教育年報1985年(S60)-060/279page
4 学校の設置及び統廃合
開催地 対象者 時期 専門種別 科 目 受講者数 単位付与者数 福島市 養護学校等 教員 60年7月 特殊教育専門 科目 障害児心理 69 69 郡山市 〃 60年8月 〃 障害児の保 67 67 福島市 幼稚園教員 60年8月 教職専門科目 保育内容の研究(健康) 60 60 計 616 614
地域社会における過疎・過密化の進行と急速な交通事情の
整備・改善等、教育諸条件が整備されるに伴い、学校規模の
適正化を図るため、計画的に統廃合が進められた。
公立小・中学校の設置、廃止
廃 止 設 置 (会 津)
会津若松市立東山小学校更科分校(2学級)
山都町立山都第一中学校(6学級)
山都町立山都第二中学校(3学級)
山都町立山都第三中学校(3学級)(県 中)
郡山市立富田中学校(15学級)
山都町立山都中学校(7学級)
5 学 校 防 火
学校火災は公有財産を焼失するばかりでなく、児童生徒の
学習の場を失うことになり、加えて精神的な打撃を与え、学
校教育の質的低下をまねき、教育行政を停滞させるなど、社
会におよぼす物心両面の影響はきわめて大きい。
県教育委員会は、市町村立小・中・養護学校の管理責任者
である市町村教育委員会との協力のもとに、学校防火計画な
らびに学校防火診断の内容と実施方法の改善、防火上の施設
設備の充実と警備方法の改善、児童生徒ならびに教育関係者
の学校火災に対する理解を深め、一丸となって学校火災防止
意識の高揚を図ってきている。
昭和60年度においては、木造校舎一部焼失1件の火災が発
生したほか、3件のぼやが発生したことは、まことに残念な
ことであった。ぼやについては、早期発見、初期消火により
大事に至らなかったことは、不幸中の幸いであったが、学校
の実態に即した防火体制を再検討し、施設管理の強化を図る
必要がある。特に放火による火災、生徒指導上の問題との関
連の深い火災等が多いことから、生徒への防火指導も図る必
要がある。また、警備状況が機械警備に大きく変ってきてい
るところがら機械探知、確認、消火活動の連携を敏速に進め
る必要がある。
本年度の学校防火対策は次のとおりである。
学校防火査察の実施と指導
◎ 県教育委員会の実施事項
1)学校が行う学校防火診断の実施の徹底と指導をする。
2) 無人化校をなくすよう宿日直代行員の設置促進、機械
警備の強化、防火対策を指導する。
3)木造校舎のうち、小学校11校、中学校2校、計13校及
び耐火構造校舎のうち、小学校16校、中学校5校、計21
校を対象として、県教育庁義務教育課管理主事、消防署
員が中心となって学校防火査察を行い、防火・消火施設
設備の改善、代行員の設置等を査察結果の改善事項につ
いて市町村に要請する。
4) 防火に関する広報活動を強化し、防火思想の高揚を図
る。
学校防火診断の実施
◎ 学校防火診断実施のねらい
各学校ごとに防火に関する自己診断を行い、問題点の発
見に努めるとともに、これらの対策を講ずることによって
平常の防火管理の輝化を図り、学校火災発生の絶無を期す。
学校防火のための定期診断は、5月1日、12月1日とす
る。
昭和60年度公立小中学校防火診断査察項目
1)防火体制
2)宿日直(警備・代行)員の勤務状況
3)火気関係設備及び取扱い状況
4)電気設備
5)消防用施設設備並びにその管理
6)その他