教育年報1981年(S56)-291/308page

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福島県会津少年自然の家

  第1節 概    要

 会津少年自然の家は、恵まれた自然の環境の中で、集団

宿泊指導等を行うことにより、心身ともに健全な少年を育

成するために昭和56年1月に設置され同年4月開所された

ものである。

 また、少年自然の家は家庭教育・学校教育・社会教育が

もつそれぞれの機能を統合した教育施設で、次のような教

育目標を掲げ、その達成に努めている。

 「心豊かで、自ら生活を創造し、実践するたくましい福

島っ子を育てる。」

 (1)自然に親しむ活動を通じて、自然の恩恵に触れ、自

  然を愛する心や、敬けんの念を育てる。

 (2)集団宿泊生活を通じて、自律心・協調心を養い、規

  律を守り、責任を重んじ進んで奉仕する態度を育てる。

 (3)野外活動を通じて、たくましい体力と根性を育てる。

  1 運 営 委 員 会

 所長の諮問機関である運営委員会の開催状況は、次のと

おりである。

(1)第1回運営委員会 (昭和56年9月2日開催)

 内容

  1) 会津少年自然の家運営委員会要綱

  2) 会津少年自然の家施設概要

  3) 会津少年自然の家委託業務

  4) 会津少年自然の家の事業計画

  5) 昭和56年度会津少年自然の家の利用状況

(2)第2回運営委員会 (昭和57年2月12日開催)

 内容

  1) 昭和56年度事業実績

  2) 昭和56年度利用状況

  3) 昭和56年度主催事業実績並びに実施反省

  4) 昭和57年度運営方針・重点目標

  5) 昭和57年度主催事業

  6) 会津少年自然の家施設利用の促進

(3)運営委員会組織

  運営委員会の委員は次の通りである。
氏    名 役     職      名
岩田弘 喜多方市子ども会育成会長
江花完爾 福島県議会議員
◎菊地行雄 両沼地方町村長会長
(会津坂下町長)
小林正一 福島県PTA連合会副会長
照井藏人 北会津地区祉会教育委員連絡協議会長
長谷川四朗 福島県子ども会連合会長
(社会福祉法人会津児童園長)
服部博 福島県小学校長会両沼支会長
(大沼郡本郷町立本郷第一小学校長)
○星輝雄 福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員
(会津若松市教育委員会教育長)
湯田武夫 福島県中学校長会南会津支会長
(南会津郡下郷町立下郷中学校長)

五十音順  ◎印議長 ○印副議長

  2 昭和56年度重点目標と成果

(1)集団宿泊生活の充実

 1) 利用団体との一体化を基調に連携を密にしながら指

  導援助を図った。

 2) 各教育機関・市町村教育委員会・校長会との連携を

  強化し、活動の充実と利用の促進を図った。

 3) 各利用団体に対応できる研究活動の開発や、活動プ

  ログラムの工夫及び指導資料の整備充実によって効果

  的に研修活動を進めることができた。

 4) 研修会を開催しボランティアの養成に努め、各種活

  動への活用を図り、充実した研修活動を進めることが

  できた。  

(2)施設・設備の充実

 1) 環境の整備事業として、ロッジ周辺・つどいの広

  場・キャンプ場等の整備は順調にすすめられた。また

  本館周辺の環境整備に努め、計画通り整備することが

  できた。

 2) 野外活動コースの開発と整備に努め、研修活動の充

  実を図った。

 3) 冒険の森等の野外活動施設設備を充実し、その効果

  的な活用を図った。

(3)広報活動の強化

 1) 特色ある所報を計画的に発行(年3回)と各種の広

  報活動を通じて、施設や研修活動の状況等を紹介し、

  利用促進に努めた結果、各層にわたる利用団体の増加

  をみることができた。

 2) 学校をはじめとして、各関係機関・各団体等に施設

  の見学を奨励した結果6,200余名の見学者を迎え施設

  の理解と利用促進に効果をあげることができた。

(4)主催事業の効果的運営

 1) 当所を利用する団体の指導者を対象に、効果的な利

  用を図る研修会とボランティア活動者の養成を図る事

  業を開催し、青少年教育指導者の養成に努めた。

 2) 少年を対象に「自然体験教室」「スキー教室」を開

  催したところ各回とも定員以上の参加者があり、自然

  の中での生活体験を通じ、自然に挑戦する活動により、

  少年たちの冒険心と夢を育てることができた。

 3)「親子のつどい」を実施したところ、県内各地より

  多数の参加者があり、親子のふれあいを深め、他家族

  との親睦を図ることができた。

(5)施設・設備の保全と事故防止の徹底

 1) 防災組織を確立し、責任体制を明確にして、日常及

  び月例点検を実施した。

 2) 利用団体に対する事故防止の指導は、事前研修会及

  び事前打合せ時に実施し、引率指導者に対する指導の

  徹底を図った。

 3) 避難訓練を計画的に実施し、事故防止に万全を期し

  た。


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