教育年報1984年(S59)-273/287page
財団法人福島県海浜青年の家
第1節概 要
福島県海浜青年の家は、めぐまれた自然環境のなかで、青
少年たちの集団宿泊研修活動をとおして、規律・協同・友愛
・奉仕の精神を体験的に会得させ、心身ともに健全な青少年
を育成することを目的として、昭和50年5月に開設された県
の社会教育施設である。
当所のめざす教育目標は次のとおりである。
○規則を守り、規律ある生活態度を養う。
○相互連帯意識を高め、協同の精神を養う。
○人格を尊重し合い、友愛の精神を養う。
○勤労と責任を重んじ、進んで奉仕する態度を養う。
○心身をきたえ、自己を高めようとする態度を養う。
1 役員及び職員組織
(1)理事・監事
役 職 氏 名 所 属 理事長 佐藤昌志 福島県教育委員会教育長 副理事長 酒井信人 福島県海浜青年の家所長 常務理事 志賀英隆 福島県海浜青年の家次長 理 事 高城勤治 福島県総務部長 理 事 樫村五郎 福島県教育庁教育次長 理 事 今野繁 相馬市長 理 事 鈴木完一 福島県社会教育委員の会議議長 理 事 太田緑子 福島県青少年教育振興会長 理 事 土居正 福島県教育庁社会教育課長 理 事 山口喜代次 福島県総務部財政課長 理 事 大塚和美 福島県教育庁財務課長
(2)職員組織
職名 所長 次長兼
庶務課長指導課長 主事 指導主事 保健技師 運転手
兼用務員計 数 1 1 1 1 4 1 1 10
(3)運営委員
氏 名 所 属 ◎阿部智義 相馬市教育委員会教育長 ○志賀友定 福島県公民館連絡協議会副会長 祓川文悟 福島県青少年婦人課長
◎印委員長 ○印副委員長
氏 名 所 属 金田浩一 福島県教育庁社会教育課主幹 小泉弘 福島県高等学校長協会代表 星重良 福島県中学校長会代表 太田豊秋 福島県青少年団体連絡協議会代表 天野淳乗 相馬市青年会議所代表 村岡まゆみ 相馬市青年協議会長 種村英明 海浜青年の家友の会長
2 昭和59年度重点目標と成果
(1)青少年研修の充実
○研修団体に対する協力と適切な指導により、所期の目的
をじゅうぶんに達成したとする団体が多かった。
○多様な研修志向に応ずるため、研修内容の開発、指導資
料の改善、整備につとめた結果、研修領域の拡大が図ら
れた。
○各種団体への広報活動や資料の提供につとめた結果、冬
季利用研修団体の増加がみられた。
(2)主催事業の効果的運営
○"集団宿泊指導担当者研修会"では、当所を利用する団
体の指導者が、実際に宿泊して研修し、青年の家につい
て理解を深め、各団体の研修にその成果が生かされた。
○"親と子・海浜のつどい"では、当地域の特色を生かし
た事業の企画運営にあたり、海水浴、砂の芸術、キャン
プファイヤーなど、楽しくほほえましい親子のふれあい
が多くみられ好評であった。
○"勤労青年のつどい"では、参加者の多様なニーズに応
えて、豊富な海洋活動と充実した講師陣による講演が特
に好評であり、大きな感動と友情の輪をひろげることが
できた。
○"レクリエーション指導者研修会では、定員をはるかに
こえる応募者があり、優れた講師の指導により、充実し
た研修であった。今後、この成果は、はば広い参加者の
活力により、各地域への普及に役立つものと期待される。
(3)現職教育の推進
○各種研修会への参加や、他の施設の視察をとおして、研
修内容、指導資料の改善、充実を図った。
○専門的指導力を高めるため、共同研修を推進するととも
に、積極的に指導依頼に応じた。
○オリエンテーション時におけるVTRの活用により、生
活指導の効率化が図られた。
(4)安全管理の推進
○事前打合せにおける引率者との連携を密にし、野外活動
をはじめ、各研修時における安全指導の徹底に努めた。