教育年報1991年(H3)-180/234page

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第3節 教職員研修事業


 1 研修講座内容の充実

 県教育委員会が行う研修体系は、基本・職能・専門・特別

の4研修区分になっている。研修講座内容の充実のために、

次の点に努力した。

(1) 基本研修として、悉皆研修として位置付けた教職経験5

 年の教員に対して「経験者研修 1(養護教育中級講座)」

 を、教職経験10年の教員に対して「経験者研修 2(養護教

 育上級講座)」を実施した。希望・推薦研修として位置付

 けた教職経験20年の教員に対して「経験者研修 3( 2の講

 座で代替)」を実施した。

(2) 心身に障害のある児童生徒の就学指導の重要性を考慮し

 て、「心身障害児就学相談研修講座」を二つに分けて実施

 した。就学指導・相談の進め方に関する実践力の養成を図

 るために内容の吟味に努めた。

(3) 「コミュニケーション障害教育研修講座」及び「情緒障

 害教育研修講座」を新設した。各学校での課題に対処でき

 る内容を取り上げ、実践に役立つよう努めた。

(4) 各講座とも、児童生徒の障害の重度化、重複化、多様化

 に応じた教育的対処の在り方、当面する各学校・学級にお

 ける教育的課題等を考慮して、講座の内容を構成し、指導

 実践に役立つ充実した研修ができるように努めた。


2 教職員の研修講座
講座名 期間 参加人数 研修内容
養護教育中級講座
―視覚障害―
10/29〜10/31 盲学校2 「教師論」「障害児理解の視点と方法」
「視覚障害児の実態に応じた指導法の工夫と改善」
「養護・訓練の考え方と進め方」「視覚障 害児の教科指導」
「学級経営の実際と諸問題」
養護教育中級講座
―精神薄弱―
10/15〜10/17 養護学校10 「教職と研修について」「精神薄弱児理解の視点と方法」
「学習指導の進め方」「精神薄弱児の学習指導の問題とその改善」
「学級経営の在り方と進め方」「養護・訓練の考え方と進め方」
養護教育中級講座
―肢体不自由児―
10/1〜10/3 養護学校6 「教職と研修について」「肢体不自由児理解の視点と方法」
「肢体不自由児の教科指導」「養護・訓練の考え方と進め方」
「肢体不自由児理解と対応の実際」「学級経営の実際と諸問題」
養護教育中級講座
―病弱―
10/29〜10/31 養護学校5 「教師論」「障害児理解の視点と方法」
「病弱児心理適応に関する指導法の工夫と改善」
「教科指導の進め方」「養護・訓練の考え方と進め方」
「学級経営の実際と諸問題」
養護教育上級講座
―聴覚障害―
6/18〜6/20 聾学校8 「教師論」「児童生徒理解と対応の実際」「聴覚障害児の教科指導」
「聴覚障害児の言語指導」「養護・訓練の諸問題」「個に応じた指導」
養護教育上級講座
―精神薄弱―
7/24〜7/26 養護学校11
市立養護学校2
聾学校1
「教師論」「精神薄弱児理解と対応の実際」「精神薄弱児の学習指導」
「精神遅滞児の医学」「精神薄弱児指導上の諸問題」
養護教育上級講座
―肢体不自由児―
6/11〜6/13 養護学校3
市立養護学校1
「今、教師に問われている課題は何か」「肢体不自由児理解と対応の実際」
「肢体不自由児の教科指導」「養護・訓練の考え方と進め方」
「肢体不自由児の養護・訓練の諸問題」
養護教育上級講座
―重複障害―
6/18〜6/20 盲学校1
養護学校9
市立養護学校2
「教師論」「児童生徒理解と対応の実際」「重複障害児の学習指導」
「重複障害児の医学と援助」「養護・訓練の諸問題」
障害幼児教育研修講座 8/7〜8/9 公立幼稚園10
私立幼稚園8
公・私立保育所 46
「本県養護教育の現状と課題」「心身障害児の早期発見と早期療育」
「心身障害児の発達検査の活用」「心身障害幼児の保育の実際」
「障害幼児の保育・教育の在り方と進め方」


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