教育年報1982年(S57)-075/316page
イ 設置場所は適切か。また、近くに可燃物、樹木等は
ないか。
ウ 本体及び煙道に亀裂はないか。また、火の粉どめが
破損していないか。
エ 防火用水または消火器が常備されているか。
3) 薬品等の保管については、次の点に注意すること。
ア 転倒防止の措置をしているか。
イ 実験用薬品の中で不用のものを処分しているか。
ウ 保管庫を整備し、常に施錠しているか。
エ 残量を正確に把握しているか。
4) ストーブ等の管理にあたっては、次の点に注意するこ
と。
ア ストーブや煙突の位置は適切か。また、確実に取り
付けられているか。
イ 燃料タンクとストーブ本体との距離は近すぎないか。
ウ 煙道の周辺に可燃物はないか。
5) その他、次の点に注意すること。
ア プロパンガスボンベの転倒防止、いたずら防止等に
配慮しているか。
イ ガス漏れについては、早期に感知できる工夫がして
あるか。
ウ ガスコンロのゴムホースは早めに交換しているか。
エ 使用していないガス管の先端には必ずメクラキャッ
プがしてあるか。
オ 職員室や事務室等の湯沸場については、周辺の整理
整とんや断熱のための工夫がしてあるか。
(4)電気設備について
1) 専門家による定期点検を確実に実施し、必要に応して
修理や対策等を講ずること。
2) たこ足配線、素人配線、不要配線が依然として多いの
で改善すること。
3) 使用する電気器具、事務機等の数量に応じてコンセン
トを増設し、容量オーバーとならないようにすること。
4) コンセント、差し込みプラグ、ソケットにひび割れや
ゆるみがみられるので、日常点検を綿密に行うこと。
5) 教科用電気器具(アイロン、電気ガマ等)の保管場所
と使用場所について検討すること。
6) 電気器具(電気工具、調理用機械機具、洗濯機等)に
はアースを取り付けること。
(5)消防用施設設備について
1) 消火器については、次の点に注意すること。
ア 消火器の周囲は整理され、取り出しやすい状況にな
っているか。
イ 標識と位置が一致しているか。
ウ 転倒防止のための処置は適切か。
エ 火気使用の実態に応じた配置がなされているか。
オ 薬品の有効期限が切れていないか。
2) 防火扉が正常に作動するよう点検すること。
3) 防火扉、非常階段附近には障害となる物品を置かない
こと。
4) 簡易消火具(水バケツ、乾燥砂等)を適切な場所に応
じて整備すること。
5) 消火栓用のホースの状態、水圧を定期的に点検して緊
急時に対処できるようにしておくこと。
6) 階段下の小部屋、ステージ下の物置、その他目に付き
にくい場所の日常点検に留意すること。また、場所によ
っては感知器を設置すること。
7) 警報器の受信装置は非常の際に速やかに確認できる場
所に設置するよう改善すること。
8) 非常の場合にはプールの水を利用できるようにプール
周辺を駐車場に使用したり、避難場所にしたりしないこ
と。
9) 積雪等、通常と異った状況を予想して避難口を確保す
る対策を立てておくこと。
学校防火管理の状況
昭和57年度における学校の建築構造及び警備状況は次のとおりである。
昭和57年4月1日現在
分類項目/学校種別 小 中 計 建築構造 耐火構造 314 142 455 木造 240 105 341 警備の状況 宿日直代行 55 26 81 巡回 28 16 44 機械警備 368 149 517 無人化 103 56 159
※ 分校は含まない