教育年報1981年(S56)-223/308page
(3)災害発生の場所
小学校では校舎内、校舎外ほぼ同数で教室や遊戯施設
での災害もかなり多いが 中学校、高等学校では校舎内
の災害が多くなり、運動場や屋内運動場での災害が大部
分となる。なお、学校外の災害は全般に少ないが、高等
学校でやや増加するのは、競技会など学校外の施設での
災害が多くなることを示している。(表8)
(4)災害の種類
災害の97.4%を占める負傷についてみると、骨折、ね
んざ、さ傷、打撲が多く、年令が低いほど骨折、さ傷が
多く、高学年になるとねんざが多くなる。疾病は日、熱
射病、関節炎、皮ふ炎などであるが、各学校を通じて少
数である。(表9)
(5)負傷の部位
小学校、中学校においては負傷の約68%が上肢ある
いは下肢に発生しているのに対し、幼稚園、保育所では
負傷の約52%が頭部、顔面に発生している。(表10)
表5 昭和56年度災害共済給付の状況
区 分 A
加入児童 生徒等の数負 傷 疾 病 障 害 死 亡 合 計 給付率 A/A×100 平均給付額 C/ B 件 数 給 付 額 件数 給 付 額 件数 給 付 額 件数 給 付 額 件 数 給 付 額 小 学 校 191,532人 5,042件 37,925,035円 39件 716,763円 6件 3,650,000円 1件 6,000,000円 5,088件 48,291,798円 265% 9,491円 中 学 校 89,151 5,470 42,018,276 151 1,722,992 6 5,055,000 5,627 48,796,268 630 8,672 高等学校 全日制 85,153 3,126 33,034,182 149 2,412,507 11 25,760,000 2 18,000,000 3,288 79,206,689 384 24,090 定時制 1,322 11 164,616 1 61,987 12 226,603 90 18,884 通信制 637 高等専門学校 782 33 296,833 9 97,828 42 394,661 537 9,397 幼 稚 園 41,162 497 3,160,028 2 6,816 1 900,000 500 4,066,844 121 8,134 保 育 所 20,724 259 2,052,604 4 48,568 263 2,101,172 126 7,989 合 計 430,463 14,438 118,651,574 355 5,067,461 24 35,365,000 3 24,000,000 14,820 183,084,035 343 12,354 表6 最近5ヶ年間の給付件数と給付額の推移
年 度 負傷・疾病
給付件数障 害
給付件数死 亡
給付件数給付件数計 給付率 給付金額 1件当たり
平均給付額昭和52年度 14,198件 23件 6件 14,227件 3.31% 107,677,596円 7,569円 53 14,150 26 7 14,179 330 174,766,030 12,325 54 13,660 33 3 13,696 3.17 180,253,582 13,161 55 13,925 29 5 13,959 323 170,390,676 12,208 56 14,793 24 3 14,820 3.43 183,084,035 12,354 上記には含まれていないが、安全会の死亡見舞金を上廻る賠償金を受けたため、安全会から供花料3万円を支給した者
9件(小学校2件、中学校1件、高等学校4件、幼稚園2件)がある。
障害見舞金の支給内容
障害種別 小学校 中学校 高等 学校 幼稚園 保育所 計 歯牙障害 5 3 6 14 視力障害 1 2 3 上肢機能障害 1 1 2 臓器障害 1 1 中枢神経系障害 2 2 醜状障害 2 2 計 6 6 11 1 0 24 死亡見舞金の支給内容
死 因 小学校 中学校 高等
学校幼稚園 保育所 計 溺 死
突然死(心臓系)1
21
2計 1 2 3