教育年報1994年(H6)-130/231page
把握や学校保健・学校安全の推進母体である学校保健委員会
の活性化が図られるよう努めた。
3 学校給食の充実
本年度の学校給食の実施状況を児童生徒数で見ると、完全
給食は小学校で98.5%、中学校で80.4%、補食給食は小学校
で0.2%、ミルク給食は小学校で1.3%、中学校で19.6%の
実施率となっている。
米飯給食の週当たりの実施回数は小学校で2,68回、中学校
で2.61回、小・中学校計で2.66回の実施となっている。
学校給食費は、一食当たり小学校(中学年)で230円69銭、
中学校で268円91銭となっている。
次に、学校給食の次実を図るため、給食関係職員を対象に
新任学校給食主任研修会を県内4箇所において開催したのを
はじめ、学校栄養職員を対象に新採用・専門研修会を開催し
て、教育的指導力や資質の向上に努めた。また、校長、教頭
等に対し、給食の運営や指導上の専門的知識を高める講習会
を行い、健康教育の一環としての学校給食指導の充実に努め
た。
さらに、食中毒や労働災害等の事故防止を図るため、研修
会及び文書・広報等により衛生思想の啓発、安全管理の指導
に努めた。
また、国、県で研究推進校及び地域を指定し、実践研究及
び公開発表を通じて、健康教育の充実及び学校給食の改善・
充実を推進するとともに、地域に根ざした学校給食を実現す
るため学校・家庭・地域との連携に努めた。
4 研究大会の開催
第18回福島県学校体育、保健・安全、給食研究大会を県内
関係者650名の参加を得て、いわき市文化センターを主会場
に1日の日程で開催した。
「自ら進んで健康で安全な生活ができる幼児・児童・生徒
の育成を目指して」を大会主題に掲げ、生涯にわたって健康
で明るく豊かな生活のできる幼児・児童・生徒を育成するた
め、学校体育、保健・安全、給食の諸問題について研究協議
するとともに、具体的な指針を見いだし、多くの成果を収め
た。
5 社会体育の充実
県民の多様なスポーツ・レクリエーション活動の推進を図
るため、財県体育協会、県高等学校体育連盟や県中学校体育
連盟、県スポーツ少年団など体育・スポーツ関係諸団体への
助成を通して、それぞれの団体が行う指導者養成やスポーツ
振興事業の促進に努めるとともに、県総合体育大会や体育指
導委員東北地区研修会の本県開催、東北総合体育大会・国民
体育大会や全国スポーツ・レクリエーション祭に役員・選手
を派遣するなどスポーツの普及・振興に努めた。
なお、今年度は従来の巡回スポーツ指導事業にかわり、市
町村社会体育担当者会議を開催して、社会体育の実践につい
て研修を深め、生涯スポーツの普及・振興に努めた。
さらに、国際大会に出場する本県出身者に対する助成や各
種大会の後援や共催を通してスポーツの振興に努めた。
6 第50回国民体育大会福島県競技力
向上対策推進の経過
第50回国民体育大会において総合優勝を目指すため「競技
力向上推進総合計画」に基づき、「強化組織の整備・拡充」
「指導者の養成・確保」「選手の育成・強化」等各般の事業
を積極的に推進した。
特に、指導者の養成・確保については、監督・コーチ会議
で冬季大会を前に夏季、秋季大会をも含めた監督・コーチ等
関係者を集め「勝利を目指す会」を開催し、総合優勝に向け
た意思統一を図った。
また、選手の育成・強化については、メンタル面、医科学
面の専門的な見地から指導・助言を行う専属アドバイザーコ
ーチ事業を新たに加えた。
「ふくしま国体」冬季大会は、スケート・アインホッケー
競技が7位、スキー競技が4位になり、冬季大会通算で男女
総合成績第6位を確保し、今後開催される夏季・秋季大会で
の総合優勝に向け、好発進となる成果を収めた。
7 体育施設の整備
県営体育施設の整備については、県民の体育・スポーツの
振興を図るため、ふくしま国体の漕艇競技会場となる「県営
荻野漕艇場」のコースをはじめ、艇庫及びその周辺の整備を
図った。
市町村の体育施設については、国庫補助事業により、学校
体育施設として、小・中学校プール10カ所、中・高等学校柔
剣道場5カ所、運動場照明施設2カ所及び社会体育施設とし
て、照明施設1カ所の整備を図った。
第2節保健体育関係表彰
1 体 育 関 係
(1) 文部大臣表彰
1) 体育功労者
氏名 役職名 金子徳太郎
(喜多方市)会津水泳連盟名誉会長 (財)喜多方市体育協会理事 渡邊一夫
(郡山市)福島県スポーツ少年団本部幹事 郡山市スポーツ少年団本部理事長
2) 社会体育優良団体
団体名 代表者 矢吹町体育協会 井戸沼俊頴(矢吹町) 会津坂下町体育協会 青木正昭(会津坂下町)
(2) 福島県教育委員会表彰
1) 保健体育功労者(4名)
猪苗代町立長瀬小学校歯科医 佐藤熊亀
南会津柔道会副会長 味戸稔男子