教育年報1980年(S55)-216/289page

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(2)災害発生の場合

  学校種別ごとに特徴がみられ、小学校の場合は約半数が

 休憩時間中に発生しており、中学校、高等学校では課外指

 導と教科中の災害が過半数を占める。 (表7)

(3)災害発生の場所

  小学校では校舎内、校舎外ほぼ同数で教室や遊戯施設で

 の災害もかなり多いが、中学校、高等学校では校舎内の災

 害が多くなり、運動場や屋内運動場での災害が大部分とな

 る。なお学校外の災害は全般に少ないが、高等学校でやや

 増加するのは、競技会など学校外の施設での災害が多くな

 ることを示している。(表8)

(4)災害の種類

  災害の97.2%を占める負傷についてみると、骨折、ねんざ、

 ざ傷、打撲傷が多く、年齢が低いほど骨折、ざ傷が多

 い。高学年になるとねんざが多くなる。疾病は食中毒、日

 熱射病、関節炎などであるが各学校を通じて少数である。

 (表9)

(5)負傷の部位

  小学校・中学校においては負傷の約64%が上肢あるい

 は下肢に発生しているのに対し、幼稚園・保育所では負傷

 の55%が頭部、顔面に発生している。(表10)

表5 昭和55年度災害共済給付の状況
区分 A 加入児童 生徒等の数 負傷 疾病 廃疾 死亡 合計 給付率 B/A×100 平均給付額 C/B
件数 給付額 件数 給付額 件数 給付額 件数 給付額 B件数 C給付額
小学校 190,393人 4,842件 33,389,867円 68件 892,186円 7件 3,605,000円 1件 6,000,000円 4,918件 43,887,053円 2.61% 8,924円
中学校 89,658 5,117 37,289,089 157 1,883,461 5 8,860,000 1 6,000,000 5,280 54,032,550 5.84 10,233
高等 学校 全日制 87,924 2,898 35,029,144 117 1,799,938 16 6,080,000 1 12,000,000 3,032 54,909,082 3.43 18,110
定時制 1,509 12 234,242 1 67,264     1 6,000,000 14 6,301,506 0.73 450,108
通信制 671                        
高等専門学校 786 46 387,392 7 41,532 1 330,000     54 758,924 6.95 14,054
幼稚園 41,496 452 2,994,960 4 48,136         456 3,043,096 1.13 6,673
保育所 21,017 203 1,456,473 1 1,992     1 6,000,000 205 7,458,465 1.00 36,383
合計 433,454 13,570 110,781,167 355 4,734,509 29 18,875,000 5 36,000,000 13,959 170,390,676 3.23 12,208

表6 最近5ヵ年間の給付件数と給付額の推移
  負傷・疾病
給付件数
廃疾給
付件数
死亡給
付件数
給付
件数計
給付率 給付金額 1件当たり
平均給付額
昭和51年度 13,735件 7件 6件 13,748件 3.19% 98,210,389円 7,143円
52 14,198 23 6 14,227 3.31 107,677,596 7,569
53 14,150 26 7 14,179 3.30 174,766,030 12,325
54 13,660 33 3 13,696 3.17 180,253,582 13,161
55 13,925 29 5 13,959 3.23 170,390,676 12,208

上記には含まれていないが、安全会の死亡見舞金を上まわる損害賠償を受けたため、安全会から供花料3万円を支給した者

4件(幼稚園1、小学校1高等学校2)がある。

表7 廃疾見舞金の支給内容
廃疾種別 高専
歯牙障害 1 1 15   17
指趾機能障害 4   1   5
視力障害 1 2     3
聴力障害       1 1
醜状障害 1       1
奇型障害   1     1
中枢神経系障害   1     1
7 5 16 1 29

表8 死亡見舞金の支給内容
死    因 保育所
頭蓋骨粉砕 1       1
凍死     1   1
肺炎による窒息死       1 1
肺水腫   1     1
溺死     1   1
1 1 2 1 5


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