教育年報1980年(S55)-247/289page
福利厚生
第1節 概 要
教職員の福利厚生については、教職員の生活安定と福祉向
上を目指し、県教育委員会、公立学校共済組合、
(財)福島県教職員互助会の三者が緊密な連携を保ちながら、
福祉の増進を図った。
短期給付関係では、健康保険法等の一部を改正する法律が
第93回臨時国会で可決成立し、昭和55年12月10日公布された
が、これによって地方公務員等共済組合法の一部も改正され
た。その内容は、初診療の引き上げ、家族療養費の給付率の
引上げなど医療給付に関する改正、傷病手当の支給調整の改
正である。
長期給付事業については、恩給及び退職年金の年額が4月
1日から改善支給された。恩給年額は、引上率3.4%の増額
と普通恩給等の最低保障の改善などがなされ、退職年金の年
預は、恩給の増額改定措置に準じて改定がなされた。
保健・厚生事業においては、教職員の健康管理を重視する
立場から第2次福島県長期総合教育計画に位置づけ人間ドッ
ク、婦人科検診及びへき地巡回検診を重点事業として実施し
た。
教職員住宅の整備については、県教職員住宅として
いわき市内郷に鉄筋コンクリート造1棟24戸を建設し、市町村教職
員住宅についても公立学校共済組合資金により3町村に3戸
が建設された。
貸付事業については、公立学校共済組合において長期在職
者に対する住宅貸付限度額の引き上げ、結婚貸付の新設がな
され、また、互助会においては、貸付の対象校が専門学校ま
で拡大された。
なお、共済組合員及び互助会員数は次のとおりである。
(昭和56年3月31日現在)
区分 共済組合員 被扶養者 互助会員 男 女 計 現職 13,197 8,530 21,727 29,630 20,693 任意継続 397 459 856 630 831 計 13,594 8,989 22,583 30,260 21,524
第2節 短期給付
1 共済組合
昭和55年度における共済組合の短期給付の概況は、次のと
おりである。
給付種別 件数 (件) 金額 (円) 組合員 1人当り 給付額 (円) 法定給付 医療給付 療養の給付 159,166 2,086,057,469 家族療養の給付 214,180 1,718,790,794 高額療養の給付 1,322 54,811,149 療養費 1,438 9,531,065 家族療養費 1,670 7,968,568 高額療養費 1,851 68,127,669 薬剤支給 13,559 64,823,426 看護料 60 3,297,866 移送料 3 38,070 小計 393,249 4,013,446,076 177,719 その他の給付 出産費 360 58,584,111 配偶者出産費 236 30,656,250 育児手当金 581 1,394,400 埋葬料 54 14,601,190 家族埋葬料 158 31,702,958 傷病手当金 201 43,142,827 出産手当金 休業手当金 2 193,445 弔慰金 家族弔慰金 災害見舞金 7 4,340,244 小計 1,599 184,615,425 8,175 法定給付合計 394,848 4,198,061,501 185,894 附加給付 医療給付 家族療養費 109,046 291,917,700 小計 109,046 291,917,700 12,926 その他の給付 入院附加金 2,644 14,220,900 出産費 359 3,728,876 配偶者出産費 236 3,476,779 育児手当金 580 3,480,000 埋葬料 51 746,070 家族埋葬料 157 2,449,469 傷病手当金 56 9,682,509 災害見舞金 10 3,027,090 結婚手当金 423 19,035,000 小計 4,516 59,846,693 2,650 附加給付合計 113,562 351,764,393 15,576 短期給付総計 508,410 4,549,825,894 201,470