教育年報1985年(S60)-150/279page
2) 文化財基礎調査
調査年度 番号 街道名 路離km 区 間 参 考 57 58 59 60 ○ 7 岩城街道 70 本宮 郡山>三春一船引一小野一平 いわき地方と中通り物資交換 の道 ○ 8 御斎所街道 (67)
37(須賀川)竹貫(古殿)一皿貝一常磐湯本 石川・いわき地方を結ぶ主要道 ○ 9 白河街道 80 若松<背炙峠 滝沢峠>福良一勢至堂峠一白河 会津藩主参勤交代路 ○ 10 南山通り 64 若松一福永(本郷)一大内一田島一糸沢(今 市方面へ) 参勤交代と仲付駕者の道 ○ 11 二本松街道 53 若松<大 寺 滝沢峠>猪苗代一揚枝峠一本宮一二本松 会津への物質流入路 ○ 12 米沢街道 47 若松一塩川一熊倉一大塩一桧原一桧原峠 (米沢へ) 伊達政宗会津侵入の道 ○ 13 越後街道 43 若松一坂下一塔寺一鐘撞堂峠一野沢(津川 ・新潟方面へ) 越後からの塩の道 ○ 14 沼田街道 184 若松一坂下一柳津一只見一古町一桧枝岐一 尾瀬(沼田へ) 会津半周の主要街道 ○ 15 八十里越 20 叶津(只見)一八十里峠一鞍掛峠(新潟県 下田村方面へ) 奥会津への文化流入路 ○ 16 六十里越 25 只見一田子倉(大白川・小出方面へ) 越後へ青芋輸出の道
「昔話・伝説」調査
昔話や伝説などの口頭伝承は、伝承者の高齢化によっ
て急速に失われつつあるので、緊急に調査を行う必要が
あり、昭和58年度より3か年継続で調査を行ってきた。
○第1年度 全県的に地区調査員を委嘱し、調査員によ
る所在調査を実施
○第2年度 1次調査の中から特にすぐれた伝承者を選
び、本調査(伝承者から直接聞き取り調査)
を実施
伝承者数 84名
○第3年次報告書の刊行 掲載話数330話
○調査員
専門調査員 県文化財保護審議会委員
岩崎敏夫
3) 中世城館跡調査
近年、開発行為により、影響が懸念される中世の城、
館、屋敷、砦、煙火台、物見台跡等を中心とする関連遺
跡について、位置、規模、遺構の残存状況、周辺の歴史
的状況等について、昭和60年度より3か年計画で調査し
記録保存を図る。
○第1年次 城館跡の所在確認調査
○第2年次 重要度の高いもの100か所程度を選び、2次
調査、略測図の作成等
○第3年次報告書の刊行
○調査員
専門調査員 県文化財保護審議会委員
安田初雄
同 同 小林清二
同 東北学院大学教授 大石直正
同 県考古学会副会長 馬目順一
地区調査員 43名
4)諸職調査
県内各地に伝承されてきた様々な生活用品等を製作す
る伝統的技術は、近年の技術開発と生活様式の変化によ
って急速に衰退しているので、これらの技術をもった職
人の様々な職種(諸職)について、昭和60年度より2か
年計画で調査し、記録保存を図る。
○第1年次 90種調査
○第2年次 70種調査 報告書の刊行
○調査員
専門調査員 県文化財保護審議会委員
岩崎敏夫
同 同 高瀬喜左衛門
同 福島大学教授 佐藤次郎
地区調査員 30名
5) 文化財指定調査
歴史的、学術的な価値を有する文化財は数多く存在す
るが、その中から重要なものを選び、指定のための調査
を実施し、県文化財保護審議会の答申に基づき、昭和61
年3月31日付をもって指定した。
指定した文化財は、次のとおりである。