教育年報1988年(S63)-196/237page

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 4 特別貸出

 県内の図書館、美術館、博物館、資(史)料館などの施設

が主催する展示会、学校、会社、官公庁などが行う公的な調

査・研究用の資料として特別貸出を行った。

 今年度の実績は次のとおりである。

〔表7〕 特別貸出状況

貸出先 件数 冊数
官公庁関係 11 42
図書館その他 25 213
会社・事業所 6 21
報道関係 13 28
学校 7 23
一般利用者 16 33
78 360

 5 郷土資料

 県内外の図書館、史料館等からの資料照会、文献検索の依

頼が電話、文書等で多く寄せられた。また、郷土史家等から

の、特定の主題に関する詳細な内容の調査相談も増え、該当

資料の複写件数もますます増加している。

 6 逐次刊行物

 調査依頼の件数も増加し、内容も高度化した。雑誌論文、

新聞記事、特許資料の調査等、数多く寄せられ、当館では対

応しきれないものもあり、類縁機関との相互協力により処理

した。

 7 児童奉仕

(1) 児童室

 子どもと読書を結びつけ、幼児期から読書のよろこびを

見いだし、さらに豊かな感性を養えるような新刊資料の収

集を行った。

 また、今年度は大型紙芝居の製作に合わせてお話し会を

催し、子どもたちの読書への動機付けを行った。

(2) 児童図書研究室

 子どもの本に関心をもつ人達と、子どもの本に係わる読

書施設を対象に、児童室の運営、児童奉仕の実務研究、子

どもの読書に関する調査相談を行った。

 今年度は、主に次の資料の整備に努め、利用に供した。

・ 児童図書および研究書に関する目録類

・ 子どもの本に関するもの

・ 児童文学、文学者に関するもの

・ 紙芝居、漫画、文学教育に関するもの

・ 読書指導に関するもの

・ 研究素材としての児童図書

 8 複写サービス

 申込み件数、枚数共に前年度を上回った。内容は新聞が最

も多く、次いで各種辞典、郷土資料、雑誌論文等である。

 非所蔵資料についでは、国立国会図書館等関係機関へ複写

依頼を行った。

〔表8〕 複写利用状況

区分 自館処理 他機関依頼
件数 8,163 52 8,215
枚数 89,984 1,078 91,062

 9 展示

 エントランス・ホールの展示コーナーで、その時節に合っ

たテーマで次の展示を行った。

(1) 昔話さるかに (昭和63年5月10日〜6月12日)

さるかに合戦の絵本37点と、このストーリーを表現した

楽しい紙粘土作品を展示。

(2) 油井夫山展 (昭和63年6月14日〜7月10日)

福島市出身の洋画家油井夫山の油絵、スケッチブック、

遺稿、雑誌など30点を展示。

(3) 磐梯山噴火100年展 (昭和63年7月12日〜8月31日)

磐梯山噴火直後の写真(パネル)、錦絵、新聞報道等の

資料を展示。

(4) 拓本の世界 (昭和63年9月2日〜10月2日)

 県内唯一の拓本の研究団体である「会津拓本研究会」の

会員の作品15点を展示。

(5) 奥の細道展 (昭和63年10月4日〜11月13日)

 芭蕉の奥の細道行脚から300年を記念して、図書、写真

などにより、県内の芭蕉ゆかりの地や句を紹介。

(6) 近代福島の漢詩人展一戊辰120年記念 (昭和

63年11月15日〜12月18日)

 明治以降、活躍した本県の代表的な漢詩人たちの作品

(自筆の漢詩)を展示。

(7) かさじぞうと冬のお話 (昭和63年12月20日〜平成元年

1月29日)

 冬の民話として有名な「かさじぞう」をメーンに、ふる

さとの雪の季節を描いた本を紹介。

(8) 天神人形展 (平成元年2月3日〜3月31日)

 学問の神様「菅原道真」を形どった、全国各地の天神人

形拠点を展示。

 第4節 館外奉仕

 1 移動図書館の巡回

 移動図書館「あづま号」は、図書館活動の促進を図ること

を目的として、図書館未設置町村への図書の援助や図書館及

び公民館図書室の運営相談を中心に昭和29年より巡回を行っ

ている。

 利用状況は次のとおりである。


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