教育年報1985年(S60)-043/279page
3)大学奨学生(予約採用)
高等学校最高学年に在学、又は卒業後1年以内の者で、
優秀な資質を有するが、経済的理由により修学が困難な
者に対し、進学前に奨学生の予約採用を行い、大学へ進
学後ただちに本採用となる。
採用は、高等学校長の推薦により面接のうえ、支部選
考委員会の議を経て予約採用される。
募集期間は4月】0日から5月20日
契学金月額(別表1参照)
採用人員(別表3参照)
(3)奨学金の交付
奨学金は、毎月1回、直接本会より奨学生個人の銀行預
金口座に振込まれる。
(4)奨学金め返還
1)奨学金の返還は、卒業の6ヵ月後から20年以内の年賦
による。
返還は、貸与総額に対応する返還年賦額により行う。
利子はつかないが、返還がとどこおった年賦額につい
ては、6ヵ月毎に5%の延滞金が課せられる。
2)卒業後、上級学校に進学したとき、災害、病気又は経
済的理由により返還が困難になった場合には、願い出に
よって一定期間返還が猶予される。
(5)奨学金の返還免除
1)特別貸与による奨学金は、一般貸与に相当する額を所
定の期限までにとどこおりなく返還すれば、残額は返還
が免除される。
2) 死亡・心身障害による返還免除
本人が死亡または不具、廃疾等により返還能力を失っ
たときは、願い出により返還が免除される。
3)教育職就職による返還免除
大学、大学院の奨学生であった者が、小・中・高校・
大学、その他学校教育法に定める教育職に、2年以
上従事した場合は、勤務年数に応じ、奨学金の一部又は
全部が免除される。
4) 教育研究職就職による返還免除
大学院の奨学生であった者が、大学や特定の試験所、
研究所、文教施設等で研究の職に一定年限従事した場合
は、上記3)同様返還が免除される。
表1 日本育英会奨学金月額表
区 分 第 一 種 奨 学 生 一般貸与奨学生 特 別 貸 与 奨 学 生 国 公 立 私 立 国公立 私 立 国 公 立 私 立 自 宅 自宅外 自 宅 自宅外 自 宅 自宅外 自 宅 自宅外 高 校 9,000 14,000 21,000 26,000 7,000 18,000 8,000 13,000 20,000 25,000 高 専 11,000 12,500 22,000 25,000 9,000 19,000 10.000 11,500 21,000 24,000 短 大 22,000 28,000 30,000 37,000 18,000 26,000 20,000 26.000 28,000 35,000 大 学 22,000 28,000 31,000 41.000 18.000 27.000 20,000 26,000 29,000 39,000 専修学校 高等 課程 9,000 14,000 21,000 26,000 7,000 18,000 専門 課程 22,000 28,000 30,000 37,000 18,000 26,000 大 学 院 修 士 課 程 博 士 課 程 修 士 課 程 博 士 課 程 65,000 75,000 65,000 75,000 大学通信教 育 一面接授業期間 通年スクーリング 一面接授業期間 通年スクーリング 65,000 31,000 41,000 60,000 27,000
(注) 1 第一種奨学生は59年度以降入学の1〜2年生に適用。
2 一般貸与奨学生と特別貸与奨学生は58年度以前入学の3年生に適用。