教育年報1984年(S59)-166/287page
ウ 大内宿保存特別対策事業の推進
事業区分 補助事業者 名称 種別 事業内容 金額 総額 県 市町村 地元 〃 石川町 高田の桜 県天記
念物樹勢回復 2,500 1,200 1,300 〃 郡山市 日和田のイチイ 〃 〃 540 270 270 ― 〃 須賀川市 古寺山の松並木 〃 枯枝の伐採整理 983 420 563 美術工芸品
保存修理禅定寺 木造地蔵菩薩坐像 県重文 解体修理 586 390 100 96 〃 勝福寺 不動明王、毘沙門天立像 〃 〃 4,520 3,010 755 755 美術工芸品防災 蔵皇神社 木造金剛夜叉明王立像 〃 白蟻防除 300 200 50 50 計 20,600 11,270 7,988 1,342
南会津郡下郷町大内宿は、昭和56年4月18日付、国
の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたが、本年
度は4年目に当り、次の事業を実施した。
〇国庫補助事業 茅屋根の葺替 3戸
○県単独補助事業
大内宿の伝統的建造物群の保存を図るため、国庫
補助対象外の環境整備事業に対し、県費助成を行っ
た。
補助対象事業 町並展示館建設費補助
補助率 1/2
補助金 14,560千円
(4)文化財活用の促進
1)「福島県の指定文化財」(要録)の作成
文化財に対する理解と認識を高め、文化財愛護精神の
普及啓発を図るため、県指定文化財の指定内容を集録し
た解説書を、昭和58年度から3か年継続で作成する。
昭和59年度は244件について写真撮影を行った。
○写真撮影委託先 福島市飯坂町 山口工房
2) 文化財保護強調週間
11月1日から7日まで、県庁本庁舎前に懸垂幕を掲げ
啓発を行った。
3)文化財防火デー
毎年1月26日を文化財防火デーと定めているが、県内
各消防署等の協力を得て、県内各市町村で防火訓練、防
火診断、査察などを実施した。
県教育委員会においても、チラシを作成配布し、文化
財の防災に対する啓蒙を行った。
4) 第34回福島県民俗芸能大会
県内に継承されている民俗芸能を公開し、民俗芸能に
対する認識を深めるとともに、記録保存に努めた。
ア期 日昭和59年10月28日
イ 会 場 耶麻郡磐梯町中央公民館
ウ 主 催 県教育委員会、磐梯町、磐梯町教育委員会、
福島畏友新聞社
エ 出 演 芸能磐梯神社の巫女舞(磐梯町)、
中ノ目の会津大念仏踊(塩川町)、
豊景神社の太々神楽(郡山市)、
下山の早乙女踊(南郷村)、
根宿の天王祭太鼓(矢吹町)、高瀬の鹿舞(浪江町)、
北須釜の獅子舞と平鍬踊(玉川村)、
赤枝の彼岸獅子舞(磐梯町)
オ観覧者約400名
5) 第5回福島県民謡まつり
近年の急速な社会情勢の変化に伴い、仕事や生活に密
着して伝承されてきた民謡も変化をとげ、古来の姿は日
ごとに失いつつある。これらの民謡を発掘して、できる
限り本来の姿を再現して一般に公開し、記録保存に努め
た。
ア 期 日 昭和60年1月20日
イ 会 場 相馬市民会場
ウ 主 催 県教育委員会、相馬市教育委員会、
福島県民謡連盟
エ 公開曲目 霊山太鼓と盆踊(霊山町)、田植唄(福島市)、
田の草取り唄(相馬市)、子守唄(相馬市)、
麦撞き唄(古調)(相馬市)、
草刈り唄(相馬市)、相馬節(新地町)、
新相馬節(相馬市)、三春盆踊(三春町)、
浜甚句(相馬市)、綱引き唄(いわき市)
いわき安波さま(いわき市)、
鯨引き唄(鹿島町)、相馬甚句(相馬市)、
相馬二上り(相馬市)、餅渇き唄(金山町)、
相馬盆唄(旧節・新節)(相馬市)
オ観覧者約1,000名
6) 民俗文化財地域伝承活動費助成
県指定無形民俗文化財の地域伝承活動事業に対し、
県費助成を行った。