教育年報1987年(S62)-120/225page
ウ 講義内容及び講師
「福島県の漆工」
福島県文化財保護審議会委員 高瀬喜左衛門
「会津の絵画について」
会津若松市文化財調査委員 坂井正喜
「民俗芸能とその演出法」
国立劇場演出室主任専門員 西角井正大
「会津地方の天然記念物」
田島町教育長 五十嵐徳三
「福島県立博物館の展示について」
県立博物館主任専門学芸員兼学芸課長
鈴木啓
「文化財の保護について」
県教育庁文化課課長補佐 菊田謙一郎
「関和久遺跡と古代東北」
東北歴史資料館副館長兼多賀城跡調査研究所長
桑原滋郎
エ 現地研修
県立博物館及び若松城天守閣郷土博物館
2 文化財保存調査の推進
1) 文化財基礎調査(山岳信仰調査)
文化財の保護と指定推進の資料とするため、昭和61年度
より3年継続で調査を実施している。
昭和61年度 中通り、浜通り地域の悉皆調査
昭和62年度 会津地域の悉皆調査、中、浜通り地域の
二次調査
昭和63年度 会津地域の二次調査、報告書の刊行
専門調査員 県文化財保護審議会委員 岩崎 敏夫
2) 田植踊調査
学術的価値の高い民俗芸能である田植踊を昭和62年度
より2年継続で調査し、記録保存を図る。
昭和62年度 VTR収録10団体 文書記録30団体
昭和63年度 VTR収録10団体 文書記録10団体
報告書刊行
専門調査員 県文化財保護審議会委員 本田安次
同 岩崎敏夫
3) 中世城館跡調査
近年、開発行為により影響が懸念される中世の城、館、
屋敷、砦、煙火台、物見台跡等を中心とする関連遺跡につ
いてその位置、規模、遺構の残存状況、周辺の歴史的状況
等について昭和60年度より3年継続で調査し、記録保存を
図る。
昭和60年度 城館跡等の所在確認調査
昭和61年度 重要度の高い城館跡等を選び二次調査と
略測図を作成
昭和62年度 報告書刊行
専門調査員 県文化財保護審議会委員 安田初雄
同 小林清治
東北学院大学教授 大石直正
県考古学会副会長 馬目順一
4) 文化財指定調査
歴史的、学術的価値を有する文化財の中から重要なもの
を選定、指定のための調査を実施した。
県文化財保護審議会の答申に基づき、昭和63年3月22
日付をもって指定及び指定解除を行った文化財は次のとお
りである。
県指定文化財指定一覧表
種 別 名 称 員数 所 在 地 所有者・保護団体 重要文化財 彫 刻 木造十一面観音菩薩坐像 1嘔 耶麻郡山都町字舘原4660番地
久昌寺観音堂内久昌寺 歴史資料 杉木之覚碑 附「不時囲杉木
組定御請」 2点1基 耶麻郡西会津町野沢字如法寺乙3555番地の1
雷山公園内西会津町 考古資料 五職神経塚出土経筒
附 石製外容器 3口3口 耶麻郡西会津町野沢字原町乙2234番地の1
西会津町公民館内西会津町 重要有形民俗文化財 奥会津の運搬用具ソリと付属品 248点 南会津郡南郷村大字界字川久保552番地
南郷村歴史民俗資料館内南郷村 重要無形民俗文化財 風俗慣習 慶徳稲荷神社の田植神事 喜多方市慶徳町豊岡字香隈山3195番地 慶徳稲荷神社お田
植まつり保存会風俗慣習 お枡明神の枡送り行事 東白川郡棚倉町大字一色字ニシキ牧42番地 御枡明神保存会 史 跡 谷地久保古墳 1基 白河市大字本沼字岩井戸3番地 荒井忠男ほか 史 跡 宮ノ前古墳 1基 石川郡玉川村大字川辺字宮ノ前416番地 矢部吉富
県指定文化財指定解除一覧表
種 別 名 称 員 数 所 在 地 所在地・保護団体 天 然 記 念 物 郷土のコブシ 河沼郡柳津町大字郷戸字居平丁256番地 河沼郡柳津町中野区