教育センター
第1節 概要
教育センターは、本県学校教育の向上発展に寄与するため
教育関係職員の研修、教育に関する専門的・技術的事項の調
査研究、情報処理教育、教育相談、教育図書・資料に関する
事業を推進してきた。
これらの事業概要は、次のとおりである。
1 研修事業
教育センターは、教育関係職員の専門的職能と資質の向上
を図るために、第三次福島県長期総合教育計画に基づく研修
計画のうち、学校経営、教育研究法、教育工学、各教科、道
徳、特別活動、生徒指導、教育相談、情報処理教育に関する
専門的内容についての研修を実施した。
本年度実施した研修講座は、次のとおりである。
○ 講座数 58講座
○ 講座開設回数 99回
○ 講座研修者定員 1,659人
○ 講座研修者延べ人数 2,013人
○ 講座開設期間 昭和63年6月1日〜平成元年2月8日
2 研究事業
教育センターに課せられた研究機関としての役割と使命を
達成するため、広く全国的視野に立って教育の動向を見定め、
本県が当面している教育上の課題や学校における教育実践上
の諸問題と関連する研究主題を設定し、理論と実践の両面か
ら専門的に研究を進めた。
研究課題によって、プロジェクトのチームによる共同研究
と各所員が担当する個人研究とに分けられ、これらの研究成
果は、各研修講座の内容と一体化して講座内容に反映させ、
共同研究の成果は、研究紀要、所報、研究資料として刊行し
た外、平成元年2月28日、県文化センターにおいて研究発表
会を開催した。
プロジェクトチームによる共同研究の研究主題は、次のと
おりである。
1) 学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究
2) 基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究
3) 情報活用能力の育成に関する研究
4) 事例を通した教育相談の進め方に関する研究
3 教育相談事業
幼児・児童生徒の教育上の諸問題について、学校や保護者
からの教育相談に応じ、その解決のために、カウンセリング
による指導援助を進めた。
年間の来所相談の件数は、325件、延べ人数は、1,629人
で、電話相談の回数は、1,802回であった。
4 教育図書・資料事業
県内教職員の教育実践活動に役立つ教育図書・資料を提供
するため、教育の専門図書・教育資料の収集,整理を行い、
コンピュータを利用して検索の迅速化を図った。
収集した教育図書は所報で紹介し、教育資料は件名目録を
作成した。
5 情報処理教育
汎用電子計算機及びパーソナルコンピュータを使用して、
COBOL1・2、FORTRAN1・2、BASIC
1・2の研修を実施した。
年間を通して、高等学校生徒に、プログラミング、数値制
御工作機械、自動製図機の共同実習を行った。
本教育センターの情報処理教育施設を利用した教職員の延
べ人数は2,117人で、高等学校生徒は3,859人であった。
第2節 教職員研修
教育センターは、教職員現職教育計画に基づく「専門研修」
を担当し、研修講座内容を次のとおり実施した。
1 研修講座内容の改善充実
(1) 研修講座全体について、学習指導要領の目標や指導内容
を吟味して講座内容を構成するとともに、当面する教育課
題に応えるよう、研修内容を検討し、充実した魅力ある研
修講座になるよう努めた。
(2) 研修形態については、講義中心になることを避け、研究
協議、実技、実習、観察、演習、調査等を考慮し、講座内
容の特性に応じて多様化を図った。
(3) 小学校、中学校、高等学校の講座とも、各教科の専門性
をいっそう高めるとともに、学習指導と生徒指導の一体化
を図るため、児童生徒の理解と対応についても共通研修に
努めた。
2 研修講座
(1) 昭和63年度研修講座数・研修者数
学校種別 講座数 講座
開設回数研修者定員 研修者
延べ人数小・中・高共通 8 18 278 591 小学校 14 31 629 629 中学校 14 26 388 431 高等学校 22 24 341 333 養護教育諸学校 0 0 23 29 計 58 99 1,659 2,013
(2) 昭和63年度研修講座の概要
1 学校経営講座