教育年報1984年(S59)-077/287page
エ へき地教職員の特別昇給制度の実施
勤務年数 /指定区分 1年以上
2年未満2年以上
3年未満3年以上
4年未満4年以上 5 級・4 級 6月短縮 12月短縮 3 級・2 級 3月短縮 9月短縮 12月短縮 1 級 3月短縮 6月短縮 9月短縮 12月短縮 3)へき地学校教職員の配置に対する特別措置
へき地教育振興法第4条2項に「都道府県は、へき地
学校に勤務する教員及び職員の定員の決定について特別
の考慮を払わなければならない。」とあり、本県としても
へき地学校教職員及び養護教員、事務職員等の配置につ
いて特別措置を講じている。
(3)今後の問題点
1)へき地学校の教職員の年齢構成からみて、中堅教員が
少ない。このため、中堅教員を計画的にへき地に配置し
ていく必要がある。
また、へき地に勤務する教職員の優遇策や地元の受入れ
体制の整備充実にいっそう努力する必要がある。
2)都市・平地とへき地との人事交流を推進すること。
へき地勤務未経験者を解消するため、これまでも計画
的に平地、へき地の交流を推進してきたが、なお都市部
に未経験者が多い。今後いっそう計画的、広域的交流を
推進する必要がある。
3)施設・設備の充実と学習指導法の改善を図ること。
教育機器の導入、施設、設備、教材数具等の充実及び
複式学級教材構成資料(県版)の活用を図り、学習指導
法を改善し、教育水準の向上を図る必要がある。
第2節学校教育
1 概 要
(1)指導行政の基本方針
第2次福島県長期総合教育計画の第2期実施計画の最終
年度に当たり、「未来をひらく 心豊かな たくましい人
間」の育成を目指し、教育課程及び学習指導要領の主旨に
基づき、学校生活にゆとりと充実を実現し、児童生徒の自
己教育力の育成並びに、個性や能力の伸長等を十分配慮し
た創造的な教育活動の展開を図った。
(2)指導組織
義務教育課指導担当主幹、主任指導主事ほか11名の指導
主事と、各教育事務所指導課長、指導主事、各市・町教育
委員会指導主事及び指導委員によって、幼稚園、小学校、
中学校の指導に当たった。
教育事務所 /指導区分 県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき 指 導 主 事 数
(指導課長を含む)8 9 7 9 5 7 8 市・町教育委員会
指 導 主 事 数10 11 2 4 0 2 3 教科等指導委員数
(養護教育を含む)9 9 9 9 11 9 8
(3)学校教育指導の重点
教育事務所 /指導区分 県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき 生徒指導委員数 3 4 2 3 1 2 2 学校体育指導委員数 2 2 1 2 1 1 1
現行学習指導要領が実施されてから、小・中学校におい
て、それぞれ5年目、4年目を迎えた本年度は、教育活動
の一層の質的充実を目指し、教育課程の改善充実、生徒指
導の充実を図った。
1)一人一人の児童生徒の個性・能力の望ましい伸長と、
知・徳・体の調和のとれた児童生徒の育成を目指し、教
育内容の充実と、指導方法の改善に努めた。
ア 学校教育の指導の重点を明確にした。
広報誌「教育福島」で、次のことを課題として明示
した。
学校教育指導の重点(2・3月号)・生徒指導の充
実(6月号)、豊かな学校教育(8月号)、学習指導の
展開(10月号)、教育研究の推進(1月号)
イ 小学校・中学校教育課程運営改善講習会を開催し、
各教科主任を対象に、各学校が編成した教育課程の検
討と運営改善についての研修を行い、学習指導要領
の趣旨の徹底と、教科経営の改善、向上に努めた。
ウ 教育課程研究協議会を小・中学校教育研究会との共
催で開催し、教育課程実施上の諸問題を研究し、その
改善充実に努めた。
工 各種研究学校(地区)を指定し指導内容・方法の研
究を推進するとともに、その改善に努めた。
(ア) 教育課程研究指定校(小学校3校、中学校2校)
(イ) へき地教育研究指定校(小学校2校)
(ウ)勤労体験的学習研究指定地区(1地区、小学校4
校、中学校1校)
(エ) 勤労生産学習研究指定校(小学校2校、中学校1
校)
オ 道徳教育、進路指導の研究学校(地区)を指定し、
指導の充実徹底に努めた。
(ア) 道徳教育協同推進地区(1地区,小学校4校,中
学校1校)
(イ) 道徳教育学校・家庭連携推進校(小学校1校、中
学校1校)
(ウ) 進路指導研究指定校(中学校2校)
カ 指導職員の資質向上のため、研修の充実に努めた。
7) 指導職員研究協議会(2回)
7)指導職員研修講座(1回)
(11)指導課長会 (3回)
2) 教職員の資質と指導力の向上に努めた。
ア 教職員研修の充実に努めた。
(ア)幼・小・中新採用教員・事務職員、教職経験者、
新任教務主任、教頭(新任、5年経験)、新任校長等研
修会の実施。
(イ) 中央研修講座への派遣
(ウ)教員海外派遣の実施