(3) 訪問教育対象童・生徒数及び担当教員数の推移
項目/年度 57 58 59 60 61 62 63 元 2 対象児童 ・生徒数 112 125 121 126 139 114 103 109 112 担当教員数 33 33 36 39 40 33 32 34 37
(4) 心身の障害による就学義務の猶予・免除者数の推移
項目/年度 57 58 59 60 61 62 63 元 2 猶予者数 23 14 14 9 3 3 3 5 6 免除者数 3 5 4 5 7 7 5 5 5
※ 全就学義務の猶予・免除者数のうち、心身に障害を有
するために猶予・免除となった者の数。
3 教職員人事・任用
(1) 盲・聾・養護学校の人事については、教育内容や指導法等
の特殊性・専門性に鑑み、経験豊かな有為な人材を確保し、
教職員組織の強化と教育活動の充実を図ることに努めた。
そのため、小・中・高等学校との積極的な交流を行うとと
もに、昭和57年度より実施している特殊教育関係教職員の
採用事務の一元化を推進し、専門性を有する教員の適正な配
置と教育効果の向上に努めた。
(2) 人事異動の概要については、第4章義務教育及び第5章高
等学校教育の中の教職員人事・任用の項を参照のこと。
第2節 学 校 教 育
1 概 要
(1) 指導行政の基本方針
「第三次福島県長期総合教育計画」の第2期実施計画の第
3年次として「社会参加をめざす養護教育の推進」を掲げ、
適正就学の推進、児童生徒の障害の重度化・重複化等心身の
障害の多様化に対応するため、障害の状態及び能力・適正等
に応じる教育を一層進めて、可能な限り積極的に社会参加・
自立する人間の育成を目指した適切な教育に努めた。
また、心身に障害のある児童生徒の経験を広め、社会性を
養い、好ましい人間関係を育てるため、地域や学校の実態等
に応じ、学校の教育活動全体を通じて、障害のない児童生徒
及び地域社会の人たちと活動を共にする機会を積極的に設け、
特に小・中学校の教職員が、心身障害児に対する正しい理解
と人間尊重の精神に根ざした心の触れ合いのあり方を深める
ように努めた。
このため、指導に当たっては、
○ 教育内容・方法の改善充実
○ 重度・重複障害教育内容の充実と方法の開発
○ 交流教育の推進
○ 教職員研修の充実等
に努めた。
(2) 指 導 組 織
課長、課長補佐、主任管理主事兼振興係長、管理主事、
主任指導主事各1名、指導主事3名及び主査、副主査各1名、
各教育事務所養護教育担当指導主事7名(兼任)及び
養護教育担当学校教育指導委員13名(県立学校6名、公立学校7名)
をもって指導に当たった。
(3) 学校教育指導の重点
前記の基本方針に基づき、指導の重点を次のように設定し、
指導の充実を図った。
1) 教育内容・方法の改善充実
ア 文部省主催の平成2年度地区別特殊教育教育課程講習
会(第2年次)に参加するとともに、特殊教育教育課程
講習会を障害種別ごとに開催し、盲・聾・養護学校並び
に小中学校特殊学級関係教員に対して、盲学校・聾学校
及び養護学校小学部・中学部学習指導要領の趣旨の徹底
を図り、教育課程及び指導内容・方法の改善と指導力の
向上に努めた。
イ 精神薄弱特殊学級学習指導法研究集会を開催し、小中
学校精神薄弱特殊学級担当2年以上の教員を対象として、
特別の教育課程に基づく、指導内容・方法の改善につい
て研究協議等を行い、指導力の向上と学習指導の改善に
努めた。
ウ 県立学校共同訪問、市立養護学校並びに特殊学級設置
校共同訪問により、心身障害児の就学指導、教育課程の
改善及び指導法等について指導助言を行った。
エ 各種研究学校を指定し、教育課程、指導内容・方法の
改善充実に努めた。
(ア) 特殊教育教育課程研究指定校 (盲学校1校)
(イ) 心身障害児理解推進校 (小学校1校、中学校1校)
(ウ) 心身障害児適正就学推進研究校 (養護学校1校)
(エ) 養護・訓練研究推進事業 (盲・聾・養護学校一精・
肢・病一各1校を研究協力校とした。)
2) 重度・重複障害教育内容の充実を図る。
ア 重度・重複障害教育研究指定校に研究を委嘱し、重度
・重複障害教育に関する教育課程の編成及び学習指導方
法について研究を進め、改善に努めた。
イ 「重度・重複障害児の指導計画と授業の展開」(第3
集)を指導資料として作成し、重度・重複障害教育の指
導力の向上に努めた。
3) 交流教育の推進
養護教育交流推進事業実施校を指定し、必身障害児が心
身に障害のない児童生徒や地域社会の人たちと活動を共に
することにより、心身障害児の経験を広め、社会性を養い、
好ましい人間関係を育てるためだけでなく、地域の人たち
特に小中学校の児童生徒や教職員が心身障害児とその教育
に対して正しい理解と認識を深めるとともに、互いに連帯
意識を育むことに努めた。