教育年報1990年(H2)-048/226page

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 3) 施設・設備の充実と学習指導法の改善を図ること。

   教育機器の導入、施設・設備・教材教具等の充実及び

  複式学級教材構成資料(県版)の活用を図り、学習指導

  法を改善し、教育水準の向上を図る必要がある。

第2節 学 校 教 育

 1 概    要

(1) 指導行政の基本方針

  第3次福島県長期総合教育計画の第2期実施計画の最終

 年度に当たり、国際化、情報化等の新たな時代に対応した

 「心豊かな、たくましい人間」の育成を目指し、重点施策

 「豊かな人間性と創造性をはぐくむ学校教育の推進」の具

 現に努めた。特に、社会の変化に主体的に対応できる児童

 生徒の育成を目指して、基礎・基本の確かな定着、自己教

 育力の育成、個性と創造性の伸長に努め、更に、国際化、

 情報化社会に対応した教育等に力点を置いた活力ある教育

 活動の展開を図った。

(2) 指 導 組 織

  義務教育課担当主幹、主任指導主事ほか10名の指導主事

 と、各教育事務所指導課長、指導主事、各市町教育委員会

 指導主事及び県教育委員会委嘱学校教育指導委員によって

 幼稚園、小学校、中学校の指導に当たった。

  県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき
指導主事数
(指導課長を含む)
8 9 7 9 5 7 8 53
市・町教育委員会
指導主事等数
9 16 2 4 0 2 6 39
教科等指導委員数
(養護教育を含む)
7 7 8 7 10 8 7 54
生徒指導委員数 3 4 2 3 1 2 2 17
学校体育指導委員数 2 2 1 2 1 1 1 10

(3) 学校教育指導の重点

  本年度は、教育活動の一層の充実を図るとともに、平成

 元年3月15日に告示された新学習指導要領の趣旨を踏まえ

 て、教育課程の改善、学習指導、生徒指導の充実に努めた。

 1) 教育内容・方法の改善充実に努めた。

  ア 広報紙 「教育福島」で、学校教育の指導の重点や具

   体的な課題を明確にし、改善に役立つ実践例を紹介し

   た。

   ○ 学校教育指導の重点(2・3月号) ○ 道徳教育の

   推進(4・5月号) ○ 生徒指導の充実(6月号)

   ○ 豊かな人間性と創造性をはぐくむ学校教育(7・8

   月号) ○ 進路指導の充実(9月号) ○ 特別活動の

   充実(11・12月号) ○ 教職員研究論文(1月号)

  イ 小学校・中学校教育課程講習会を開催し、各小学校

   の校長、教頭及び教員の4分の1程度、各中学校にお

   いては5分の1程度の者を対象に、教育課程の基準の

  改善についての研修を行い、新学習指導要領の趣旨の

  徹底と小・中学校教育の改善・充実を図った。

 ウ 福島県小・中学校教育研究会との共催で教育課程実

  施上の諸問題を研究し、その改善・充実に努めた。

 エ 各種研究学校(地区)を指定し、指導内容、方法の

  改善・充実に努めた。

  (ア) 教育課程研究指定校(小・中学校各2校)

  (イ) 奉仕等体験学習研究指定校(小・中学校各、1校)

  (ウ) 生活科研究推進校(小学校1校)

  (エ) へき地教育研究指定校(小学校1校)

  (オ) 勤労生産学習研究指定校(小学校2校、中学校1

   校)

  (カ) 中学校生徒指導総合推進校(中学校2校)

  (キ) 国際交流推進研究校(小・中学校各1校)

  (ク) 進路指導研究学校(中学校1校)

 オ 道徳教育振興会議、道徳教育校長等指導者養成実践

  講座を開催するとともに、道徳教育の研究学校(地区)

  を指定し、道徳教育の改善・充実に努めた。

  (ア) 道徳教育協同推進地区(1地区)

  (イ) 道徳教育学校・家庭連携推進校(小・中学校各3

   校)

  (ウ) 奉仕等体験学習研究推進校(小・中学校各1校)

 カ 研究学校を指定し、特別活動の改善・充実に努めた。

  (ア)進路指導研究指定校(中学校1校)

 キ 指導担当者の資質向上のため、研修の充実に努めた。

  (ア) 指導担当者研究協議会(2回)

  (イ) 指導担当者研修講座(1回)

  (ウ) 指導課長会議(2回)

2) 教職員の資質と指導力の向上に努めた。

 ア 教職員研修の充実に努めた。

  (ア) 小学校、中学校初任者研修の実施

  (イ) 事務職員、教職経験者、新任校長、新任教頭、新

   任教務主任等の研修会の実施

  (ウ) 中央研修講座への派遣

  (エ) 教員海外派遣の実施

  (オ) 長期研修生(内地留学)の派遣

  (カ) 教育研究団体に対する援助と指導

  (キ) 自主的研究グループヘの援助

  (ク) 教職員研究論文の募集

  (ケ) 英語指導助手による学校訪問指導

3) へき地教育、幼児教育の充実に努めた。

 ア へき地担当教員、免許外教科担任教員の研修の充実

  と指導力の向上に努めた。

  (ア) へき地担当教員研修会

  (イ) 中学校免許外教科担任教員研修会

  (ウ) へき地教育指導者講座、、全国へき地教育研究大会

 イ 幼稚園教育担当教員の研修の充実と指導力の向上に

  努めた。

  (ア) 幼稚園教育課程運営改善講座

  (イ) 幼稚園教育課程研究集会、幼稚園実技講習会

  (ウ) 幼稚園教育指導者講座


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