教育年報1984年(S59)-256/287page
(3)昭和59年度収蔵品一覧
(昭和60年3月31日現在)
種 別 作 家 名 作 品 名 点数 備考 合計 日本画 福王寺法林 バドカオンの月 ほか 2 購入 7 大山忠作 O先生 ほか 2 〃 〃 幼童曼茶羅 1 受贈 安田靱彦 茶 室 1 購入 小茂田青樹 薫 房 1 〃 国内洋画 寺田政明 谷中風景ほか 3 購入 13 〃 夜の花ほか 2 受贈 若松光一郎 暈 ほか 3 購入 〃 北国の記念碑 3 受贈 田口安男 眼の影 1 購入 吉井忠 寓 話 1 〃 海外洋画 カミーユ・ピサロ エラニーの菜園 1 購入 1 海外彫刻 エミリオ・グレコ スケートをする女 1 受贈 2 ジャコモ・マンズー 車に乗った子供 1 〃 合 計 23
2 美術品等の移管
美術館の設置により福島県文化センターの福島県美術博物
館が、それまで収集してきた美術品を福島県立美術館に管理
替えした。
福島県美術博物館からの移管作品分類
日本画 111点 国内洋画91点 版画 40点 彫 刻 48点
工 芸 33点 書 36点 素 描 6点 (合計) 365点
3 美術品等の管理・保存
(1)美術品等の移転
昭和54年度より収集してきた美術品は、福島県歴史資料
館(県文化センター内)の仮収蔵庫に保管していた。それ
らと前述の移管作品を美術館に搬入した。(6月13日〜14
日)
(2)収蔵庫・美術品等の燻蒸
収蔵庫の安全と美術品等の保全のために、カビや虫の防
除を目的としてエキボンガスによる燻蒸を行った。
(8月2日〜4日)
(3)美術品等の保存
美術品等を良好な環境・状態で展示し、また、保存して行
くために、展示施設並びに収蔵施設の空調管理や点検を厳
重に行い、作品の状態が著しく悪いものを修復した。
(修復作品)
・「迫 遙」 宮川教助 キャンバス・油彩
・「裏磐梯」 斎藤与里 〃
・「運動会之図」 坂内青嵐 紙本著色・屏風
(4)美術品等の貸し出し
作家名 作 品 名 貸出し先 展覧会名・期間 斎藤正夫 ドロア・グラース
ほか 計2点白河市歴史民俗
資料館斉藤正夫展
59.9.2〜9.23
作家名 作 品 名 貸出 し先 展覧会名・期間 亜欧堂田善 新訂万国全図
1点〃 松平定信公と白河ゆ
かりの文人画家たち
59.10.16〜11.4関根正二 一本杉の風景
1点姫路市立美術館 近代日本の洋画展
60.3.2〜4.7会津の冬(26)
ほか 計52点斎藤清 郡山市教育委員会 大山忠作
斎藤清
二人展
60.3.15〜3.24大山忠作 O先生
ほか 計6点
第3節展 示
常設展示室では、収蔵品を系統的に展示し、3か月に1度
の展示替えを行うなど、作品の保全とともに観覧に寄与して
きた。拡大常設展示では、通常の常設展示室に1室加えてテ
ーマ展示し、より多くの収蔵品を観覧する機会を設けた。また、
11月3日は無料開放し3千を超える観覧者を迎えた。
企画展示室では、7月22日より開館記念の企画展を3回、
通常の企画展を1回開催し好評を博した。
1 常設展示
(1)第1期 7月22日〜 9月30日109点(10,241人入場)
(2)第2期 10月 2日〜12月27日113点 (9,424人入場)
(3)第3期 1月 5日〜 3月31日107点 (5,305人入場)
常設展入場者数 31,124人(無料6,154人・有料24,970人)
2 拡大常設展示
(1)前期 12月1日〜12月16日 74点
・ジョルジュ・ルオーの版画集「ミゼレーレ」全作
・「福島の美術家たち」……彫刻・工芸を主として
(2)後期 1月11日〜1月31日 53点
・ベン・シャーンの版画集
〈リルケ「マルチの手記」より>全作
・「福島の美術家たち」……彫刻・書を主として
3 企画展示
展 覧 会 名 開催期間 主 旨 と 概 要 開館記念展第1部
生きること・描く
こと
戦後の名作にみる
人間像
(10,536人入場)昭和59年
7月22日
〜
8月19日戦後を代表し、特に「人」をテ
一マにした作品に特色のある洋画
家・日本画家31人に焦点をあて、
代表作134点を展示した。開館記念展第2部
ミロ回顧展
(9,083人入場)9月1日
〜
9月31日ジョアン・ミロのバルセロナ時
代から南仏時代まで、油彩、水彩、
版画、セラミック等181点とミロ
の友人の写真家カタラ・ロカによ
る作品を展示した。開館記念展第3部
現代東北美術の状
況展
(6,243人入場)10月13日
〜
11月18日選考委員会によって四百数十名
の中から選はれた、東北6県の出
身及びゆかりの作家59人の近作、
174点の平面・立体て、同時代の
美意識を展望した。現代版画の軌跡展
(4,966人入場)昭和60年
2月15日
〜
3月24日戦後の我が国の版画界をリード
してきた43名の代表作を185点展
示し、戦後の版画の動向と、さま
ざまな版種を展覧した。
企画展入場者数33,900人(無料3,080人・有料30,828人)