(5) 逐次刊行物の収集と整備
利用者の多様な要望に対応すべく、各分野の定評ある雑
誌、及び雑誌の復刻版を収集すると共に、本年度は所蔵す
る官報の欠号を復刻版で補い、明治期については完備した。
また、相互協力事業の一環として、県内公共図書館で継
続購入している雑誌の保存分担制度について検討し実施し
た。
新聞については、地元紙、中央紙等の収集保存に努め、
地元紙は、汚・破損防止のため、マイクロフィルム化を行
った。
また、郷土関係連載記事のクリッピングを合冊整備し、
利用の便を図った。
〔表1〕 平成元年度逐次刊行物受入整理状況
(単位:種)
区 分 購 入 寄 贈 計 新 聞 16 57 73 雑 誌 214 782 996 特許公報類 - 8 8 官報等 4 - 4 計 234 847 1,081
〔表2〕 平成元年度資料の受入整理状況
(単位:冊)
区 分 購入 寄贈・他 計 一般図書 6,823 2,182 9,005 郷土・行政資料 747 2,624 3,371 児童図書 662 339 1,001 児童図書研究室資料 599 169 768 館外用図書 3,713 4,178 7,891 計 12,544 9,492 22,036
2 蔵書目録の刊行
直接来館しなくても当館の所蔵資料を調査できるように、
冊子目録を刊行し、県内図書館・公民館図書室をはじめ関係
機関・施設等に配布した。
この目録は、昭和62年4月から63年3月までの間に増加し
た一般図書資料約10,400冊を収録したものであり、それまで
に刊行した目録と併せて当館所蔵資料のほぼ全容を知ること
ができる。
第3節 館 内 奉 仕
1 調 査 相 談
「福島県立図書館調査相談業務規程」にその範囲を定め、
図書館資料の検索、参考文献の紹介、専門機関等についての
情報提供など、利用についての協力援助を行った。
これは、来館した利用者からの依頼と、電話、文書による
依頼をうけ、各主題によって、郷土、社会、人文、自然、逐
次刊行物、児童の各カウンターの担当者が調査し、回答する
ものである。
本年度の調査相談件数は、次のとおりである。
〔表3〕 記録された参考質問の分析
(単位:件)
区分 郷土資料 一般 逐次刊行物 小計 児童 合計 人文 社会 自然 口頭 1,239 419 903 791 1,013 4,365 603 4,968 電話 1,000 372 232 72 387 2,063 92 2,155 文書 129 16 6 7 6 164 6 170 計 2,368 807 1,141 870 1,406 6,592 701 7,293 2,818
2 館 内 閲 覧
郷土資料、一般資料、参考図書、新聞、雑誌、特許公報類
など、約10万冊を公開し、利用に供した。
また、利用の便を図るため、次の閲覧目録を備えている。
・ カード目録……書名、著者名、分類
・ 冊子目録……主題別、郷土、特殊文庫、増加図書
(館内閲覧は自由閲覧制のため利用統計はない)
3 館外個人貸出し
時間的余裕を持てない人々が、自宅等でゆっくり調査研究
(読書)ができる貸出制度で、貸出資料も一部(参考図書、
貴重図書など)に制限はあるものの、ほとんどを貸出しの対
象としている。
本年度の貸出状況は次のとおりである。
〔表4〕 館外個人貸出利用者数
区 分 人数 構成比(%) 勤め人 7,853 39.7 自家営業 1,098 5.5 主 婦 2,336 11.8 無 職 2,142 11.0 学生・生徒 6,360 32.0 小 計 19,789 100 児 童 22,064 - 合 計 41,853 -
〔表5〕 館外個人貸出利用図書冊数
分 類 冊 数 構成比(%) 分 類 冊 数 構成比(%) 総 記 1,027 2.0 語 学 552 1.1 哲学宗教 2,530 5.0 文 学 12,339 24.2 歴史地理 5,017 9.9 郷土資料 3,269 6.4 社会科学 9,154 18.0 雑 誌 1,178 2.3 自然科学 4,114 8.1 小 計 50,901 100 工学工業 3,676 7.2 児 童 72,040 - 産 業 2,069 4.1 合 計 122,941 - 芸 術 5,976 11.7