教育年報1984年(S59)-163/287page

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3)歴史の道保存調査

  古くから文物や人物の交流の舞台となってきた道・水

 路は、わが国の歴史を理解する上で極めて大切な意味を

 もつものである。このため、57年度から3か年計画で、

 県内の「歴史の道」ともいうべき江戸時代以前の古い道、

 河川等と、それに沿う地域に残されている歴史的遺産を

 周囲の環境を含めて、総合的かつ体系的に調査を行って

 いる。

 ○調査期間昭和57年度〜昭和59年度

 ○調査対象3か年で13街道

 ○昭和59年度調査街道

  浜街道、水戸街道、岩城街道、御斎所街道

 ○昭和59年度調査員

 専門調査員 県文化財保護審議会委員

               安田初雄

 同     同       梅宮茂

 同     同       小林清治

 同     県文化センター歴史資料課長

               誉田宏

 地区調査員  16名

 「歴史の道」調査侯補―覧表
調査年度 番号 街道名 概算
距離
km
区間 参考
57 58 59
    1 奥州道中 120 白坂―白河―郡山―福島―貝田(仙台方面 へ) 奥州諸大名参勤交代の道
    2 浜街道 120 酒井―窪田―平―小高―相馬―新地(仙台 方面へ) 浜通りの主要街道
    3 米沢街道 30 八丁目(松川)―平田―大森―庭坂(米沢 へ) 羽州街道の脇街道
    4 羽州街道 10 桑折―小坂―小坂峠(山形・秋田方面へ) 出羽国の大名道
    5 水戸街道 61 矢吹―棚倉―東舘(矢祭)(水戸・常陸太 田方面へ) 古代文化伝幡の道
      6 中村街道 60 福島―掛田―東玉野―中村(相馬) 相馬藩と中通りを結ぶ道
    7 相馬街道 66 本宮―針道―比曾―飯樋―草野―中村 中通りへの塩の道
    8 岩城街道 70 本宮
郡山>三春―船引―小野―平
いわき地方と中通り物資交流の道
    9 御斎所街道 (67)
37
(須賀川)竹貫(古殿)―皿貝―常磐湯本 石川・いわき地方を結ぶ主要道
    10 白河街道 80 若松<背炙峠滝沢峠>福良―勢至堂峠―白河ヘ 会津藩主参勤交代路
    11 南山通り 64 若松―福永(本郷)―大内―田島―糸沢(今 市方面) 参勤交代と仲付駑者の道
    12 二本松街道 53 若松<大寺滝沢峠>猪苗代―揚枝峠―本宮―二本松 会津への物資流入路
      13 福島街道 77 若松―猪苗代―酸川野―土湯峠―福島 近世に開発された道
    14 米沢街道 47 若松―塩川―熊倉―大塩―桧原―桧原峠 (米沢へ) 伊達政宗会津侵入の道
    15 越後街道 33 若松―坂下―塔寺―鐘撞堂峠―野沢(津川 ・新潟方面へ) 越後からの塩の道
      16 沼田街道 184 若松―坂下―柳津―只見―古町―桧枝岐― 尾瀬(沼田へ) 会津半周の主要街道
      17 八十里越 20 叶津(只見)―八十里峠―鞍掛峠(新潟県 下田村方面へ) 奥会津への文化流入路
      18 六十里越 25 只見―田子倉(大白川・小出方面へ) 越後へ青芋輸出の道
      19 梁川丸森道 (30)
15
(福島)―梁川―山舟生―県境 仙台領と結ぶ紙漉きの道
      20 中村丸森道 10 中村―旗巻峠(丸森方面へ) 伊達氏、相馬氏合戦の道

4) 民俗文化財調査

  東北横断道の整備が促進されることに伴い、猪苗代油

を中心とした大規模な観光開発が計画されているので、

この周辺の民俗文化財を緊急に調査し、記録、保存を図




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