教育年報1985年(S60)-250/279page
第5節 普及事業
美術への関心を深め、鑑賞の眼を養い、また、創造への誘
いの場となるよう各種の教育普及事業を行った。各事業とも
回を重ねる毎に参加者が増大し、開かれた美術館として、また、
将来への美術館活動の展望の中で、大きな柱として定着しつ
つある。それらの概要は、次のとおりである。
1 講演会の開催
(1) 定期講演会
1)「アンドリュー・ワイエスの芸術」
5月5日(130人入場)
講師 桑原住雄 武蔵野美術大学教授
2)「詩のなかの住まい・絵のなかの家」
9月15日(150人入場)
講師 芳賀徹 東京大学教授
3)「日本美術の特性」 11月23日(250人入場)
講師 河北倫明 京都国立近代美術館長
(2) 企画展講演会
1)「川端龍子の芸術」 4月21日(120人入場)
講師 細野正信 東京国立博物館主任研究官
2)「ミレーとバルビゾンの画家たち」
6月30日(210人入場)
講師 大島清次 美術評論家
3)「公開対談斎藤清氏に聞く」
9月1日(250人入場)
ゲスト 斎藤清 画家
聞き手 原田実 福島県立美術館長
2 映画会の開催
1)「鉄道員」 5月19日(170人入場)
2)「道」 6月29日(150人入場)
3)「死刑台のエレベーター」 7月26日(300人入場)
4)「西遊記」 8月25日(140人入場)
5)「市民ケーン」 10月27日(220人入場)
6)「旅愁」 11月10日(220人入場)
7)「凱旋門」 12月1日(300人入場)
8)「望郷」 2月16日(410人入場)
9)「心の旅路」 3月16日(390人入場)
3 実技講座の開催
(1) 親と子の美術教室
[1日コース]
1)「紙で遊ぶ一身近にある紙材を使って一」
(小学生と保護者12組) 6月23日
2) 「木を使って」
(小学・中高学年生と保護者12組) 9月23日
3)「年賀状版画を作る」
(小学生と保護者12組) 11月17日
講師 佐久間敬 福島大学助教授
〔夏休み半日コース〕
1)「粘土で作る」
(小学1、2年生と保護者12組) 8月2日
2)「夢の世界を描く」
(小学3、4年生と保護者12組) 8月3日
3)「仮面を作る」
(小学5、6年生と保護者12組) 8月4日
講師 梶田幸恵 宮城教育大学助教授
(2) 実技教室
1)「油絵教室一静物を描く一」一般初心者対象(16人)
(5月12日〜6月9日の各日曜日連続5回)
講師 梅宮英亮 福島大学助教授
2) 「木版の多様な表現」 一般初心者対象(15人)
(6月29日〜7月27日の各土曜日連続5回)
講師 丸山浩司 福島大学講師
3)「陶芸教室一絵つけ一」 一般初心者対象(20人)
(7月7日 1日コース)
講師 多田敬一 陶芸家
4) 「彫刻教室一頭像の制作一」一般初心者対象(15人)
(9月29日〜10月27日の各日曜日連続5回)
講師 白沢菊夫 福島大学助教授
5) 「油絵教室一静物など一」 一般初心者対象(16人)
(11月9日〜12月7日の各土曜日連続5回)
講師 渡辺良雄 福島女子短期大学教授
6) 「ヘラ彫金教室」 一般初心者対象(15人)
(2月23日 1日コース)
講師 野中定 美術館主任学芸員
7)「七宝焼教室一初級一」
一般初心者対象(15人×2回)
(3月9日、16日 1日コース)
講師 野中定 美術館主任学芸委員
8)「七宝焼教室一中級一」 一般経験者対象(14人)
(3月23日 1日コース)
講師 水落■子 七宝作家
13)公開制作
1)「エアーブラシの技法」
(6月15日、16日 180人入場)
講師 森秀雄 一陽会会員
2)「フレスコ画の技法」
(9月7日、8日 100人入場)
講師 三野哲二 フレスコ画家
4 美術鑑賞講座の開催
(1) 第1期 《日本美術の流れ1(彫塑)》
1) 出会いと憧憬一飛鳥・白鳳時代一 4月13日
(40人受講)
2) 天平の華 一奈良時代一 4月27日
(40人受講)
3) 貴族の夢 平安時代一 5月11日
(35人受講)
4) 信仰のリアリズム 一鎌倉時代一 5月25日
(30人受講)
講師 村田真宏美術館学芸員
《美術アラカルト》
5) 絵巻をさぐる 一信貴山縁起絵巻の人々一 6月8日