教育年報1988年(S63)-121/237page

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宮川地区内西窪遺跡他2遺跡(2,950m2)、

請戸川農水地内中平遺跡(2,610m2)、

真野ダム地内羽白C遺跡他2遺跡(6,000m2)、

国道113号バイパス地内高田遺跡他3遺跡(10,000m2)、福島空港関連事業地内、

平が谷地遺跡他2遺跡(4,700m2)、相馬地域開発事業地内、

明神前C遺跡他4遺跡(13,800m2)、東北横断自動車道地内、

中ノ沢遺跡他6遺跡(26,880m2)、

三春ダム関連柴原A遺跡他3遺跡(11,000m2)、合計98,940m2

また、単一市町村内に係わる開発関連の発掘調査は、

当該市町村教育委員会が主体者となって実施しているが、

遺跡の重要性や調査体制を考慮し、必要と認めた場合、

県教育委員会の専門職員を派遣し、指導している。

主なものは、次のとおりである。

石合前遺跡、愛宕原遺跡、月崎A・B遺跡、小屋場遺跡、

台畑遺跡、月の輪山古墳群、岸窯跡、古屋敷遺跡

(以上福島市)、土井ノ内館跡(桑折町)、上原遺跡、

山王川原遺跡、恵畑遺跡(以上本宮町)、石崎塚群、

石ケ作遺跡(以上白沢村)、館ノ越遺跡、諏訪山遺跡、

池北遺跡、新田遺跡、大根畑遺跡、桃見台遺跡、清水台遺跡、

北山田遺跡、風早遺跡、事後遺跡、水無遺跡1・2

(以上郡山市)、鹿島塚群、うまや遺跡(以上須賀川市)、

長沼城跡(長沼町)、蓑輪坂ノ前古墳群(浅川町)、

前ノ久保塚(三春町)、舘遺跡(大越町)、宮ノ前遺跡

(常葉町)、新田遺跡(小野町)、小峯城跡(白河市)、

赤舘跡(棚倉町)、清水上遺跡、門田圃場B・C・D・E遺跡、

川原町口遺跡、一ノ堰A遺跡(以上会津若松市)、

北平古墳(河東町)、塚原館跡(喜多方市)、中丸遺跡、

鬼渡遺跡(以上会津坂下町)、十五壇遺跡(会津高田町)

木留場遺跡(新鶴村)、宮本館跡(田島町)、大六天遺跡

(鹿島町)、大堀長屋窯跡(浪江町)、神山城跡(川内村)、

関根遺跡(富岡町)、砂畑遺跡、小茶円遺跡、

荒田目条里制遺構、岩間遺跡(以上いわき市)

(3) 史跡指定調査

 1) 目的

歴史上重要な遺跡の史跡指定を積極的に進めるために

発掘調査を行い、基本資料を整備する。

 2) 調査対象

関和久上町遺跡(西白河郡泉崎村大字関和久所在)

 3) 調査指導委員

岡田茂弘(国立歴史民俗博物館教授)

桑原滋郎(宮城県多賀城跡調査研究所長)

梅宮茂(福島県文化財保護審議会委員)

渡邊一雄(いわき市立三和中学校教頭)

 4) 第二次5か年計画の2年次目(通算第7次)の調査と

して上町南地点を中心に調査を実施した。その結果、第

6次調査区の南地点からは平安初頭の官衙ブロックの南

の広がりが判明し、南北約一町強の広さになる可能性が

強まった。その内部は、内郭・外郭と二重構造となり、

官衙遺跡の典型的なあり方に共通した古代官衙遺跡であ

る可能性を更に高めることとなった。

(4) 埋蔵文化財保護体制充実のための研修

 1) 第16回福島県埋蔵文化財発掘技術者講習会

○ 期間 昭和63年8月2日〜8月6日

○ 会場 福島県文化センター

福島市渡利、岩崎町遺跡

○ 人員 15名

○ 内容 開発と文化財の保護

考古学研究の諸課題1 (旧石器〜縄文時代)、

同2(弥生時代)、同3(古墳時代)、

同4(律令時代)

講演日本旧石器時代前・中期の諸問題

実習岩崎町遺跡

 2) 奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター主催

埋蔵文化財発掘技術者一般研修・専門研修

○ 生物環境課程   昭和63年4月14日〜4月28日

吉野高光  (財)いわき市教育文化事業団

○ 一般課程   昭和63年7月21日〜8月26日

武田正裕 伊達郡国見町教育委員会

○ 保存科学課程  平成元年1月20日〜2月8日

鈴木直 (財)いわき市教育文化事業団

○ 建築遺構調査課程  平成元年2月15日〜2月28日

堀井格 (財)福島市振興公社

○ 埋蔵文化財情報課程平成元年3月9日〜3月23日

佐々木慎一   (財)福島県文化センター

(5) 埋蔵文化財保護の普及活動

 ◎発掘調査報告書の刊行

 1) 母畑地区遺跡分布調査報告 13

 2) 矢吹地区遺跡分布調査報告 9

 3) 福島空港用地内埋蔵文化財分布調査報告 2

 4) 母畑地区遺跡発掘調査報告 26、27

 5) 矢吹地区遺跡発掘調査報告 3、4

 6) 国営会津農業水利事業関連遺跡調査報告 7

 7) 国営請戸川農業水利事業関連遺跡調査報告

 8) 真野ダム関連遺跡発掘調査報告 13

 9) 国道113号バイパス遺跡調査報告 5

 10) 福島空港関連遺跡調査報告 1、2

 11) 相馬開発関連遺跡調査報告 1

 12) 東北横断自動車道遺跡調査報告 4、5、6

 13) 三春ダム関連遺跡発掘調査報告 1、2

 14) 関和久上町遺跡 7

(6) 重要遺跡基本資料整備事業

昭和60年度からの5か年事業であり、遺跡周知事業で確

認された遺跡の中から重要遺跡をとりあげ、保護のための

基本的な資料を整備している。本年度は、県中・県南地区

を調査対象に、55遺跡の立地、範囲、性格、発掘調査等の

成果を示す航空写真や記録類を収集し整備した。

(7) 県内の発掘調査の状況

発掘調査 (試掘調査を含む)の原因別・方部別件数は、

下表のとおりである。原因では、相変らず農地開発・土地

開発等土木工事が上位を占める。

昭和63年度発掘調査件数 (平成元年3月末現在)



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