教育年報1994年(H6)-000-01/231page

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 序
新妻威男

近年、我が国においては、高齢化や少子化、科学技術の

著しい進歩、情報化・国際化などの社会の変化が進んでお

り、このような社会の変化に的確に対応した文教行政の展

開が強く求められております。

 県教育委員会といたしましては、このような情勢を踏ま

え「第4次福島県長期総合教育計画」を策定し、新世紀ふ

くしまを担う『明るく個性豊かな人間の育成』を基本目標

として、教育行政の推進に努めております。さらに、この

目標実現に向けて、年度ごとに重点施策を設定し、当該年度において重点的に推進する施策

及びその具体化の方向を示し、諸施策の推進に積極的に取り組んできたところであります。

 平成6年度は、長期総合教育計画がスタートして2年目にあたる年でありました。4月に

は「あぶくま養護学校」が開校したことをはじめ、年度の終わりには「ふくしま国体」の幕

開けとなる冬季大会が盛大に開催され、男女総合成績で6位に躍進し、総合優勝を目指す本

県に幸先のよいスタートとなりました。

 主な施策の展開について概観いたしますと、まず、はじめに生涯学習の振興については、

学習活動を支援するための生涯学習情報提供システム「ふくしまマナビィネット」を発足さ

せるなど、着実な条件整備に努めました。

 また、学校教育については、小・中・高等学校にわたる学力向上対策事業の充実に努める

とともに、子どもたちに豊かな心や創造性を育む教育を積極的に推進してまいりました。県

立学校の施設設備にも特に力を注ぎました。

 さらには、文化の振興や「ふくしま国体」を契機としたスポーツの振興にも意を用いてき

たところであります。

 本県教育行政の実績をまとめた平成6年度「教育年報」の発刊にあたり、その施策の一端

につきまして申し述べましたが、本誌が本県教育の限りない発展のために、多くの皆様に有

意義に活用されるよう祈念いたします。

   平成7年9月

                    福島県教育委員会

                    教育長 新妻威男


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