教育年報1983年(S58)-303/323page
福島県会津少年自然の家
第1節 概 要
会津少年自然の家は、恵まれた自然環境の中で、集団宿泊
指導等を行うことにより、心身ともに健全な少年を育成する
ために昭和56年4月に開所された。
少年自然の家は家庭教育・学校教育・社会教育がもつそれ
ぞれの機能を統合した教育施設で、次のような教育目標を掲
げ、その達成に努めてきた。
「心豊かで、自ら生活を創造し、実践するたくましい福島っ
子を育てる。」
○ 自然に親しむ活動を通じて、自然の恩恵に触れ、自然
を愛する心や、敬けんの念を育てる。
○ 集団宿泊生活を通じて、自律心・協調心を養い、規律
を守り、責任を重んじ、進んで奉仕する態度を育てる。
○ 野外活動を通じて、たくましい体力と根性を育てる。
1 運営委員会
所長の諮問機関である運営員会の開催状況は、次のとおり
である。
(1) 第1回運営委員会(昭和58年9月7日(水)開催)
内 容
1) 昭和57年度利用状況
2) 昭和58年度利用申込状況
3) 昭和58年度主催事業
4) 昭和58年度予算概要
5) 少年団体等の都市部利用促進
6) 主催事業の在り方
(2) 第2回運営委員会(昭和59年2月21日(火)開催)
内 容
1) 昭和58年度事業実績
2) 昭和58年度利用状況
3) 昭和58年度主催事業実績並びに反省
4) 昭和58年度施設・設備の充実状況
5) 昭和59年度学校関係団体利用申込状況
6) 施設環境保全
(3) 運営委員会組織
運営委員会の委員は次のとおりである。
(五十音順)
氏名 役職名 岩田弘 喜多方市子ども会育成会会長 大久保春男 福島県小学校長会両沼支会長 (河沼郡会津坂下町立坂下小学校長) 大和田弘 福島県公民館連絡協議会副会長 (会津若松市中央公民館長) ◎菊地行雄 会津坂下町長 照井藏人 北会津地区社会教育委貝連絡協議会会長 二瓶倭夫 福島県中学校長会南会津支会長 (南会津郡田島町立田島中学校長) 長谷川四朗 福島県子ども会育成会連合会顧問 (社会福祉法人会津児童園長)
◎印 議 長 ○印 副議長
氏名 役職名 ○星輝雄 福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員 (会津若松市教育委員会教育長) 吉田俊夫 会津若松市連合PTA会長 (会津若松市立若松第二中学校PTA会長) 和田光豊 福島県議会議員 (商工労働文教副委員長)
2 昭和58年度重点目標と成果
(1) 集団宿泊生活の充実
1) 利用団体の研修の充実と連携の強化に努め指導援助
を図った。
2) 利用団体の自主的・自発的な態度の助長と活動の充実
を図った。
3) 各利用団体に対応できる活動種目の開発や、活動プロ
グラムの工夫及び指導資料の整備充実によって効果的に
研修活動をすすめることができた。
4) 研修会を開催し、ボランティアの養成に努め、各種活
動への活用を図り、充実した研修活動をすすめることが
できた。
(2) 施設・設備の充実
1) 営火場の消火設備・給水設備をし、環境整備と共に活
動の充実を図った。
2) 野外炊飯場に水飯場及び洗面設備の設置をし、ロッジ
宿泊及び野外活動の効果を高めた。
3) 環境整備の一環として、本館周辺の植裁と運動広場の
土手法面にクローバーによる緑化整備を図った。
4) ”しいたけ”裁培による”きのこ園”が完成。今後の
活動に役立てられる。
5) 野外活動コースの開発と整備に努め、活動の充実を
図った。(宇宙大作戦・風神・雷神など)
(3) 広報活動の強化
1) 特色ある所報の発行と各種の広報活動を通じて、施設
や研修活動の状況等を紹介し、利用促進に努めた。その
結果、初期の目標である利用者延人数が6万入を突破し
た。
2) 各報道機関、市町村広報担当者との連携を密にして施
設利用の啓蒙を図った。
(4) 主催事業の効果的運営
1) 当所を利用する団体の指導者を対象に、効果的な利用
を図る研修会とボランティア活動者の養成を図る事業を
開催し、青少年教育指導者の養成に努めた。
2) 少年たちを対象に「自然体験教室」「スキー教室」を開
催し、少年たちの冒険心と夢を育て、スキーの実技の向
上を図ることができた。
3) 親と子のふれあいを深め、他家族との親睦を図る目的
で開催した「親子のつどい」「親子スキー教室」は参加者