教育年報1987年(S62)-044/225page

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 2 教職員人事・任用

 昭和62年度末人事に関する方針

 教育に対する県民の期待と要望にこたえ、本県教育の刷新

充実をはかり一層の向上発展を期するためには、教職員組織

及び教育庁職員組織の充実強化と土気の高揚をはからなけれ

ばならない。

 本委員会は、この実現を期するため、下記方針に基づき、

年度末人事を行うものである。

 実施にあたっては、広く県民各位の理解と教育関係者の積

極的な協力を切望する。

1 基 本 方 針

  (1) 全県的視野にたって、適材を適所に配置し、教育効

   果並びに行政効果の向上をはかる。

  (2) 教育の機会均等の理念に立脚し、各学校の教職員組

   織の充実と均衡をはかるとともに、教育庁職員組織の

   充実をはかる。

  (3) 厳正公平な人事を行い、教職員及び教育庁職員の土

   気の高揚をはかる。

2 重     点

 1 市町村立学校関係

  (1) 教育を刷新充実するため、有能適格な教職員の確保

   と新進有為な人材の登用をはかる。

  (2) 教職員組織の充実と均衡をはかるため、計画的な交

   流を推進する。

  (3) 養護教育及びへき地教育の振興をはかるため、適任

   者を配置するとともに、適正な交流を行う。

  (4) 管理職への登用にあたっては、その職責の重要性に

   かんがみ、適任者を厳選するとともに、適材を適所に

   配置する。

 2 県立学校関係

  (1) 教育を刷新充実するため、有能適格な教職員の確保

   と新進有為な人材の登用をはかる。

  (2) 高等学校における学科編制及び教育課程に配慮しな

   がら、教職員の適正配置をはかる。

  (3) 教職員組織の充実と均衡をはかるため、計画的な交

   流を推進する。

  (4) 定時制(夜間)、通信制及びへき地、並びに、盲・

   聾・養護学校における教職員組織の充実については、

   特に考慮する。

  (5) 管理職への登用にあたっては、その職責の重要性に

   かんがみ、適任者を厳選するとともに、適材を適所に

   配置する。

 ◎公立小・中学校人事

(1) 異動件数

  異動件数3,530件(前年度3,653件)123件の減

  異動件数が前年度に比して減少したのは、転補件数、採

 用件数等の減少によるものである。

(2) 採用について(教諭、養護教諭、事務職員等の区分ごと

 の数、名簿登載者との比等)

  教職員としての資質、能力、人物、適正、健康等につい

 て選考してきた。

 1) 採用辞退者(18名)を除き、名簿登載者全員を採用し

  た。

 2) 採用者は、小学校314名、中学校179名、市立養護学

  校3名、養護教諭16名、学校事務職員13名である。

 3) 都市・平地部への配置を多くし、ある期間経験後、へ

  き地校への転任を考慮した。 (配置率72%)

(3) 交流について(教員の交流、学校種別等の交流)

  各地域の実態に応じ、都市・平地・へき地相互間の計画

 的な交流を進めるとともに、配置校での教育活動に一層専

 念させるため、短期間勤務者の転補を抑制した。

(4) 昇任について

 1) 管理職者の退職数が増加したことから、校長117名

  (小学校82名、中学校35名、前年度比7名増)、教頭142

  名(小学校86名、中学校56名、前年度比11名増)、計259

  名の昇任があり、前年度に比べ18名の増となった。

 2) 女子教員の管理職登用に意を用いた。

   小学校長3名、小学校教頭2名を登用した。

 3) 教頭の昇任数は受考者898名に対し142名で、昇任率

  158%となっている。

   管理職登用年齢の引き下げにより、30歳台が10名教頭

  に昇任した。

 4) 教育庁等からの校長昇任者数は33名、教頭昇任者数は

  22名となった。

(5) 退職について

 1) 年度末退職者件数は562件で前年度より29件の減であ

  る。

2) 退職者の内訳は定年退職者240名、勧奨による退職者

  288名、普通退職者34名、計562名となっている。

 3) 退職者中、校長は116名(小学校80名、中学校35名)、

  養護学校1名、教頭は37名(小学校26名、中学校11名)

  となっている。

3 教育職員の免許

(1) 教職員の免許状授与状況

  昭和62年度中に本県で授与した教育職員免許状は、総数

 で2,520件であり、前年度より115件減となっている。

  普通免許状は前年度より、84件減で2,330件、臨時免許

 状は31件減で190件となっている。普通免許状に占める大

 学新規卒業者の割合は約8割3分で1,928件となっている。

  なお、免許状の種類別授与件数は、次のとおりである。

   小学校教諭一級普通免許状……………………306件

     〃  二級普通免許状……………………144件

   中学校教諭一級普通免許状……………………438件

     〃  二級普通免許状……………………223件

   高等学校教諭一級普通免許状………………… 62件

     〃   二級普通免許状…………………504件

     〃   普通免許状……………………… 1件

   幼稚園教諭一級普通免許状…………………  45件



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