教育年報1980年(S55)-141/289page
的な活用に努める。
(ハ)自己の障害を理解し、その障害に基づく種々の困難
を克服しながら自己の進路を設計できるよう指導する。
(ニ)進路決定に当たっては、生徒の障害の程度、能力、特
性を的確には握し、保護者の意見を十分反映させるよ
う努める。
(ホ)就職指導に当たっては、職業安定所、事業所等の関
係機関と密接な連絡を取り適切な指導をする。
8)地域社会の啓発に努める。
(イ)全校職員が養護教育に対する正しい認識を持ち、共
通理解に立って地域社会の啓発に当たれるよう研修を
深める。
(ロ)健常児と障害児との交流等によって友愛の精神を育
てるとともに、健常児を通して、一般保護者が心身障
害児に対する正しい理解を持つよう努力する。
(ハ)授業参観や作品展示会、学習発表会等を通して、養
護教育に対する地域社会の理解と協力を得るよう努力
する。
(ニ)広報活動を活発にし、養護教育に対する理解と共感
を深めるよう努力する。
(ホ)養護教育研究諸団体及び各種親の会等と、密接な協
力関係を保ち、養護教育に関する地域社会の啓発を進
める。
2 現職教育
研修会、講習会の概要は下表のとおりである。
(1)教職員の研修
名 称 期 日 期間 会 場 参加者数 研 修 内 容 養護教育新採用教 4.21〜4.26 6日 県立盲学校外15校 71人 ・校務運営機構と運営・教育課程について 員研修会 ・授業見学と研究協議 (第1回) ・授業案作成 〃 6.5〜6.7 3日 県教育センター 71人 講演「教師論」 (第2回) ・教職員の服務と勤務について ・養護教育諸学校、小中高等学校学習指導要領に ついて 〃 8.28〜8.30 3日 〃 71人 ・各種障害者の病態とその取り扱いについて (第3回) ・教育機器の活用と実際 ・教育評価について 〃 10.13〜10.18 6日 県立盲学校外15校 71人 ・勤務について (第4回) ・学級経営と学級事務 ・学習指導の展開 ・授業案作成と研究協議 〃 1.28〜1.31 4日 県教育センター 71人 講演「盲・ろう二重障害児の教育」 (第5回) ・心身障害児の体育指導 ・教職員の福利・厚生について ・知能検査の技法の実際 養護教育教養講座 5.7〜5.8 2日 〃 120人 講演「障害児と健常児の交流教育について」 研究協議「心身障害児の適正就学について」 「特殊学級設置運営上の諸問題について」 聴覚・言語障害学習指導法講習会 7.25 1日 県立聾学校 84人 講演「交流教育について」 研究協議「豊かな人間性の育成をめざす聾教育の あり方」 「補聴器利用と言語指導のあり方」 「言語の効果的指導のあり方」 視覚障害学習指導法講習会 1.16 1日 県立盲学校 58人 講演「弱視児のパターン認識の問題」 研究協議「弱視児童生徒の視機能及び視知覚に応 した学習指導」 盲・聾・養護学校 7.24 1日 〃 49人 講演「子供の自主性を育てるために」 養育指導法講習会 研究協議「寄宿舎において、自主的に学習をする 態度を養うには、どのようにしたらよいか」 養護教育担当教員研修会 8.18〜8.20 3日 県教育センター 120人 講演「ちえ遅れの子ともの授業のこつ」 研究協議「特殊学級の学級経営と学習指導のあり方」 ・特殊学級における教育課程の編成 講演「特殊学級における指導をめぐって」 養護学校(精神薄弱)学習指導法講習会 1.20 1日 県立西郷養護学校 54人 講演「精神薄弱児の指導における情緒の問題をめぐって」 研究協議「児童生徒の実態に即した指導のあり方」 授業参観