教育年報1993年(H5)-000-01/235page
序
近年、我が国においては、間近に迫った21世紀に向
けて、創造的で活力ある社会を築いていくために、広
範にわたる社会の変化に的確に対応する教育の実現が
強く求められており、県教育委員会といたしましては、
このような時代の要請に応えるとともに、新世紀に向
けて、明るく希望に満ちた新しい"ふくしま"を創造
するために、「第4次福島県長期総合教育計画」の下、
教育行政の総合的、重点的、かつ効果的な推進に努めてきたところであります。
長期総合教育計画のスタートの年にあたる平成5年度におきましては、特に、ふれあいと
生きがいに満ちた生涯学習の振興を目指し、県民の学習活動を支援する拠点としての役割を
担う施設の設置についての検討や学習活動を支援するための生涯学習情報提供システムの整
備充実に努めてまいりました。また、心豊かでたくましい児童生徒の育成を目指す学校教育
におきましては、公立小・中学校はじめ県立学校における教育諸条件の整備充実に努めると
ともに、学力向上対策事業の拡充を図るなど、子供たちに豊かな心や創造性を育む教育を積
極的に推進してまいりました。さらには、潤いと個性に満ちた文化の振興や県民の活力を育
む体育・スポーツの振興を目指し、文化財の保護・保存体制の充実と地域文化の積極的な伝
承に努めるとともに、生涯にわたり健康で安全な生活を送るための基礎を培う健康教育の充
実や県民スポーツ・レクリエーション祭の充実を図るなど、生涯スポーツの振興に努めてき
たところであります。
一方、来年に迫った「ふくしま国体」に向けても、開催県としてふさわしい成績をおさめ
るためのより質の高い強化事業を推進してきたところであります。
本県教育行政の実績をまとめた「教育年報」の発刊にあたり、平成5年度に推進してまい
りました施策の一端について申し述べましたが、本年報が福島県の教育を考え推進する多く
の方々にご活用いただければ幸いです。
平成6年9月
福島県教育委員会
教育長 新妻威男