教育年報1983年(S58)-191/323page
ウ 大内宿保存特別対策事業の推進
事業区分 補助事業者 名 称 種別 事 業 内 容 金 額 総額 県 市町村 地元 美術工芸品
防災施設万 蔵 院 万蔵院御正体銅造十一面観音懸仏 児重文 防災設備工事 315 210 18 87 建造物保存修理 会津民俗館 旧佐々木家住宅 〃 屋根・ぐしの修繕 1.700 850 300 550 重要無形民俗
文化財保存岡山鹿島神社水かけ祭
保存会岡山の水かけ祭 県重
無民器具の修繕 1,000 660 170 170 美術工芸品
保存修理表郷村 金銅装笈 県重文 胎内仏6くの修理 300 150 150 建造物保存修理 田島町 旧南会津郡役所 〃 外壁塗装 2,600 1.300 1,300 ― 合 計 21,321 11,550 7,774 1,997
南会津郡下郷町大内宿は、昭和56年4月18日付、国
の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたが、本年
度は3年目に当り、次の事業を実施した。
○国庫補助事業茅屋根の葺替・修景 7戸
○県単独補助事業
大内宿の伝統的建造物群の保存を図るため、国
庫補助対象外の環境整備事業に対し、県費助成を
行った。
補助対象事業 町並展示館建設費補助
補助率 %
補助金 25,720千円
(4)文化財活用の促進
1) 県指定文化財の施設整備
文化財に対する理解と認識を高め、地域住民の文化財
愛護精神の高揚を図るため、昭和56年度より県指定文化
財に対し、説明板等を設置してきたが、最終年度として、
本年度は次のとおり設置した。
本年度設置市町村 18市町村
説明板 標 柱 方 向
案内柱計 建 造 物 11 8 3 22 史 跡 6 6 3 15 天然記念物 6 6 2 14 史跡及び名勝 1 2 2 5 計 24 22 10 56 2) 「福島県の指定文化財」(要録)の作成
文化財に対する理解と認識を高め、文化財愛護精神の
普及啓発を図るため、県指定文化財の指定内容を集録し
た解説書を、昭和58年度から3か年継続で作成する。
昭和58年度は、90件について写真撮影を行った。
○写真撮影委託先 福島県飯坂町 山口工房
3) 文化財保護強調週間
11月1日から7日まで、県庁本庁舎正面に懸垂幕を掲
げ、啓発を行った。
4) 文化財防火デー
毎年1月26日を文化財防火デーと定めているが、県内
各消防署等の協力を得て、県内各市町村で防火訓練、防
火診断、査察などを実施した。
県教育委員会においても、チラシを作成配布し、文化
財の防災に対する啓蒙を行った。
5) 第33回福島県民俗芸能大会
県内に継承されている民俗芸能を公開し、民俗芸能に
対する認識を深めるとともに、記録保存に努めた。
ア 期 日 昭和58年11月6日
イ 会 場 伊達町町民体育館
ウ 主 催 県教育委員会、伊達町、伊達町教育委員会、
福島民友新聞社
エ 出演芸能 宮本の祭■子(伊達町)、伏沖の道祖神太鼓
(伊達町)、油井神社の太々神楽(安達町)、
渡戸高野の獅子舞(いわき市)、
山小屋の平鍬踊(玉川村)、
長者原のじゃんがら念仏太鼓踊(大熊町)、箱崎の獅子舞
(伊達町)
オ 観覧者約600名
6) 第4回福島県民謡まつり
近年の急速な社会情勢の変化に伴い、仕事や生活に密
着して伝承されてきた民謡も変化をとげ、古来の姿は日
ごとに失いつつある。これらの民謡を発掘して、できる
限り本来の姿を再現して一般に公開し、記録保存に努め
た。
ア 期 日 昭和58年9月18日
イ 会 場 白河市民会館
ウ 主 催 福島県教育委員会、白河市教育委員会、
福島県民謡連盟
エ 公開曲目 浅川盆踊(浅川町)、県南松坂(棚倉町)、
白河道中大津絵(白河市)、
籾どり唄(白河市)、牛追い唄(昭和村)、白河馬喰節(白河市)、
杭打ち唄(白河市)、ダイモチ引き木遣り
(昭和村)、山唄(福島市)、草刈り