教育年報1979年(S54)-307/319page
福島県海浜青年の家
第1節 概 要
福島県海浜青年の家は、青少年にどとうさかまく太平洋と、
静寂な松川浦のめぐまれた自然環境のなかで集団宿泊研修活
動をと参して、規律、協同、友愛、奉仕の精神を体験的に会
得させ、心身ともに健全な青少年を育成することを目的とし
た社会教育施設である。
県は、この施設の管理運営を財団法人福島県海浜青年の家
に委託し、同法人は、この施設の設置目的に添って青少年の
教育に関する事業、その他目的を達成するために必要な事業
と管理を行っている。
当所は、昭和50年4月1日開所以来、昭和54年度で第5年
次になり、施設設備の整備も順調に進み、本年度は厨房に万
能調理機、体育用具としてトランポリン、セフティーマット
が設備された。その上、日本生命財団よりVTR装置一
式と一輪車(自転車)12台が寄贈され、研修活動の効果をあ
げている。利用者も年々増加の一途をたどっており、延べ利
用者数も17万1千人に達している。
1 昭和54年度重点目標と成果
(1)生涯教育観に基づいた研修の奨励
高等学校及び関係教育機関への利用促進のはたらきかけ
により、特に高等学校の新規利用団体が増加した。また、
勤労青年との懇談会を実施したり、企業体や公民館等との
連携を強化し、勤労青少年の利用率を高めるように努めて
きた。
(2)主催事業の効率的な運営
主催事業のねらいを明確にし、研修内容と講師陣の充実
を図り、7つの主催事業を実施した。特に、研修生の自主
活動を助長するような運営をした結果、意欲的に研修に参
加し、大きな成果をあげることができた。
勤労青年のつどいには、県内各地から39名の青年が参加
し、友情の輪をひろげるとともに、地域のリーダーとして
の自覚を高めることができた。又、当所の利用団体及び今
後利用希望の団体指導者を対象に集団宿泊指導担当者研修
会を開催し、施設の理解を深めるとともに、効果的な利用
法を体験的に会得していただくことができた。
(3)現職教育の充実
研修活動の多様化に対処すべく、指導資料の検討と作成
に努めた。本年度は文化活動の研修に役立てるため、「青年
の家をとりまく史跡 天然記念物めぐり(産業 自然を含
む)」の研修指導資料を作成した。
研修会、講習会等へ積極的に参加し、受講後の伝達研修
を実施することによって、専門職としての資質の向上に努
めた。
(4)安全管理の推進
安全教育における指導体制を確立し、特に、給食委員会
の活動としての食中毒の防止、引率指導者との連携により
野外活動における事故防止に努めるとともに、施設設備の
保全整備により研修活動の円滑化と事故皆無をはかること
ができた。
(5)施設設備の整備充実
環境緑化計画が再検討され、花壇の整備と運動広場周辺
に松の植樹も完了し、環境緑化が推進された。
厨房に万能調理機が設置され、調理が能率的に行われる
ようになった。
トランポリン、セフティーマットが設備され、更にV
TR、一輪車が寄贈されたため、研修内容が一層充実し
た。
2 役員及び職員組織
昭和54年度の役員及び職員組織は次のとおりである。
(1)財団法人福島県海浜青年の家理事
理事長 辺見栄之助(福島県教育委員会教育長)
副理事長 直江良昭(福島県総務部長)
専務理事 佐藤保太郎(財団法人福島県海浜青年の家所長)
常務理事 小山田憲司(同 上 次長兼庶務課長)
理 事 今野繁(相馬市長)
〃 太田緑子(福島県青少年教育振興会長)
〃 辺見正治(福島市教育委員会教育長)
〃 小畠哲(福島県教育庁教育次長)
〃 永沢電四郎(福島県教育庁社会教育課長)
監 事 船尾允也(福島県総務部財政課長)
〃 羽田文明(福島県教育庁財務課長)
(2)財団法人福島県海浜青年の家運営委員
委員長 大谷明(相馬市教育委員会教育長)
副委員長 武田守 (福島市飯坂公民館長)
委 員 秋山慶治 (福島県青少年婦人課長)
〃 神野藤忠吉 (福島県教育庁社会教育課主幹)
〃 太田豊秋 (福島県議会議員)
〃 佐竹俊彦 (福島県立相馬農業高等学校長)
〃 吉田重成 (相馬市立中村第一中学校長)
〃 丸山啓四郎 (相馬市青年会議所OB)
〃 鈴木利江 (利用者代表)
〃 立谷耕一 (利用者代表)
(3)職員組織
職名 所長 次長兼庶務課長 指導課長 主査 指導主事 保健技師 用務員兼運転手 臨時事務員 計 人員 1 1 1 1 4 1 1 1 11