教育年報1986年(S61)-064/213page
の連携を密にして協力態勢の確立に努めた。
(6) 公立高等学校入学者選抜
1) 基本方針
昭和62年度福島県公立高等学校入学者選抜における基
本方針
ア 一般選抜
入学者の選抜は、中学校長より提出された調査書、
選抜のための学力検査の成績及び選抜のための面接等
を資料として、各高等学校、学科等の特色に配慮しつ
つ、その教育を受けるに足る能力・適性等を総合的に
判定して行うこととする。
(ア) 中学校長より提出する調査書は、厳正、公平に作
成する。
(イ) 高等学校においては、調査書を十分に尊重する。
(ウ) 学力検査問題の出題は、中学校学習指導要領に基
づき、適正なものとする。
(エ学 力検査を実施する教科は、従前通り、国語、社え
会、数学、理科、外国語(英語)の5教科とする。
イ 推薦選抜
入学者の選抜は、中学校長より提出された調査書、
推薦書及び選抜のための面接等を資料として、各高等
学校、学科等の特色に配慮しつつ、その教育を受ける
に足る能力・適性等を総合的に判定して行うこととす
る。
2)入学者選抜実施要綱の改訂事項
ア 調査書の「特別活動等の記録」は、各項目をA・B・
Cの3段階評定をし、さらに総合評定をして第3学年
在籍者数の30%程度で(A)標示をすることにした。
イ 出願の特例措置として、保護者の転勤に伴う一家転
住等により、出願書類提出期間に手続きができない者
については、出願先変更期間に出願する場合に限り、
これを受け付けることができるようにした。
ウ 海外帰国子女については、その事情により、当該高
等学校長は県教育委員会と協議をして、弾力的に取り
扱うことができるようにした。
エ 調査書と学力検査成績の取り扱いについては以下の
ようにすることにした。
(ア) 調査書について
(ア) 調査書の各教科の学習の記録については、国語、
社会、数学、理科、外国語(英語)の3年次の評
定に、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の3年
次の評定を2倍にしたものを加えて130点満点と
する。
(イ) 調査書の「特別活動等の記録」については、(A)
標示の者に5点を加える。
(ウ) 上記の(ア)、(イ)の得点を加えて、調査書の成績を
135点満点とし、順位をつける。
(イ) 学力検査について
学力検査の成績に順位をつける。
(ウ) 合否判定について
調査書の成績、学力検査の成績のいずれもが定員
内にあるもので、調査書の記載事項等に特に問題の
ない者を合格とする。その他については、調査
書の記載事項及び学力検査の成績等を十分に精査し
て、総合的に判定する。
なお、判定に当たっては、「行動及び性格の記録」
の優れた評定に配慮するとともに、面接実施校にお
いては、面接の結果についても配慮するものとする。
オ 一般選抜における面接の実施を拡大した。96校 129
学科で実施した。(ただし、分校、併設定時制も1校と
数える。)
3) 入学者選抜関係日程
6月5日 公立高等学校入学者選抜対策会議(第1回)
8月6日 同 上 (第2回)
9月5日 同 上 (第3回)
9月12日 公立高等学校入学者選抜対策会議報告書提出
10月20日〜10月29日 入試要綱説明会
県北・県中・県南・会津・南会津・いわき・
相双の7地区
11月18日 昭和62年度入学者募集定員決定
62年
2月25日 昭和62年度入学者募集定員臨時増決定
ア 推薦選抜関係日程
1月17日〜1月21日 願書受付
1月26日 面接
1月31日 合格内定通知
2月一6日 入学確約書提出締切
3月20日 合格者発表
イ 一般選抜関係日程
2月10日〜2月17日 願書受付
2月20日〜2月24日 出願先変更
3月2日〜3月4日 調査書提出
3月16日 学力検査
3月20日 合格者発表
3月24日〜3月27日 再募集願書提出
3月30日 再募集合格者発表
2月14日〜4月15日通信制の課程の願書提出
4月11日まで、定時制における特例募集の願書提出
4月13日〜4月14日 同上面接、合格者発表
4) 志願者数・合格者数
ア 志願者数は昭和62年2月24日現在の調査による。
イ 合格者発表は昭和62年3月20日現在の調査による。
ウ 再募集の一合格者数は昭和62年4月3日現在の調査に
よる。
エ 推薦入学の志願者・合格数は、昭和62年2月6日現
在の調査による。