教育年報1987年(S62)-036/225page
生涯教育
第1節 概 要
1 生涯教育の推進
(1) 生涯教育推進組織の整備充実
1) 生涯教育推進の中心組織である生涯教育推進会議の機
能の充実を図るとともに、その報告書を基に、市町村に
おける生涯教育推進組織の整備充実の促進に努めた。
2) 生涯教育推進指定モデル市町村が、推進組織未整備市
町村の先導的な役割を果たすようその波及に努めた。
(2) 生涯教育の普及・啓発の推進
1) 生涯教育データバンク・情報提供事業の充実を図るた
め、生涯教育関連事業を実施する関係課、機関・団体等
との連携を密にしながら、良質な情報の収集と提供に努
めた。特に、生涯教育関連事業、広報紙「生涯学習ふく
しま」、テレビ・ラジオスポット放送、生涯学習ガイド
ブック等の情報提供と学習相談体制の充実をとおして、
県民の学習活動への普及・啓発に努めた。
2) 県民一人一人の広域的な学習機会の充実を図るため、
家庭教育講座、大学開放講座及び高書学校開放講座、専
門施設開放講座の内容の充実と県民の学習意欲の喚起に
努めた。
第2節 生涯教育推進会議
生涯教育推進の中心的組織である生涯教育推進会議で、本
県の生涯教育の推進方策について調査・審議を行った。
1 全 体 会
会議 年2回実施(7月22日、1月20日)
委員 24名(市町村長・教育長代表、学識経験者、関係団
体代表)
委員名
氏 名 役 職 名 所属部会 遠藤宮子 福島市婦人教育指導員 振 興 大原徳明 福島県立会津短期大学学長 振 興 小畠哲 国立那須甲子少年自然の家所長 振 興 樫村五郎 福島県高等学校長協会会長 総合調整 県立磐高等学校長 国井常夫 福島県町村会副会長・大信村長 振 興 小林四郎 福島県中学校校長会会長 振 興 福島市立福島第一中学校長 斎藤範幸 福島民報社常務取締役編集局長 振 興 佐川賢 前福島県社会教育委員 総合調整 佐藤金正 前福島県青少年団体連絡協議会会長 振 興 佐藤春男 福島県公民館連絡協議会副会長 総合調整 船引町中央公民館長 鈴木完一 福島県社会教育委員の会議議長 振 興 鈴木寛嗣 NHK福島放送局副局長 総合調整
氏 名 役 職 名 所属部会 関口富左 郡山女子大学学長 総合調整 樽井博幸 福島民友新聞社編集局総務 総合調整 坪井孚夫 福島県商工会議所連合会会長 総合調整 畑孝一 福島大学教育学部教授 総合調整 松川昭三 福島県小学校長会理事 振 興 白河市立白河第一小学校長 松田徳 福島県農業会議副会長 振 興 宮島宏志郎 福島大学経済学部教授 振 興 箭内洪一郎 福島県都市教育長協議会会長 総合調整 福島市教育委員会教育長 山本ナカ 福島県婦人団体連合会会長 振 興 吉森和子 FTV学苑事務局長 総合調整 渡辺市松 福島県体育指導委員連絡協議会会長 総合調整 県議会議員 渡辺良雄 福島県芸術文化団体連合会会長 総合調整
2 総合調整部会
(1) 部会 年4回(7月22日、10月21日、1月20・21日)
(2) 検討テーマ
「民間が実施する教育・文化事業との連携・協力のあり
方について」
3 振 興 部 会
(1) 部会 年4回(7月22日、10月21日、1月20・21日)
(2) 検討テーマ
「高齢期における学習機会の拡充方策について」
4 提 言
昭和63年3月 県生涯教育推進本部長(副知事友田昇)に
対し、県生涯教育推進会議議長(郡山女子大学学長関口富佐)
が提言を提出した。その提言の要旨は次のとおりである。
提言1
県民の生涯学習を促進する推進組織の機能の充
実を図ること
県民の生涯学習をより充実させるためには、県の生涯教育
推進組織の機能を充実させる必要がある。
すなわち、県民が生涯にわたって「いつでも、どこでも、
たれもが」学べるような学習の指導者、学習の場、学習の機
会、学習の情報提供等の条件を一層整備し、運営体制の充実
を図らなければならないからである。
そのため、今後、臨時教育審議会の答申「生涯学習体系へ
の移行」に向けての改革に伴う文部省の組織改革や生涯学習
振興法(仮称)の制定等、国の動向を踏まえ、柔軟に対応で
きる推進組織のあり方の検討を進めつつ、推進組織の機能を
一層充実させる必要がある。