教育年報1980年(S55)-183/289page
県指定重要無形民俗文化財
名称 所在地 保護団体 12 会津万歳 郡山市湖南町中野字百目貫田3929-8 会津万歳安佐野保存会 13 小野の獅子舞 大倉獅子・新田内長獅子 田村郡小野町大字小野新町字浄円田40 小野獅子舞保存会 イ 県指定文化財の解除
次の県指定重要無形民俗文化財は、文化財保護法第
56条の10第1項の規定により、昭和56年1月21日付け
で国の重要無形民俗文化財に指定されたため、県指定
は、同日付けで解除された。
名 称 所 在 地 保護団体 会津田島祇園祭 南会津郡田島町大字田島字後原甲3531番地
田島町教育委員会内産土奉賛会
2) 古文書調査
県下に所在する古文書等について、その散逸、亡失を
防ぐため昨年度その所在確認調査を行ったが、本年度は
引続き県文化センターに委託し、県下に散在する古文書
のうち幕府直轄領として、陸奥代官の支配下におかれた
村方文書について調査を行った。
○長谷部大作文書(田島代官所支配、叶津番所文書)
2,728点
○馬場新文書(田島代官所支配、鴇巣村名主文書)
450点
○鈴木正文書(塙代官所支配、塙代官所書役文書の
一部) 553点
○陣野兵三文書(塙代官所支配、宝坂村名主文書)
1,107点
○水野ユキ文書(塙代官所支配、鮫川村名主文書)
532点
3) 近世社寺緊急調査
桃山・江戸時代(1573年〜1867年)に建立された神社、
寺院等の建造物は、遺構の数がきわめて多く、また建立
後300年近く経過していることなどから次のとおり緊急
調査を実施した。
○第1次調査
県内苔市町村教育委員会に依頼し書面調査を実施
提出市町村数 74市町村
提出資料 1,593件
○第2次調査
第1次調査のリストの中から110件を選定し、7名の
調査員が個々に現地調査を行い報告書を刊行した。こ
の調査結果をもとに、今後の保存対策の基本計画策定
に資するものである。
4) 文化財基礎調査
ア 年中行事調査
最近伝統的な生活様式や風俗慣習が著しく変容して
おりそのためにそれを基盤として成立してきた年中行
事も変化し、あるものは衰微している現況から、本年
度から3年継続で県内全域にわたり家ごと、または集
落ごとに行われている年中行事で、現在行われている
もの、および廃絶したものでも内容のわかるものを対
象に調査を行った。
本年度は第1次調査として各市町村教育委員会に依
頼し調査票による書面調査を実施した。
イ 工芸品調査
県内各地に現存する伝統的工芸品の実態を調査し、
その保存を図るための基礎資料を得るため、本年度か
ら3年継続で調査を行った。今回は特に漆芸品、木工
品及び竹工品について調査を行った。本年度は第1次
調査として各市町村教育委員会に依頼し調査票による
書面調査を実施した。
5) 民謡緊急調査
県内各地に伝承されている労作や年中行事など、生活。
に根さして歌われてきた民謡の実態を昨年に引続き調査
した。
この調査は学識経験者11名の調査委員の指導のもとに
98名の調査貝により行われ、本年度は149曲発掘し前年
度とあわせると943曲となった。このうち収録したもの
は前年度とあわせると560曲となり、NHK福島放送局
の協力により録音を行った。また本年度報告書を刊行し
た。
3) 文化財保存の充実
1) 文化財保存事業
ア 国 指 定
事業区分 補助事業者 名称 樺別 事業内容 総額 国 県 地元 記念物保存修理一般 磐梯町 慧日寺跡 史跡 保存修理 千円 1,950 (50)千円 975 千円 320 千円 655 建造物保存修理 保存会 旧福島県尋常中学校本館 重文 〃 20,000 (80)16,000 1,330 2,670 建造物防災施設 〃 〃 〃 防災施設 19,668 (80)15,734 1,310 2,624