教育年報1983年(S58)-293/323page
〔表8〕 館外個人貸出利用者数
(昭和58.4〜59.2)
区分 人員 構成比(%) 勤め人 5,060 18.1 自家営業 590 2.1 主婦 4,157 14.9 無職 1,395 5.0 学生・生徒 5,516 19.8 家族券 257 0.9 児童 10,917 39.2 計 27,892 100 〔表9〕 相互貸借件数
(昭和58.4〜59.3)
県内 県外 計 貸出 27件 5件 32件 91冊 14冊 105冊 借用 4件 16件 20件 5冊 39冊 44冊 計 31件 21件 52件 96冊 53冊 149冊 〔表10〕 特別貸出し状況 (昭和58.4〜59.3)
貸出し先 件数 冊数 官公庁関係 112 432 図書館その他 54 243 会社・事業所 32 139 報道機関 51 165 学校 74 167 一般利用者 74 180 計 397 1,326 〔表11〕 複写利用状況 (昭和58.4〜59.3)
利用件数 2,670 利用枚数 48,060 第4節 館外奉仕
1 移動図書館「あづま号」の巡回
県内すべての町村に「わが町(村)の図書館」が存在するこ
とが強く望まれるが、現在、県内には町村立図書館は実質的
には「棚倉町立図書館」「船引町図書館」の二館であり、59
年7月には「双葉町図書館」、60年5月には本県初の村立図
書館である「岩瀬村図書館」が開館予定ではあるが、図書
館設置率の低い本県では、公民館図書室等の読書施設をバッ
クアップする「あづま号」の存在は大きい。
「あづま号」は利用者の強い要望により昭和29年から巡回が
始まり、県立図書館のシンボルとして県民に親しまれて来、
今年度は77,657冊を貸出している。
移動図書館は市町村立図書館において最も有効な活動が期
待できるといわれており、全国的にみると今後ますます増加
する傾向にある。移動図書館活動は図書館をつくる場合の下
ごしらえともなるので今後行政サイドで、市町村で移動図書
館を持つように働きかけることは勿論、更に何らかの施策が
望まれる。
現在、移動図書館の運行を行なっているところは、会津若
松市 あいづね号、郡山市 あさかの号、いわき市中央 い
わき号、いわき市勿来 しずかぜ号、須賀川市 うつみね号、
福島市 しのぶ号、本宮町 あだたら号、矢吹町 あかまつ
号、大熊町 ひまわり号、さらに58年10月から二本松市で移
動図書館「まつかぜ号」が運行を始めた。
「あづま号」の利用状況は〔表12〕のとおりであり、昨年に
比べて2,000冊ほど減少した。これは市町村の図書館・公民
館等の読書施設が充実したためである。
2 親子読書文庫
文庫の数は47〜48年7、49年12、50年17、51年20・52年21・
53年23、54年28(国際児童年)、55年〜56年31、57年〜58年33
となった。
親子読書文庫は当初、設置主体は小学校が多かったが、次
第に「地域文庫・家庭文庫」が多くなってきた。その原因の
一つは市町村の教育委員会及び図書館・公民館の積極的な協
力が得られるようになったためである。
また、新たな問題点としては、各教育事務所管内間の「親
子読書文庫」の格差が大きくなってきているこさである。当
館の施策としては管内のバランスを考えることと学校図書館
をバックアップすることが求められる。本年度の実施先は次
のとおりである。(文庫21、小学校6、公民館5、子供会2、
計34文庫)
県北 国見町 桑の実文庫
桑折町 桐ヶ窪子ども会
吉沼子ども会
飯野町 うさぎ文庫
霊山町 石戸親子読書グループ
白沢村 糠沢小学校
本宮町 花山読書クラブ
県中 岩瀬村 滑沢親子読書会
郡山市 須賀川養護学校郡山分校
石川町 中田親子読書文庫
常葉町 関本小学校
船引町 瀬川親子読書クラブ
県南 棚倉町 堤文庫
東村 釜子小学校
本宮文庫
高久文庫