教育年報1994年(H6)-187/231page
第3節 教職員研修事業
1 研修講座内容の充実
県教育委員会が行う研修体系は、基本・職能・専門・特別
の4研修区分になっている。
本年度、研修講座内容充実のため重点化を図ったのは、下
記の4点である。
(1) 各講座とも、児童生徒の障害の多様化に応じた基本的な
教育の在り方、当面する現場における教育課題を配慮して
講座の内容を構成し、具体的な指導実践に結びつく研修で
あることを目指した。
(2) 養護教育の各専門分野において実践家として実績のある
講師を中央から招聘し、内容の濃い講義、演習等による研
修を行った。
(3) 一般教養の面から養護教育専門分野以外から各界で活躍
されている一般人の講義も多く設定し、教師としての幅の
ある資質の向上を図った。
(4) 昨年まで共同研究で取り組んだ「養護教育におけるコン
ピュ一タの活用」の成果を生かし、実際的なコンピュータ
の活用に関する実技を取り入れ、養護教育へのコンピュー
タ導入の啓発的役割を担った。
2 教職員の研修講座
講座名 期間 参加人数 研修内容 心身障害幼児
教育研修講座1班8/1〜8/3 公立幼稚園26 「心身障害幼児教育の現状と親への援助」
「心身障害児の発達と基本的かかわり方」
「心身障害児の発達検査の活用」
「心身障害児ってどんな子」
「心身障害児教育の実際」
「心身障害児の保育・教育の在り方と進め方」
「教材・教具作製の視点と工夫」2班8/8〜8/10 私立幼稚園15 公立・私立保育所56 心理検査実技研修講座 6/7〜6/9 養護学校6 「心身障害児の心理検査」
「心理検査法」
「S-M社会生活能力検査の実施法」
「発達検査の種類と実施法」
「WISC-R知能検査の実施法、採点法、診断法」
「心理検査利用上の諸問題」小学校10 中学校2 公立・私立保育所4 養護教育教材・教具
実技研修講座6/14〜6/16 養護学校11 「養護教育におけるコンピュータの活用」
「教材・教具の意義と重要性」
「教材・教具作製の視点と工夫」
「素材を生かした教材・教具の開発と工夫」
「教材・教具活用と実践例」
「コンピュータ操作の実際」
「ハードウェアの工夫と改良」市立養護学校2 小学校7 中学校4 視覚・聴覚障害
教育研修講座9/12〜9/14 盲学校4 「視覚障害」
「きこえのしくみと障害」
「感覚障害とコミュニケーション」
「環境認知の実際」「聴力検査法」
「障害児の社会参加と自立」
「視覚障害児の医学」
「補聴器のフィッティングの方法と手順」
「教材・教具の工夫と活用」
「聴覚活用の実際」聾学校7 小学校2 市婦人児童課1 精神薄弱教育
研修講座10/11〜10/13 養護学校2 「心身障害児と福祉」
「精神薄弱教育の基本的な考え方」
「養護教育におけるコンピュータ活用」
「養護教育における教育課程」
「精神薄弱児の体育指導」
「養護教育における学級経営」
「精神薄弱児指導上の諸問題」市立養護学校2 小学校3 中学校3 肢体不自由・病弱
教育研修講座11/15〜11/17 盲学校1 「動作を通した教育的かかわり」
「病弱・虚弱児の養護・訓練の基本と実際」
「養護・訓練の指導計画作成の手順と実際」
「障害のある子のリズム運動の実際」
「感覚を通した治療教育」
「医療と教育の連携」養護学校11 市立養護学校1 小学校1 重度・重複障害
教育研修講座10/11〜10/13 聾学校1 「心身障害児と福祉」
「重度・重複障害児理解の視点とかかわり方」
「養護教育におけるコンピュータ活用」
「養護教育における教育課程」
「養護教育における体育指導」
「重度・重複障害児のコミュニケーション行動の見方」
「指導の難しい子への取り組み方」養護学校9 市立養護学校2