教育年報1985年(S60)-249/279page

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作 家 名 作  品  名 貸し出し先 展覧会名・会場・会期
鎌田正蔵 庭  園 板橋区立美術館 「東京モンパルナスとシュールレアリスム展」板橋区立業術館    60. 9.14〜10.13
斎藤清 会津の冬、滝谷
ほか計26点
柳津町教育委員会 「斎藤清墨画展一会津シリーズー」柳津町つきみが丘町民センター60. 10.24〜10.27
  「斎藤清墨画展」小佃急グランドギャラリー 61.1.31〜2.11
木下春 機  織   1点 板橋区立美術館 女性画家「女の四季を謳う」一展板橋区立美術館    61.2.22〜3.23
第3節 展示事業

 常設展示室では、収蔵品を系統的に展示し、3か月に1度

の展示替えを行うなど、作品の保全とともに観覧に寄与して

きた。また、拡大常設展では、通常の常設展示室に1室加え

てテーマ展示し、より多く収蔵品を観覧する機会を設けた。

また、5月5日、9月15日、11月3日の祝日は常設展観覧料

全額免除の日となり、いずれも家族連れなどでにぎわった。

 企画展示室では、7回め企画展を開催し国内外の多岐にわ

たる美術品を紹介した。それらの概要は、次の通りである。

 1 常 設 展

(1) 第1期  4月9日〜6月30日     127点展示

(2) 第2期  7月12日〜9月29日     119点展示

(3) 第3期  10月1日〜12月22日     122点展示

(4) 第4期  12月24日〜3月30日     115点展示

  版画作品や状態の良くないものは、1か月半で展示替え。

 常設展入場者数30,952人(無料10,297人・有料20,655人)

  なお、企画展観覧券で常設展も見られるが、その人数は

 加算していない。また、拡大常設展は、常設展料金に含ま

 れる。

 2 拡大常設展

(1) 新収蔵作品展  5月28日〜6月16日

 ・速水御舟 「女二題 其一」など        30点

(2) 前 期  12月7日〜12月27日

  ・春日部たすくの作品             11点

  ・「福島の美術家たち」…彫刻・工芸を主に    17点

(3) 後期 1月10日〜1月31日

 ・小川手銭 「細道絵日記」全巻         1点

 ・「福島の美術家たち」…彫刻・工芸・書を主に  24点

3 企画展
展 覧 会 名 開催期間 主  旨  と 概 要
生誕 100年川端龍子展(6,250人入場) 昭和60年4月20日〜5月19日 青龍社を主宰した川端龍子の青龍展出品作を中心とする代表作と奥の細道の連作、福島ゆかりの作品など58点で画業を回顧した。
ミレーとバルビゾンの画家たち展(18,270人入場) 6月29日〜7月28日 欧米の美術館の協力のもとに、ミレー、コロー、クールベ、ルソ一等21作家の98点により、バルビゾン派の絵画を展覧した。毎週金曜日に8時まで夜間開館。
自然のかたちと美術一空と地と水と木と一展(2,654人入場) 8月6日〜8月25日 自然の形象、特に空、地、水、木から触発された造形に焦点をあて、現代作家44人の日本画、洋画、彫刻等79点でその多様性を展観。
斎藤清 墨画展(5,528人入場) 8月31日〜9月23日 1960年代から最新作の「会津の冬」シリーズなど70点で、斎藤清の墨画の世界を展観し、併せて新作版画、素描39点を展示した。
第1回具象絵画ビエンナーレ展(3,783人入場) 9月28日〜10月27日 近年、顕著な制作活動を示している具象的傾向の洋画家72名の新作72点を展観し、具象絵画の将来への可能性をさぐった。
日本の四季一京都国立近代美術館所蔵名品展一(7,223人入場) 11月2日〜12月1日  京都で活躍した作家を中心に、「日本の四季」のテーマのもとに日本画、洋画、工芸の79作家107点で近代日本の自然観を探った。
隆盛期の世界ポス夕ー展(4,576人入場) 昭和61年2月15日〜3月23日  ドイツ・エッセンポスター美術館所蔵作品を中心に、19世紀末から戦後にいたる国内外のポスター312点で、歴史と多様性を展観。

 第4節 調査研究事業

 館の機能を充実し、美術の情報センターとしての役割を担

って、県民の芸術文化の向上に寄与するために、積極的な調

査研究活動を進めた。その内容および範囲は多岐にわたるが、

その項目は、次のとおりである。

 1)作家2)作品3)技法4)美術史

 5)保存6)教育普及7)展覧会7)運営

 8)県内外の展示施設9)美術館利用者の動向 他



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