教育年報1985年(S60)-091/279page
(ア)低学年からの計画的、組織的な進路指導を通し進
路意識の育成に努めること。
(イ)ロングホームルームにおける進路指導の充実に努
めること。
(ウ)日常の接触や諸調査・諸検査を通して、生徒の能
力・適性・進路の希望等を的確に把握すること。
(エ)生徒の自己理解の促進に努めること。
(オ)進路に関する情報や資料の収集に努めるととも
に、その効果的な活用を図ること。
(力)組織的・計画的な進路相談の充実に努めること。
イ 研究学校を指定し、研究実践の推進を図った。
4) 産業教育の充実を図る。
ア 産業教育の改善・充実、並びに情報処理教育の推進
に努めた。
(ア)体験入学の学習内容の質的改善・充実に努めた。
(イ)職業学校・学科の理解を促進するため、紹介用パ
ンフレットを作成配布した。
(ウ)情報処理教育の充実のため、教員研修を充実した。
(エ)産業教育関係機関との連携により、産業教育の振
興に努めた。
(4)教職員の資質の向上と学校管理運営の充実
1) 現職教育の充実
ア 校内における研修体制の充実改善を図った。
イ 研究会、講習会等への積極的参加を促進し、指導力
の向上を図った。
ウ 自己研修の充実により、教職員の能力が効果的に発
揮されるように努めた。
2) 学校管理運営の適正化
ア 適正な学校運営の努力目標を定め、その到達度を客
観的に評価できるように努めた。
イ 管理者が学校管理運営について積極的に指導助言を
行うように努めた。
ウ 諸表簿の整理と保管、設備・備品の管理と活用につ
いては、適正に行われるように努めた。
工 学校事務の責任分担を明確にし、正確、敏速、円滑
に処理するように努めた。
オ 各種調査報告について、厳正、的確に作成し、期限
の厳守に努めた。
3)勤務体制の確立
ア 教職員の勤務内容を明確にし、その実績について客
観的に評価できるようにした。
イ 最終退勤者と宿日直代行員は、出退勤時に学校管理
状況の引継ぎを確実に行うように指導した。
4)使命感の高揚
ア 教育公務員としての使命感に徹し、規律と責任ある
態勢を整え、教育能率の向上に努めた。
イ 教育公務員としての立場を自覚し、いっそう事故防
止に努め、社会的信用を失墜することのないようにし
た。
ウ 絶えず自己研修に努め、豊かな知性を養い、指導力
を高め、職責をじゅうぶん果たせるようにした。
(5)教育環境の整備充実
1) 学習環境の整備充実
ア 環境整備については、方針を確立し、年次計画によ
る充実を図った。
イ 学習環境を整備し、学習意欲の高揚を図った。
ウ 施設・設備の管理と運営の適正化を図った。
2) 学校事故防止の徹底
ア 安全教育の計画的実施と、事故防止を配慮した環境
の整備改善に努めた。
イ 学校事故、教職員事故の防止については、適切な対
策を樹立し、事故の絶無を期した。
ウ 指導・管理の充実を図るため、関係機関、団体等と
の連携を密にして協力態勢の確立に努めた。
(6)公立高等学校入学者選抜
1)基本方針
昭和61年度福島県公立高等学校入学者選抜における基
本方針
ア 一般選抜
入学者の選抜は、中学校長より提出された調査書、
選抜のための学力検査の成績及び選抜のための面接等
を資料として、各高等学校、学科等の特色に配慮しつ
つ、その教育を受けるに足る能力・適性等を総合的に
判定して行うこととする。
(ア)中学校長より提出する調査書は、厳正、公平に作
成する。
(イ) 高等学校においては、調査書を十分に尊重する。
(ウ)学力検査問題の出題は、中学校学習指導要領に基
づき、適正なものとする。
(エ) 学力検査を実施する教科は、従前通りく国語、社
会、数学、理科、外国語(英語)の5教科とする。
イ 推薦選抜
入学者の選抜は、中学校長より提出された調査書、
推薦書及び選抜のための面接等を資料として、各高等
学校、学科等の特色に配慮しつつ、その教育を受ける
に足る能力・適正等を総合的に判定して行うこととす
る。
2) 入学者選抜実施要綱の改訂事項
ア 調査書の「行動及び性格の記録」は、各項目をA・
B・Cの3段階評定をすることにした。
イ 調査書の「特別活動等の記録」は、各項目をA・B・
Cの3段階評定をし、さらに総合評定をして第3学年
在籍者数の30%以内で(A)標示をすることにした。
ウ 定時制の課程において、年齢18歳以上の者について
は、学力検査を免除することができる、ことにした。
工 学校配点を導入し、県教委は各教科の満点を50点と
し、各問ごとの標準配点を示すが、各高等学校は生徒
の実態や問題の難易度等に応じて、各問ごとの配点を
行うことができることにした。
オ 傾斜配点を導入し、理数科においては数学、理科の
学力検査成績に傾斜配点することができることにし
た。ただし、当該教科の満点は100点を越えないものと
することにした。
力 調査書と学力検査成績の取り扱いについては以下の
ようにすることにした。
(ア)調査書について