教育年報1984年(S59)-277/287page
福島県文化センター
第1節概 要
福島県文化センターは、地方自治法第244条第1項の規定に
基づき、県民の文化の振興を図ることを目的として設置さ
れたもので、福島県文化会館、福島県歴史資料館の2つの施
設をもって構成されている。
このセンターの管理運営は、昭和45年9月当初から県が財
団法人福島県文化センターに委託し、同法人はこの施設の設置
目的に沿って各種の文化事業を展開し、あるいは資料の収集、
整理、保管、調査研究等を行うほか、この施設を管理すると
ともに、一般県民の文化活動の場として利用に供している。
1業務内容
福島県文化センターを構成する施設の業務内容は、概ね次
のとおりである。
(1)文化会館
○文学、音楽、演劇、舞踊等の芸術の振興に関すること。
○社会科学、自然科学等の学術の振興に関すること。
○文化会館の施設及びその附属設備の利用に関すること。
(2)歴史資料館
○県に関する文書資料、考古資料、民俗資料その他の歴史
資料の収集、整理、保管及び展示に関すること。
○歴史資料に関する調査研究及びその利用に関すること。
○歴史資料に関する講演会、講習会、映写会、研究会等の
主催及びその開催の援助に関すること。
なお、昭和59年度からは県立美術館の新設に伴い、美
術博物館は廃止された。
2 組織運営
文化センターを構成する施設は、財団法人福島県文化セン
ターの事務組織によって運営されており、文化センター館長
が全体を統轄している。事務組織は、次のとおりである。
○総 務 部 総 務 課 施 設 課
○事業第一部 企 画 課 普 及 課
○事業第二部 歴史資料課 遺跡調査課
次に、文化センターの事業運営に関しては、館長の諮問機
関として専門委員会が設置されており、事業の企画、実施に
ついて館長の諮問に応じている。
財団法人福島県文化センター専門委員
本多隼男(委員長) 小林清治
庄司吉之助(副委員長) 佐藤良一
磯崎康彦 高野広治
伊藤コウ 武田知行
岩崎敏夫 田中寛之
岩瀬太一 丹野清栄
太田美恵子 増田忍石
笠原美禰 室井康弘
亀井正道 若松光一郎
河田享 渡辺良雄
第2節 施設・設備の概要
1 施 設
所 在 地 福島市春日町5-54
敷地面積 20,654m2
建築面積 5,430m2
建築延面積 11,640m2
構 造 鉄骨、鉄筋コンクリート造り地下1階、地上3
階、塔屋1階
竣 工 昭和45年7月31日
(1)本 館
地階 中央監視室、空調、電気機械室、奈落
1 階 大ホール(1,943席)、小ホール(444席)、リハーサ
サル室(107m2)、和室(20畳2室)、楽屋(4室)、浴
室(2室)、視聴覚室(108席)、会議室(24名)、IT
V室、事務室、収蔵庫等
2階 会議室兼展示室(466m2)、事務室、収納室、食堂等
3階 展示室(505m2×2室)、ギャラリー(363m2)、事務室
倉庫等
(2)歴史資料館
1階 展示室(180m2)、事務室(受付)
2階 事務室、研究室、閲覧室、マイクロフイルム室、文
書庫(252m2)等
3階 文化財収蔵庫(455m2)、文書庫(252m2)
2 設 備
(1)一般設備
空気調和設備、冷暖房、換気設備
給排水衛生設備、給排水、ガス
防災設備 スプリンクラー、ドレンチャー、ガス消火設備、
消火栓、非常用放送設備、避難誘導設備、煙・
熱感知器等
エレベーター設備 乗用(11人乗)、荷物専用(4t)
電気設備 変電設備 750KVA、500KVA、250KVA、
100KVA×3、75KVA、トランスク台、契約
電力600kW一般照明(螢光灯、白熱灯)、内線電
話(自動交換)、1TV設備、TV中継設備、館
内放送設備、自家発電設備(100KVA)
(2)舞台設備
舞台照明設備 フットライト(68灯)、ボーダーライト(3
列225灯)、サスペンションライト(4列84
灯)、ホリゾントライト(上下各72灯)、シ
ーリングライト(24灯)、各種スポット、調
光卓(6kw60本)
舞台音響設備 主調整卓(マイク入力27回路、ライン入力