教育年報1985年(S60)-259/279page
福島県会津少年自然の家
第1節 概 要
会津少年自然の家は、恵まれた自然環境の中で、生き生き
とした野外活動と集団宿泊生活を体験することにより、心豊
かで心身ともに健全な少年を育成するために、昭和56年4月
に開所された社会教育施設である。
少年自然の家は、家庭教育・学校教育・社会教育がもつ、
それぞれの教育機能を統合し、効果的に補完するための教育
施設で、次のような教育目標を掲げ、その達成に努めてきた。
「心豊かで、自ら生活を創造し、実践するたくましい福島っ
子を育てる。」
(1) 自然に親しむ活動を通じて、自然の恩恵にふれ、自然
を愛する心や、敬けんの念を育てる。
(2) 集団宿泊生活を通じて、自律心・協調心を養い、規律
を守り、責任を重んじ、進んで奉仕する態度を育てる。
(3) 野外活動を通じて、たくましい体力と根性を育てる。
1 運営委員会
(1) 第1回運営委員会(昭和60年9月21日開催)
内 容
1) 昭和59年度利用状況
2) 昭和59年度主催事業の実績と反省
3) 昭和60年度教育目標、運営方針、重点目標及び実践事
項
4) 昭和60年度予算概要と施設設備の保全管理
5) 昭和60年度利用申込み状況と前期の実績
6) 昭和60年度主催事業計画と実施状況
7) 各種団体の利用促進
8) 施設、設備の充実と保全管理
(2) 第2回運営委員会(昭和61年2月19日開催)
内 容
1) 昭和60年度経過の概要
2) 昭和60年度事業実績
○昭和60年度利用状況
○昭和60年度主催事業の実績と反省
○昭和60年度施設・設備の充実状況
3) 昭和61年度利用申込み状況(学校関係)
4) 昭和61年度主催事業計画
5) 昭和61年度管理運営上の諸問題
(3) 運営委員会組織
所長の諮問機関である運営委員会の委員は次のとおり
である。
氏 名 役 職 名 岩田弘 喜多方市子ども会育成会連絡協議会長 ◎菊地行雄 会津坂下町長 佐々木昭吾 福島県公民館連絡協議会会長
(会津若松市中央公民館長)照井蔵人 北会津地区社会教育委員連絡協議会長
(会津若松市社会教育委員)
◎印 議長 ○印 副議長
氏 名 役 職 名 長谷川四朗 福島県子ども会育成会連合会参与
(社会福祉法人会津児童園長)○星輝雄 福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員
(会津若松市教育委員会教育長)山口佐幸 福島県小学校長会両沼支会長
(会津高田町立高田小学校長)吉田俊夫 福島県PTA連合会副会長
(会津若松市連合PTA会長)渡部多吉 福島県中学校長会副会長
(会津若松市立第二中学校長)和田光豊 福島県議会議員
(環境福祉委員会委員長)
2 昭和60年度重点目標と成果
(1) 集団宿泊生活の充実
1) 利用団体の研修の充実を図り、連携を強化して、指導
援助と利用の促進に努めた。
2) 利用団体の自主的・自発的な態度の助長に努め、役割
分担を明確におさえ、活動の充実を図った。
3) 利用団体の効果的な研修活動に必要な活動プログラム
の工夫にとりくみ、「利用の手引き」の改訂や新しい活動
種目の開発、指導資料の整備に努めた。
4) 各学校、団体の実態や利用のねらいに即して、各種活
動のボランティアの活用をはかり、利用団体の研修活動
の充実に資することができた。
(2) 施設・設備の充実
1) フィールドアスレチックの補修、野外活動コースの整
備に努め、活動の充実を図った。
2) 第2キャンプ場の整備を進め、テント15張、90名が利
用できる野営場が実現し、キャンプ生活と諸活動の効果
を高めることができた。
3) 環境整備の一環として、昆虫の森にカブト虫の幼虫を
放ち、敷地内にキジ幼鳥を放鳥するなど地域の協力によ
る環境構成を進めることができた。
4) キャンプ場、ロッジ、本館周辺には記念植樹をはじめ、
緑化計画に従って緑化整備を進めることができた。
5) プレイボールの軒天補修工事を完了した。
(3) 広報活動の強化
1) 特色ある所報の発行と各種の広報活動を通じて、施設。
の特色、活動状況の紹介等、施設利用の促進に努めた。
2) 各報道機関、各市町村教育委員会、社会教育関係機関、
小・中・養護学校及び社会教育関係団体との連携を強化
して施設利用の啓蒙に努めた。
(4) 主催事業の効果的運営
1) 当所を利用する学校団体寸社会教育関係団体(少年団
体等)の指導者を対象に効果的な利用を図るため、集団
宿泊指導者研修会を開催し、各団体の指導者としての資
質と指導力の向上に努めた。
2) 少年たちの豊かな自然体験を通した情操の陶冶をめざ