教育年報1989年(H1)-124/237page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

保健体育

第1節 概     要

 「第3次福島県長期総合教育計画」の「第2期実施計画」

に基づき「心豊かな、たくましい人間」の育成をめざして、

保健体育課においては、体育、保健・安全、給食の名分野の

相互連携を図りながら平成元年度福島県教育委員会重点施策

である「豊かな人間性と創造性をはぐくむ学校教育の推進」

と「健康づくりをめざす体育・スポーツの推進」を柱として

名施策の推進を図った。

 さらに、平成7年に本県で開催される第50回国民体育大会に

向けて、国体開催県にふさわしい優秀な成績を収めるため、

競投力の向上施策については、競技力向上対策本部、企業ス

ポーツ連絡協議会の整備充実、指導者の養成確保、選手の育

成強化、特殊競技用具の整備など各般の施策を推堆した。

1 学校体育の充実

 学校体育担当教員の資質を向上させるため、各種体育実技

指導者講習会をはじめ、武道(柔道・剣道)指導者養成講習

会等を開催した。特に、教職員を対象とする講習会には民間

人の中から優れた指導者を派遣して内容の充実を図るととも

に、児童を対象とする指導協力者派遣事業(小学校の水泳)

には豊富な経験を持つ民間指導者を学校に派遣し、児童の運

動技能の向上及び教職員の指導力の向上を図った。

 また、文部省指定「体力つくり推進校」「武道指導推進校」

の研究推進をはじめ、県教委指定「体力つくり研究推進校」

「集団・安全行動推進校」等の3年間の実践研究及び公開発

表を契機として、その成果を地域の学校に普及させるように

努めた。

 さらに、本県児童・生徒の体力・運動能力の実態を把握する

ため、スポーツテストを実施し、その分析結果の活用に努め

るとともに、名学校の実態に応じた体力つくりの推進を図っ

た。        

 そのほか、小学校運動競技奨励事業を実施し、陸上競技会

及ごび泳競技会等を通して運動に親しむ児童の育成に努める

とともに、児童の体力・運動能力の向上を図った。   

2 学校保健・学校安全の充実

 学校における保健教育・保健管理の充実を図るため、学校

保健関係教員を対象に保健教育・安全教育指導者研修会を開

催したのをはじめ、新採用、5年経験、中堅の養護教諭を対

象に名養護教諭研修会を開催し、資質の向上に努めた。

 また、児童生徒及び教職員の健康診断の内容の充実を図り、

疾病・異常の早期発見に努めるとともに、学校保健委員会の

組織活動等を促進し、学校保健活動の活性化に努めた。

さらに、児童生徒のむし歯予防の実践研究を推進するため、

昭和63年度から3年間、文部省指定の研究推進校1校を指定

し、むし歯予防の推進に努めるとともに、児童生徒の健康つ

くりを推進するため、平成元年度から3年間、県指定の研究

推進校1校を指定し、健康教育の推進に努めた。

次に、学校における安全教育・安全管理の徹底を図るため、

学校安全関係教員を対象に、交通安全教育指導者研修会等を

開催し、資質の向上に努めた。

 また、児童生徒を対象に「安全に関する図画・作文・習字

・交通安全ポスター」の募集を行い、「国民安全の日」制定

の趣旨の普及徹底を図るとともに、安全意識の高揚に努めた。

 3 学校給食の改善充実

 本年度の学校給食の実施状況を児童生徒数で見ると、完全

給食は小学校で98.0%、中学校では79.6%の実施率となった。

米飯給食は、小・中学校とも完全給食実施校では、100%の

実施率となっており、週当たりの回数は平均2.7回である。

 また、学校給食費は、1食当たり小学校(中学年)で209

円90銭、中学校で245円02銭となっている。

次に、学校給食の適正な運営・指導・及び栄養・衛生管理

等の充実を図るために、学校給食関係職員に対して各種の研

修会等を開催し、資質の向上に努めた。       

 また、食中毒や労働災害等の事故防止を図るため、文書・

研修会・広報等により衛生思想の啓もう、安全管理の指導に

努めた。

 さらに、学校給食の改善充実の実践研究を推進するため、昭

和63年度から2年間、県教委指定の「学校給食改善研究指定

校」2校を指定するとともに、子供の望ましい食習慣や基本

的生活習慣の形成に資するため、日本体育・学校健康センタ

ー指定「学校給食における学校・家庭・地域の連携推進事業

地域」を委嘱し、地域に根ざした学校給食の充実に努めた。

4 県研究大会の開催

 第13回福島県学校体育・保健・安全・給食研究大会を須賀

川市文化センターを主会場として2日間の日程で県内関係者

727名の参加を得て開催した。  

 大会主題「自ら進んで健康な生活を実践することのできる

幼児・児童・生徒の育成をめざして」に基づき、幼児・児童

・生徒の健康の保持・増進を図るため、学校体育、保健・安

全及び学校給食の諸問題について研究協議し、多くの成果を

  収めた。

 5 社会体育の充実

 体育・スポーツ活動の推進を図るため、学校体育施設の開

放、体育・スポーツ団体への助成をはじめ、県総合体育大会

 国体・東北総体選手選考会、県民スポーツ大会、スポーツ

少年団体育大会)の開催や各種大会の共催、さらには、東北

総合体育大会や国民体育大会・全国スポーツ・レクリエーシ

ョン祭に役員・選手を派遣するなど、競技力の向上と生涯ス

ポーツの普及・振興に努めた。

 また、巡回スポーツ指導事業やスポーツ功労者等派遣指導

事業を開催し、指導者の養成確保と資質の向上に努めた。

 本年度は特に、'90FISワールドカップフリースタイル

スキー大会の共催、日中交歓卓球大会、'89新体操ワコール



[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2000-2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。