教育年報1980年(S55)-281/289page
福島県海浜青年の家
第1節 概 要
福島県海浜青年の家は、青少年に輝く太陽のもと、澄みき
った空や青い海原等すばらしい自然環境のなかで、集団宿泊
研修活動をとおして、規律・協同・友愛・奉仕の精神を体験
的に会得できる場として提供し、すばらしい創造力、豊かな
心情、強くたくましい体力をそなえた心身ともに健全な青少
年を育成することを目的として設けられた県の社会教育施設
である。
当所においては、青少年に家庭や学校・社会では得がたい
体験をさせることによって、
○規則を守り、規律ある生活態度を養う。
○相互に人格を尊重し合い、友愛の精神を養う。
○相互連帯意識を高め、自立、協同の精神を養う。
○勤労と責任を重んじ、進んで奉仕する態度を養う。
○心身をきたえ、自己を高めようとする態度を養う。
を教育目標に掲げ、その達成に努めてきた。
1 役員及び職員組織
(1)理 事 会
当所の管理運営に関する受託業務を行うための理事会の
理事・監事は次のとおりである。
役職 氏名 所属 理事長 邊見榮之助 福島県教育委員会教育長 副理事長 直江良昭 福島県総務部長 専務理事 佐藤保太郎 財団法人福島県海浜青年の家所長 常務理事 小山田憲司 同上次長 理事 佐藤昌志 福島県教育庁教育次長 理事 今野繁 相馬市長 理事 辺見正治 福島市教育委員会教育長 理事 太田緑子 福島県青少年教育振興会長 理事 丑込幸男 福島県教育庁社会教育課長 監事 羽田文明 福島県教育庁財務課長 監事 本間利介 福島県総務部財政課長
昭和56年3月31日現在
(2)運営委員会
当所の運営に関し、所長に助言する機関である運営委員
会の委員は次のとおりである。
役職 氏名 所属 委員長 大谷明 相馬市教育委員会教育長 副委員長 武田守 福島市中央公民館長(県公連会長) 委員 長沢栄治 福島県青少年婦人課長 委員 神野藤忠吉 福島県教育庁社会教育課主幹
役職 氏名 所属 委員 太田豊秋 東北建設株式会社社長 委貝 佐竹俊彦 県立相馬農業高等学校長 委員 吉田重成 相馬市立中村第一中学校長 委員 丸山啓四郎 相馬市青年会議所OB 委員 鈴木利江 利用者代表 委員 立谷耕一 利用者代表
昭和56年3月31日
(3)職員組織
職名 所長 次長兼
庶務課長指導課長 主事 指導主事 保健技師 用務員兼
運転手臨時事務員 計 人員 1 1 1 1 4 1 1 1 11
2 昭和55年度重点目標と成果
(1)生涯教育観に基づいた青少年の研修の充実
高等学校・大学などの在学青年、婦人団体等の新規利用
団体が増加し、各研修団体のねらいに応じた指導・協力を
行ったことによって、各団体共に教育効果を十分にあげ、
ねらいを達成することができた。
(2)主催事業の効率的な運営
前年度の反省評価をもとに、研修生の望んでいる研修内
容と講師陣の充実を図り、広報活動にも工夫を加えたため、
7つの主催事業共に参加者が多く、それぞれのねらいを十
分に達成することができた。
又、研修修了生による「海青友の会」が結成され、会員
も57名を数え、ボランティア活動などの面で、今後の運営
におおいにプラスになると思われる。
(3)現職教育の推進
より充実した集団宿泊研修ができるように、当所の「利
用の手引き」、「キャンプ研修のための利用の手引き」を検
討し改善をすると同時に、研修生の研修の多様化に対応で
きるように、各種のプログラム例を数多く掲載し、次年度
からの研修団体にそなえた。
又、当所の運営と指導の改善を図るため、研修団体の反
省記録を、規律・協同・友愛・奉仕・自立の面とプロクラ
ム編成の面から分析し、考察した。
(4)安全管理の推進
野外活動コースの点検整備、研修活動事前指導の徹底、
食中毒の予防対策の強化につとめ、研修団体との連携を密
にしながら実践に努め、事故皆無を達成することができた。