があった。県出身音楽家の作品(作曲・演奏)のCDや県
内の自然を収録したLDも収集した。また県内音楽家の自
主製作のカセット・テープの収集にも努めた。
(4) 児童図書研究図書の収集
児童及び児童図書を研究する利用者のために、児童書で
は利用度が高く出版点数も多い絵本及び課題図書、各種受
賞図書、教科書に取り上げられている作品を中心に収集し、
研究資料としては児童文学と絵本についての作家論、作品
論を中心に収集した。復刻書、雑誌も昨年に引き続き収集
した。
(5) 遂次刊行物の収集と整備
利用者の多様な要望に対応すべく、名分野の定評ある雑
誌を収集し、今年は特に近代文学関係雑誌の復刻版を整備
して、一層資料の充実を図った。
新聞については、地元紙、中央紙等の収集保存に努め、
地元紙は、汚・破損防止のため、マイクロフィルム化を行
った。
また、昭和30年より地元紙に掲載された「県内十大ニュ
ース」の一覧を作成し、県内公共図書館等に配布した。
〔表1〕 平成3年度遂次刊行物受入整理状況
(単位:種)
区分 購入 寄贈 計 新聞 16 60 76 雑誌 207 853 1,060 特許公報類 ― 8 9 官報等 4 ― 4 計 227 921 1,149
〔表2〕 平成3年度資料の受入状況
(単位:冊)
区分 購入 寄贈・他 計 一般図書 6,638 2,189 8,827 郷土・行政資料 921 2,834 3,755 児童図書 705 186 891 児童図書研究室資料 505 859 1,364 館外用図書 3,716 1,525 5,241 計 12,485 7,593 20,078
2 蔵書目録の刊行
平成元年度に収集した約9,000冊の資料の冊子体目録で、
県内外の図書館、公民館、関係機関等に配布した。
第3節 館 内 奉 仕
1 調 査 相 談
当該業務の主要なものは、何らかの情報あるいは情報源を
求めている利用者に対して行われる人的援助のことであるが、
「生涯学習の時代」を反映してか、近年ますます増加の傾向に
ある。本年度も記録されたものは総件数で8,221件、前年度
比で5.5%増の質問が寄せられたが、可能な限り利用者の満
足が得られるよう努力した。
質問類型を、1)案内・指示的質問、2)即答質問、3)探索質
問、4)調査質問に大別すれば、1)〜3)が大半を占めるが、4)
の、各種の専門的な文献・情報を広範に、あるいは網羅的に
探索しなければ回答できない、極めて専門的で高度な「調査
質問」も約2割に達し、特に郷土資料部門に多かった。
また、質問形式としては、口頭・電話によるものがほとん
どで、文書によるものは2.4%程度であるが、これには上記
4)に対応するものが多かった。
〔表3〕 記録された参考質問の分析
(単位:件)
区分 郷土資料 一般 遂次刊行物 小計 児童 合計 人文 社会 自然 口頭 1,489 705 1,264 650 728 4,836 729 5,565 電話 1,085 514 317 75 390 2,381 78 2,459 文書 139 19 15 2 19 194 3 197 計 2,713 1,238 1,596 727 1,137 7,411 810 8,221 3,561
2 館 内 閲 覧
来館者を対象に、種別・形態別、主題別に体系化された約
10万冊の公開資料をはじめとする全蔵書を館内で自由に閲覧
・利用に供するため、案内・接遇の工夫、検索手段・利用者
援助の充実、配架資料の整理整頓等、利用者へのサービス向
上に確実に連なるような環境の整備に努めた。
3 館外個人貸出し
図書館の本質的機能は、資料・情報を求めるすべての人々
にそれを提供することにあるが、なかには時間的・距離的条
件等により制約を受けざるを得ない人々かいる。それらの利
用者のため、いつでも、どこでも好きな時に資料に接するこ
とができるよう、一度の来館で4冊以内、2週間期限の個人
貸出しを行っており、本年度も登録者、利用冊数のいずれも
前年度比で名々約9.0%、6.4%の増加をみた。
また、遠隔地利用者の利便に供するために2年前に創設し
た「遠隔地利用者図書返却」の制度もすっかり定着し、好評
である。
〔表4〕 館外個人貸出利用者数
区分 人数 構成比(%) 区分 人数 構成比(%) 勤め人 9,470 41.0 学生・生徒 7,061 30.5 自家営業 1,022 4.4 小計 23,112 100.0 主婦 2,863 12.4 児童 23,961 ― 無職 2,696 11.7 合計 47,073 ―