教育年報1985年(S60)-253/279page
福島県郡山少年自然の家、
第1節 概 要
郡山少年自然の家は、恵まれた自然環境の中で、生き生き
とした野外活動や集団宿泊生活を通して、豊かな情操と社会
性を養い、心身ともにたくましい少年を育てることを目的と
して開所され、昭和60年8月で13周年を経過、昭和60年度末
には延べ利用人数が65万人に達し、これを機会に研修活動の
内容や施設、設備等の一層の整備充実を図り、集団宿泊訓練
による教育効果の向上に努めている。学校教育、家庭教育、
社会教育がもつ、それぞれの機能を補完しあう社会教育施設
として、次のような教育目標を掲げその達成に努めてきた。
○自ら進んで、楽しく活動をくり広げられる少年(自主性
と創造性を養う)
○自然を愛し、人を愛する豊かな心をもつ少年(思いやり
と情操を養う)
○みんなと協力し、助け合い、励まし合う少年(社会性と
連帯性を養う)
○体力を高め、健康を増進して、働くことに喜びをもつ少
年(健康な心身と実践力を養う)
1 運営委員会
(1) 第1回運営委員会(昭和60年7月29日開催)
内 容
報告事項
1) 昭和59年度利用実績について
2) 昭和60年度事業(行事)について
3) 昭和60年度利用申込状況について
4) 昭和60年度施設、設備整備計画について
協議事項
1) 昭和60年度教育目標、運営方針、重点目標及び実
践事項について
2) 昭和60年度主催事業計画について
(2) 第2回運営委員会(昭和61年2月14日開催)
内 容
報告事項
1) 昭和60年度事業(行事)について
2) 昭和60年度利用実績について
3) 昭和60年度主催事業実績について
協議事項
1) 昭和61年度教育目標、運営方針、重点目標及び実
践事項について
2) 昭和61年度主催事業計画について
(3) 運営委員会の組織
所長の諮問機関である運営委員会の委員は次のとおり
である。
氏 名 役 職 名 遠藤一明 福島県中学校長会理事 ◎太田緑子 福島県青少年教育振興会長 国馬善郎 郡山女子大学郡山女子大学短期大学部助教授 佐藤春男 福島県公民館連絡協議会副会長 西條善男 福島県PTA連合会副会長 根本敏雄 福島県小学校長会郡山支会副会長 ○本宮俊一 郡山市教育委員会教育長 橋本光男 福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員 山口勇 福島県議会議員 山下淡童 福島県子ども会育成連合会副会長
◎印:議長 ○印:副議長
2 昭和60年度重点目標と成果
(1) 利用団体との連携と魅力ある施設づくり
1) 利用団体の主体的活動を推進するため、研修会、事前
打合せ、実地踏査等を通して、引率指導者の指導力向上
を図り、施設の特色や機能及び利用のねらいを生かして
内容の精選、創意工夫を重ね、ゆとりあるプログラムを
編成して、活動できるよう指導、助言、援助に努めてき
た。
2) 利用団体の創意工夫が入退所式やつどいに生かされる
よう指導、助言をしてきた。
3) 各研修活動の内容を見直し、利用団体のねらいが創意
工夫によって達成できるよう研修活動内容の多様化に努
めた。
4) 関係機関の指導助言と利用団体の意見や要望を基に運
営改善に反映させ、魅力ある施設づくりに努めてきた。
(2) 施設、設備の充実
1) フィールドアスレチックコースの一部にネット渡りが
完成し(馬の鞍下りコース1期分)活動がより魅力的に
なり活発に行われるようになった。
2) 研修棟の屋上補修工事が完成し、雨漏れがなくなり、
快適な研修活動ができるようになった。
3) 研修活動に必要な施設、設備に創意工夫を加え、計画
的に補修改善を実施した。
4) 野営用寝具を年次計画により更新した。
5) 環境整備と緑化に努め、うるおいのある施設づくりに
努めた。
(3) 現職教育の充実
1) 各種研修会への参加と他施設の視察研修により職員の資質の向上に努めてきた。
2) 県内外の青少年教育施設との連携を密にし、研究協議