦を深める
ことができた。
3 職 員 組 織
職 名 所 長 次 長 主 事 社会教育主事 指導主事 用務員兼運転手 人 員 1 1 2 1 4 1 第2節 施設・設備の概況
(1)位 置
福島県郡山市逢瀬町多田野字中丸山54
(2)敷地面積
約330,000m2
3)建 物
1)本 館
鉄筋コンクリート2階一部平屋建
延べ面積 1,57867m2