教育年報1980年(S55)-277/289page

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福島県少年自然の家

第1節 概     要

 「よく遊び、かつよく学べ」の教育理念のもとに設立され

た少年自然の家は、集団宿泊生活を通して、体験的な学習と

自然に親しむ活動を行うことによって、豊かな情操と体力を

養い、心身共にたくましい少年を育てることを目的としている。

 また、少年自然の家は家庭教育・学校教育・社会教育がも

つ、それぞれの機能を統合した教育施設で

 ○ 自然を愛し、人を愛する豊かな心を持つ人間(思いや

  りと情操を養う)

 ○ 自ら進んで、楽しい活動をくり広げられる人間(自主

  性と創造性を養う)

 ○ 体力を高め、健康を増進して、働くことに喜びを持つ

  人間(健康な心身と実践力を養う)

  の育成を教育目標に掲げ、その達成に努めている。

 1 運営委員会

 所長の諮問機関である運営委員会の開催状況は、次のとお

りである。

(1)第一回運営委員会(昭和55年7月23日開催)

 ・事業実績報告 ・本年度利用申し込み状況 ・施設整備

 計画 ・利用協力校

(2)第二回運営委員会(昭和55年11月7日開催)

 ・会津少年自然の家(仮称)視察 ・事業実績報告 ・学

 校利用申し込み状況 ・利用の促進 ・利用指導者のアン

 ケート

(3)第三回運営委員会(昭和56年3月13日開催)

 ・事業実績報告 ・利用実績報告 ・利用申し込み状況

 ・当初予算の概況 ・引率指導者のアンケート

 ・新しい研修活動 ・第8回東北・北海道地区運営研究会

 ・昭和56年度運営方針 ・実践目標 ・総合活動館の建設

  なお、運営委員会の委員は次の通りである。

氏名 役職名
  今井清吉 福島県市町村教育委員会連絡協議会長
  江花完爾 福島県議会商工労働文教委員会副委員長
太田緑子 福島県青少年教育振興会長 (太田総合病院副理事長)
  菅野久俊 福島県PTA連合会長
  国馬善郎 郡山女子大学専任講師 (ボーイスカウト日本連盟リーダートレーナー)
  斎藤正国 福島県中学校長会郡山支会長 (郡山市立郡山第一中学校長)
佐久間俊隆 郡山市教育委員会教育長
  塚原冨一 福島県小学校長会郡山支会長 (郡山市立桑野小学校長)
  長谷川四朗 福島県子ども会連合合長 (社会福祉法人会津児童園長)
  藤田一 福島県公民館連絡協議会副会長 (郡山市立中央公民館長)

アイウエオ順  ◎印議長  ○印副議長

 2 昭和55年度重点目標と成果

(1)研修活動の充実

  利用団体との一体化を基調に連携を密にしながら指導援

 助すると共に、雨天・冬季・中学生に対応できる研修活動

 の開発や、活動プログラムの工夫及び指導資料の整備充実

 によって効果的に研修活動を進めることができた。(指導資

 料の作成及び改訂各2種目)

  また、研究協力校4校(小〜2・中〜1・養〜1)へ当

 面する課題について調査研究を依頼し、その成果を所の運

 営改善や利用団体への参考資料として活用することができ

 た。

(2)施設設備の充実と保全

  サーキット(つり橋)・冒険いかだ・営火炉等野外施設

 設備の整備に努め、研究活動の充実を図った。

  張子面の木型を整備し、雨天・冬季の室内研修活動に利

 用し効果的な研修を行うことができた。また、車庫の新築・

 主要通路の舗装により、雨天・降雪時に利用団体によろこ

 ばれている。

(3)安全管理の推進

  定期及び随時に施設設備の安全点検を行い、潜在危険箇

 所を除去すると共に、利用者のアンケートをいかして、安

 全対策について工夫改善を図った。

  食中毒を防止するため、毎月1回給食委託業者と打ち合

 わせを実施し万全を期している。

(4)広報活動の強化と利用促進

  計画的な所報の発行(年4回)や、各種の広報活動を通

 して施設や研修活動の状況等を紹介し、利用の促進に努め

 た結果、各層にわたる利用団体の増加をみた。     

(5)主催事業の効果的運営

  当所を利用する団体指導者を対象に、効果的な利用を図

 る研修会と野外活動及びレクリェーション活動の基礎講

 座を開催し、青少年教育指導者の養成に努めた。

  「親子のつどい」を年4回実施したところ、各回とも県

 内各地より多数の参加があり、親子のふれあいを深め、他

 家族との親睦を図ることができる。

 3 職 員 組 織
職 名 所長 次長 主事 社会教育主事 指導主事 用務員兼運転手
人 員 1 1 2 1 4 1

 第2節 施設・設備の概況

(1)位   置

  福島県郡山市逢瀬町多田野字中丸山54


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